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21 - 30件目/全34件

  1. 評価:4.000 4.0

    最終回48話まで読みました。

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    黄泉だ地獄だという宗教的な死生観が絡んだ—人外系—ジャンルは好き嫌いが別れるかと思いますが、この作品は、作者さんの創造力の世界と画力が素晴らしいので、徐々に引き込まれていきました。
    多少残酷な描写があるので、耐性の無い方は苦手かもしれないですが、コメディー要素とユニークなキャラクター達のおかげで、全体的に暗くはない印象です。
    ただ、人外x人間のラブストーリーをがっつり期待してる方には物足りないかもしれないです。

    3人のメインキャラは、
    地獄の大王の息子でオレ様イケメンのエンラ。
    エンラに地獄に連れ去られ仮釈放になる小町。
    エンラに忠誠を誓う獄卒(人間の姿は美形)煌煌。

    そこに加えて、地獄の次期大王の座を争うエンラの兄弟四人、
    閻魔帳に記されている将来大罪を犯.す咎人たちが毎回ゲスト的な形で登場します。
    イケメン兄弟達を少しずつ小出しする手法が良かったです。

    ストーリーは、法律家の両親を持ち、歩く六法全書と呼ばれるヒロインの小町は、ある日エンラによって突然地獄に連れ去られる所からスタートします。

    近い未来の大罪人が記されている閻魔帳に小町の名前がランキングされているが、罪を犯.すシーンがエンラの鏡に映されないという謎。

    品行方正に生きている自分が未来の事で裁かれることに納得がいかない小町は、閻魔帳や大王は間違っていることを証明するとエンラに約束し仮釈放となります。

    そんな流れから、小町を奮闘を見張りつつ、閻魔帳の咎人たちを沢山抹消して次期大王になる試験のため、エンラと付き人(悪鬼)煌煌は、小町の現世の生活圏にがっつり入ってきます。

    3人が行動を共にしていく中で、エンラの兄弟達とポイント稼ぎの争いを繰り広げていき、次第に閻魔帳リストと試験のからくりが明らかになっていきます。

    心に傷や闇を抱える未来の咎人達を救うたびに、何故か小町の咎人ランキングが上がっていく。 そして一位になった最終回、その謎が解明されるというシンプルな展開です。

    正直、エンラと小町の関係を見ていく上で、想像通りの結末だったのでサプライズはありませんでした。

    終始、真の悪い人は出てこないし、ハッピーな感じでキレイにまとまったなという印象です。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    最新話までヒロインの魅力炸裂中!

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    この原作者さんの他のコミカライズ作品
    ”悪徳令嬢はオジサマに夢中です”
    が予想に反して面白かったため、その流れから最新13話まで読みました。
    タッグを組む漫画家さんは違いますが、この作品も五つ星で面白いです!

    以下はストーリーのネタバレ要約と感想です。

    まず、ヒロイン•リリアーナの愛らしいキャラに序盤からずっとハート掴まれてしまいます。

    タイトルにあるように見た目も小動物系で、両親や兄弟からも溺愛されている伯爵令嬢リリアーナ。
    王家主催で”年頃の貴族の娘たちは全員参加”
    という、氷の王子とのお見合いパーティーで、婚約者に選ばれる事は回避したいリリアーナは、
    地味な装いで壁の花になって目立たない作戦を兄弟達と立てて決行しますが、

    その作戦と食いしん坊な性格が裏目に出てしまい、ウィリアム王子から”コレ”と選ばれてしまう。

    最初は王子も冷たく何とかして婚約者候補から外してもらおうとするリリアーナですが、

    王子の前で、リスやハムスターのように頬いっぱいにして夢中にお菓子を食べたり、
    最初の話題で、王子の幼馴染の鼻毛が三倍速で伸びるお祈りをすると言ったり、、

    まあ確かに、どんなイケメンでも鼻毛が伸びてる姿を見てしまうと、百年の恋も冷めてしまう気にはなりますが笑
    鼻毛話を真顔で話す貴族の娘らしくないリリアーナに、笑わない王子も絆されていきます。

