5.0
どストライクです!
ヒロインは美少女設定ではありません。でも、自虐的でも前向き、不器用なのに聡明、そんな設定にはかなり好感が持てました。
展開としてはザ・王道という感じですが、相手の素性を知らないまま関係が親密になっていくエピソードはどれも素晴らしく、終始ニヤニヤしながら読みふけってしまいました。個人的には、なにも知らないまま迎える皇帝との初夜のエピソードが最高だと思います!思わず声を出して笑ってしまいました。
それと、中華ファンタジーという事で、世界観はガッツリ作り込んであります。その世界観の中で謎解きも行われますので、よくよく理解していないと終盤の展開についていけません。
1度読んだだけでは分からない部分もあるかと思いますが、その分読み返す度に理解が進み、何度でも楽しめるお得なストーリーになっていると思います。
皇帝の歯の浮くような台詞の数々(本人は至って真面目)と心に抱える闇、いざというときの格好良さに加えてヒロインにベタ惚れするという美的感覚のズレ(笑)全てが私にはストライクでした!
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