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ランとユスタフの関係は、確かに微妙に変化してます。主にユスタフ心理の方が変わっているのですが、表情と丁寧な物言いが余り変わらないので、自責の念が強いし年上で形の上では「姉」の立場で、「家族として認めて欲しい」と願う気持ちの強いランは気づかないのは仕方ないですね。決して鈍感だけではないと思います。読者はロマンスを期待しているので、焦ったいのでしょうね。しかし侍女たち・ロス・騎士団長とか・ティモシアとかは、何となくユスタフの変化に気付いて来てるので、その辺りが面白いです。ユスタフがルミエに少し嫉妬してるのに、全くランは気づいていない…もう少しユスタフが感情が出せれば良いのに、長年の母親の教えを超えるのは難しいのでしょう。それとユスタフは両親の件が心の傷になっていて、本心を明かすのを恐れているのでしょう。気長にそれを解決するのを待ちますが、形の上で「姉・弟」の関係は結婚するのに障害にはならないのでしょうか?よく貴族社会では身分の低い人が高い人に嫁ぐ時に「養女」なりますが、ランは公爵令嬢なので同じ公爵家か皇帝ぐらいでは?それはどのようにするのか、別の意味で興味あります。早く続きが読みたいです。
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