    リリアーナは可愛いだけではなくて、意外とたくましいところがあるので、そんなところがまた愛されキャラ要素なんだなと思います。
    例えば、
    嫉妬した貴族の女達から呼び出されても、イケメン兄弟を生贄にしてうまく立ち回る要領の良さもあれば、
    王太子妃教育は優秀で、そこから逃げたいわけではなく、婚約者という立場から逃げたいという真面目な線引きがある。

    家柄や資産や容姿などにこだわる他の貴族の娘達と違い、自分の両親の様に幸せになれる相手を望んでいるところも良いですね。

    読み進めると、ウィリアム王子視点のエピソードがあり、そこで彼が何故女を信じないか笑わなくなっていったか理由が判明します。

    そこからは、
    リリアーナの婚約回避の奮闘より、むしろ王子の芽生え始めた恋を応援したくなりました。

    リリアーナは王子にとってやっと見つけた理想的な相手だとわかるので、今後二人がどのように変わっていくのか続きの配信が楽しみです。

    • 22
  3. 評価:5.000 5.0

    配信中13話まで予想に反して星5!

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    正直なところ、乙ゲーに詳しくないし転生ものにもそれ程興味がない自分ですが、この作品は序盤からサクサク読めて面白いです。

    まず転生前。
    乙ゲーに無関心の主人公が友達にゲーム内容のプレゼンをされるところから物語が始まるため、私の様な初心者にも入りやすいという点が良かったです。

    そして、主人公がイケオジが大好物なため攻略キャラとなる5人のイケメンに全く興味がないという点、
    サブキャラのイケオジ騎士サミュエルを見つけた途端、そのちょい役のイケオジを見たいがためにゲームにのめり込むという点が、これまで読んだ主人公と一味違うので序盤から興味が湧きました。

    転生後の主人公。
    例に漏れず、攻略キャラの一人である王子の婚約者•悪徳令嬢アビゲイルに転生します。

    なんとか婚約解消し、優しい家族を守り、破滅ルートを回避して、あわよくばイケオジ騎士サミュエルにお近づきになりたいアビゲイルの奮闘が始まります。

    前のアビゲイルの行き過ぎた行動から婚約者に毛嫌いされていて接触ができない。
    例え婚約者にどんな扱いされようが、ゲームのヒロインと婚約者がいちゃついていようが、
    心の中はサミュエル様一色でノーダメージなアビゲイル、
    これまでの汚名を晴らすべく友情を育んでいくところに物語のヒロインとしての好感度がぐっと上がりました。
    イケメンだろうが攻略キャラ誰だろうが全くときめかない、媚びてないヒロインは清々しいですね。

    10話で、商会の娘で新しく出来た友人の兄繋がりで、ようやく近衛騎士団団長のサミュエル様に出逢うチャンスを掴んだアビゲイル。

    初対面の挨拶で緊張のあまり噛んでしまって、団長サミュエル様から頭ポンポン、撫で撫でされるアビゲイルが内心有頂天になる姿が可愛いすぎて、読んでるこちらまでドキドキしてしまいます。

    13話まで、攻略キャラ全員の登場はまだありませんが、むしろこの作品では全員脇役なのかな?
    個人的には、団長サミュエルの爽やかな登場に一番ときめきました。

    騎士達からも人望があるあんな素敵な団長が、果たしてシングルなのかどうかも今のところ謎ですが、アビゲイルとの関係がどう進展するか今後の配信がすごく楽しみになりました。

    イケオジ好きな方にはおすすめしたい作品です。

    • 9
  4. 評価:3.000 3.0

    最新9話まで読んで星2と迷いましたが。

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    ここまで読んだストーリーの要約と自分なりの感想です。

    まず残念な点ですが、ヒロインを取り囲む幼馴染の男達が無駄に多いです。同じマンション住まい繋がりで、おそらく全員がイケメン設定。しかし、顔や名前の判別が難しいためイケメンの無駄遣いのように感じました。
    この話に綾斗とヒロ君以外必要あるのか?と疑問に思うだけで、9話まで読んでもなお、この幼馴染たちが誰一人頭に入ってこないです。

    ヒロイン舞が高校生の時に告白した憧れのヒロ君も同じマンション繋がりで。。笑
    そして6年後二人は再会し、上司と部下の関係になり、2度目の告白をする舞に、割り切った付き合いなら大歓迎。と答えるヒロ君。
    言葉通りなら、汚れた大人かもしれないですが正直ではあるし、純粋な舞のためにあえて悪い言い方をして突き放してるのならそれは優しさかなとも思います。

    でも、舞がなぜこのヒロ君を好きなのか理由が不明な上、そのヒロ君自身を判断する要素も全くないので何一つ共感できないです。

    過剰に舞を守る綾斗に毒吐いていた場面があったので、唯一ヒロ君の言葉の真意だけは気になるところ。

    幼馴染の綾斗からは、
    1度目の告白で振られた後、10年後誰もいなかったら俺がもらってやる。と慰められて。
    2回目の告白の時もまた助けられ。。

    落ち込んで、守られて、慰められて、励まされて、六年間ずっとそのループから抜け出せない舞。正直読んでいてしんどいです。純粋かもしれないけど、応援する気持ちになれないです。

    ヒロ君に好かれる努力したのか?と的を得た指摘のわりに、小綺麗に着飾らせて計算するあざとい女の練習を舞にさせる綾斗にも激しく違和感を感じました。

    今後、ヒロ君の矢印が向くほど舞が変わるのを期待して、星一つあげました。

    • 7
  5. 評価:5.000 5.0

    最新15話まで何度も胸撃ち抜かれました!

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    配信中の最新15話まで読みました。

    進学塾に通う優等生女子とヤンキー校に通う不良男子。。という一見共通点がない正反対の二人リサとゼン。
    ありきたりなラブストーリーと思いきや読み進めると案外そうでもない。

    じわじわと感じるタイトルの上手さ、
    完璧ではない二人のキャラクター描写と対比、
    序盤の二人の出逢いからテンポよく進むところ、シンプルだけど尊いセリフなど
    全て文句なしに五つ星だと思います。

    二人の出会いは雨の中。
    喧嘩でぼろぼろ瀕死状態のゼンを見て見ぬ振りする通行人の大人達に対して、巻き込まれる事を恐れず傘をそっと差し出し救急車が必要かとゼンに尋ねるリサ。
    ゼンの反応や状態を見て、頭にタオルをかけ救急病院の詳細を書いたメモを手渡し傘を置いて静かに立ち去るリサのかっこよさに最初は心掴まれてしまいます。

    その行動に恩義を感じたゼンは、後日リサを見つけ出し、手書きのお助けクーポンを渡したり、困ってる時は俺が助けてやるからと自信満々に言う。ハート撃ち抜かれました。こんなこと言われてまず嬉しくない女子はいないですから。

    二人の愛の始まりを感じたところは、
    母子家庭で育った優等生リサは、母親や恋している塾講師や周りの同級生全員からしっかり者で一人で何でもできるドライな女子と思われているのですが、実はとても不器用な女子だとゼンが最初に見抜くところじゃないかなと個人的に感じました。

    必要な場面で、ドラ○もんのようにいろんなアイテムを重たいカバンから出すリサ。これって一見準備がいいしっかり者な女子と見られるのでしょうけど、、実は、しっかり者でいなきゃ、周りに迷惑かけたらいけないと自分に言い聞かせる一種の強迫観念を打ち消すための行為だったりして、、ちょっと切ないです。

    その荷物が詰まったカバンを置いて身軽な状態で、ゼンのバイクの後ろにまたがり景色を眺めたリサの心理描写が素晴らしかったです。

    そういう流れがあって、ゼンのシンプルで最高のセリフが飛び出します。
    リサの足りない物は俺が貸す、俺の足りない物はリサが貸せばいい。だったかな。
    もう愛に溢れてますね。

    ゼンと敵対しているボス猿フーみんが、”ゼンとはうまくいかないよ” とリサに言ったその言葉の真意が気になるところですが、、二人の愛の行方がどうなっていくか楽しみです!

    • 37
  6. 評価:5.000 5.0

    もったいない!中盤から星二つアップ!

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    最新話64話まで読みました。
    ストーリーは想像より全然暗くないし、キャラクター達の言葉のチョイスも面白いのに、もったいないなあと強く感じた事が一つありました。

    それは、1話1話のエピソードが短く、前話の終わりが少しかぶって始まるため、作品主軸となるテーマが序盤からなかなか進まないということです。
    無料お試しを読んでから課金して読むかどうか判断する読者さんが少なくないと思います。

    なので、この序盤のちょっと暗めでスローなペースだと、主人公•香蓮と彫師•柊哉に気持ちが入りこむ前に”介護疲れ” ”夫の不倫” “タトゥーを入れる” だけの判断要素でリタイアしてる方々多いのではないかと思いました。
    二人の再会は13話くらいで、柊哉から旦那を地獄に堕としてやれと言われて変わり始める香蓮の快進撃がなかなか進まず、クズの不倫夫や愛人のやりとりが長いので若干イライラしました。

    この作品は、多種多様な登場人物達と彼らの台詞が面白くかなりツボにハマりました。
    彫師、占い師、弁護士、インフルエンサー、歌手、海外スター、医者、女王様、ドレイ、、会社員でもクズ夫や狂った愛人、修羅場大好き男などまあいろいろ登場して飽きないです。笑

    ヒロインである香蓮も、
    ”介護疲れの不倫サレ妻”で終わらない。
    元々介護前は、育ちも良く純粋無垢な美人だったためポテンシャルも高く、柊哉に助けられてふっきれた後の劇的な変化は爽快で、女王様に永遠の忠誠を誓っていたドレイまで心酔してしまうほど。
    苦労人で自分の腕一本でのしあがってきた柊哉のギャップ男子っぷりもすごく良いです。
    身体中刺青だらけ顔には大きな傷の強面ですが涙脆かったり、
    “旦那はまな板の上で腐ってく鯉だな”って台詞がありましたが、普段口は悪くてもいつも側で話を聞いて応援する優しさだとか。
    香蓮の同級生でハイスペックの医者が登場した時出身校を聞くや否や、学歴がない自分は釣り合わないと落ち込んで、高嶺の花を諦めるには高い酒でやけ酒だと落ち込んだり、、

    でも結局は、いつも香蓮を全力で守ろうとしている一途な柊哉が本当に素敵で、香蓮と幸せになって欲しいなと応援しながら読んでいます。

    愛人と共にどん底に堕ちて土下座ばかりしていたクズ旦那ですが、身なりも整え周りを巻き込み香蓮を取り戻そうとリカバリーし始めた模様。

    香蓮のさらなる快進撃も期待しています!

    • 5
  7. 評価:3.000 3.0

    最新54話まで読み星一つ下がりました。

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    とりあえず、ヒロイン•シェリルの可哀想度は星五つです。序盤でわかる気の毒エピソードは二つあります。

    一つは、侯爵家の長女でありながら黒髪黒瞳の容姿で生まれたというだけで実父から不義の子と疑われる。それが原因で実母は心を病んで亡くなり、父、継母、金髪碧眼の義妹から使用人以下のように虐げられ孤独に暮らしてきたこと。
    生まれた時点で悲劇的な運命が決まるなんて気の毒すぎます。

    そして二つめは、美人の妹ではなく何故か自分ご指名で顔も知らないお金持ちに求婚され、支度金も両親にネコババされ、義妹のペラペラな薄い古着を着て寒い地域に震えながら嫁ぐ事になる。
    そして、そのお相手セノーデル辺境伯にいざご対面するや否や、あんた誰だ?みたいに言われてしまう。本当の求婚相手は自分ではなく素行の悪い義妹リリア。 セノーデルの完全な間違いなのに何故か冷たい態度で “名前を馴れ馴れしく呼ぶな!”と拒絶され、離縁を突きつけられ、その期限がくるまで客間に追いやられることに。
    本人になんの落ち度もないのに、気の毒で胸が痛くなりました。

    セノーデルはのちに自分が馬鹿だったと猛省するわけですが、それまでは完全なクズです。
    リリアに嘘を吹き込まれて簡単に騙され転がされて、、遅咲きの恋かなんだかわかりませんが人を見る目がないと思いました。セノーデルは社会的に地位もある大人30歳ですし、もし賢い男性ならそんな簡単に転がされますかね。

    とりあえず、シェリルが優しい良い子で屋敷の使用人たちから愛されていくので、その流れから当然の如く、
    離縁成立までに、セノーデルがシェリルに恋する、二人は結ばれる、溺愛が始まる展開は想像してましたし、実際その通りに話は進みます。
    シェリルには幸せになってもらいたいと応援しながら読んでいました。

    ただ、最新話あたりで(58話ちょっと前から)少し評価が下がりました。
    セノーデル不在時に、リリアと二人の侍女が登場します。そして人のお屋敷で言いたい放題、リリアの独壇場になります。悪の塊みたいな振る舞い。 シェリルは少しだけ発言するも、ブルブル震えて泣いてばかりでイライラしました。

    セノーデルから愛され大切にされてやっと幸せだと自信もついてきたのだから、この妹に向かいあえないとただ可哀想な女性でつまらない。
    泣いて守られるだけでなく、彼女自身が強くなる進歩がみたいです。

    • 432
  8. 評価:2.000 2.0

    いきなりの残念な展開。

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    最新話16話まで読みました。15話からの展開が残念すぎて星2つ程一気に下がりました。

    大学の図書館司書で美人なヒロイン美波の片想い相手は、20歳近く年上で本の虫で古典オタクの似鳥教授。

    年の差、同じ職場、2人のギャップ(一方が奥手)とありきたりではありますが、美波が教授に出逢い恋に落ちその後四年間も片想いをしていたあたりは、序盤にギュッと短く集約されているのでテンポは良かったです。まあ多少、大学時代は恋多き美女が、四年間も不毛な恋をしていた理由に多少の物足りなさを感じましたけど。

    そして押してダメなら引いてみる作戦の後、自分の片想いに最終決着をつけるため、理詰めには理詰めと感じた美波は、卒論という形で告白レポートを教授に提出します。
    20年近くも恋愛をお休みしていた教授は、年の差の葛藤はあるものの、自分をよく見て理解してくれている美波に心が動き、両思いカップルになった2人は間もなく同棲を始めます。

    2人の心理描写がわかりやすいのがすごく良いです。
    恋愛の仕方が分からずドキドキしながら古今和歌集で答えを探そうとしたり、美波の元彼が来るであろう同窓会の知らせを手に持ち公園がどこかのベンチでモヤモヤしながら佇む、、そんな教授が可愛いなあと思いました。
    そして、好きな相手に好きになってもらえたこと、理論武装の教授の心を溶かしたこと、お互いが心の中で”奇跡”と表現していて、大人の純愛で素敵だなと胸がキュンとし始めていた矢先、、、
    15話から残念な展開に突入します。

    一つは、20年前に恩師の妻(美波が見た写真の女性)と不倫をしていた。恩師と同じく自分も文学に夢中なためその相手に別れを告げられた。そして間もなくその相手が他界し後悔が残って拗らせていた。。そんなようなことを、もやもやしていた美波に話す教授。。大昔の事だし不倫の事実はさておき、何でも正直に今になって話すのは如何なものかと。。
    そして二つめ、その不倫相手と生写しのような娘が丁度離婚ホヤホヤだとアピールして登場。
    教授が初恋相手で母との不倫も知っていて拗らせていたと告白。そして美波の存在を聞かされてもお構いなしに付き合いたいと迫ります。予告では付き合わないと不倫を記事にする。と脅しているようで。。

    これまでの純愛な流れをガラッとチープに変えてしまった展開にがっかりしました。残念です。

    • 32
  9. 評価:5.000 5.0

    予想に反して面白いです!

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    配信されている47話まで一気に読みました。
    最初、よくある”可哀想なヒロインがお金持ちイケメン王子に見初められ溺愛される”というような王道漫画だと思い、評価されているほど期待はしていませんでしたが、ちょっとびっくり、面白いです!
    タイトルでも一目瞭然ですが、表向きはシンデレラストーリーなのでしょうが、それと並行して裏ではミステリー要素が散りばめられていて、ヒロインや家族に関する謎解きが進行していきます。

    更には、異文化や自分のルーツ、アイデンティティについて考えさせられるテーマが盛り込まれているのですが、私自身や家族が混血や異文化が生じる軋轢に悩む経験もあり実体験と重ねながら興味深く読むことができました。

    蝶よ花よと大切に育てられた美少女の姉とは違い、実の両親から虐げられ使用人以下のように力仕事、汚れ仕事、家長の仕事までしながら生きてきたヒロイン、マリー。
    自分の誕生日会の日でも着飾ることは許されず、金持ちな婿探しという両親の目論みで華やかな姉のお披露目会のようになっていて、そんな時、ひっそりと中庭で時間を潰すマリーに出逢うのが、誕生日会に招待されていて、外見の特徴で混血とわかる富豪の伯爵様キュロス。
    装いからイプサンドロス共和国のものだと見抜き、実はその異国の文化や言葉に心酔するほどの教養があり目を輝かせながら話すマリーに対して、最初は使用人と間違えたものの恋をするキュロス。
    その後、立場逆転の誕生日会のおかげで、キュロスはマリーを姉のアナスタジアと勘違いしたまま求婚の手紙を送るのですが、、、
    姉が嫁ぐ道中で消息不明の事故死。
    その身代わりで慰み者として嫁ぐと勘違いするマリー。家族からの虐待や自分の勘違いが原因で自己評価の低すぎるマリーへの恋は長期戦と覚悟するキュロス。
    、、とポンポン話が進んでいきます。

    マリーを大切に想う溺愛っぷりは勿論のこと、異国人を嫌う王国で、育ちの良くない移民たちを使用人として雇い家族のように大切にして接しているキュロスが本当に素敵です。
    そんな所が異文化に憧れリスペクトする苦労人マリーと惹かれ合うのだと思います。
    女子の好きな”磨き上げたら想像以上に美女だった”ボーナスポイントあり!マリーの言動に一喜一憂するキュロスが可愛いです。二人を取り巻く使用人達との絆も見所です。

    異文化に興味ある方には読んで欲しい作品です。

    • 10
  10. 評価:4.000 4.0

    最新話まで、、。

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    配信されている46話まで読みました。よくある異世界トリップものですが、よくある主人公が転生するものではないので好きです。

    神子として召喚された14歳のヒロインナコ。女癖の悪い陛下の好みではなく小猿扱いをされ、さらには神子の能力もなくお払い箱になります。
    たらい回しになった結果、60歳オーバーで国の英雄に嫁ぐことになりますが、、そのお相手、グリーデン伯爵(以下旦那様とします。)はおじいちゃんというより紳士なイケオジでとにかく素敵です!お屋敷の執事や使用人たちと一緒に毎日食事をとるような優しい旦那様にナコはどんどん夢中になります。一方で、旦那様視点で読むと、先の短い年寄り相手の嫁なんて申し訳ないと、後継人になるつもりでナコを屋敷に迎え入れていたことがわかります。一緒にデートをして二人の時間を過ごすうちに、素直で心優しく元気だけど実は心に闇を抱えて泣いているナコに絆されていく旦那様。二人の関係が進展するきっかけとなるシロツメクサの草原での二人のやりとりはとても微笑ましいです。
    そして、二人がめでたく結ばれた後神子の能力が発動して旦那様が若返ります。元々イケおじ英雄様。当然の如く若返った後は、国中がざわつきモテまくるイケメン旦那様の様子に不安になるナコですが、旦那様は何一つ中身は変わりません。神子の能力で自分が若返った理由を素敵な解釈で受け止めていてナコへの愛や包容力がすごく伝わってきます。神子を巡って国内の派閥問題が立ちはだかる前に、善は急げと二人はついに30話あたりで結婚します。
    ストーリーや二人の心理描写がしっかりしているし、ナコの成長に小猿扱いしていた陛下も態度を改めていき、二人を取り巻くサブキャラ達に悪い人間はいないので、ここまでテンポよく楽しんで読めました。
    その後は結婚してからのお話。旦那様の戦場でのライバル((狂犬))が新たに登場しますが、ナコが自分の父親の面影を狂犬に重ねてしまっているので、クールな旦那様の心をかき乱すようなキーパーソンになりそうです。
    今後の展開がどうなるのか楽しみですが、どうかこんなに素敵な旦那様を年寄りにまた戻すようなサイアクな展開だけはやめていただきたいです。期待しています!

    • 21
全ての内容:全ての評価 21 - 30件目/全34件

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