5.0
プライドに混ぜた恋
生徒会会長選挙をめぐり、汚いことをして勝とうとした村瀬。逆にやり返して、放送室での選挙演説中に背後からエロく攻めたてたゲイの中川。こんな始まりから、村瀬が生徒会長、副会長が中川になったあとも、中川が脅して村瀬を好きに襲う関係が続き、村瀬は何度もプライドを傷つけられる。
中川は、村瀬を高一のころから見かけていて、尊敬しているという。いつも意地悪く村瀬を脅して犯しながら、何度も村瀬を助けている。優しく甘やかしたい気持ちと、意地悪く村瀬を自分のものにしたい気持ちとが交互に見え隠れしている感じがセクシーでいい。
村瀬は、母子家庭で小学生のころに苛められて、そのあとは勉強のできる優等生の仮面をかぶり続けた。人に頼らない勝ち気の性格のために、中川に勝負をしたり、中川を毅然とはねのけたりする。
そんな村瀬が中川に脅されてとはいえ、気持ちよくなるまで何度も抱かれて、助けられていくうちに、言葉にはしないまま、中川にひかれていく。それは屈辱であり、誰にも甘えられない村瀬が唯一甘えられる瞬間にもなっていて。村瀬が中川に抱かれるとき、その屈辱と快楽で顔を歪ませる様が、物凄く色気がある。そして心細い時に中川に助けられたホロッと泣いた顔は、中川を完全に落としてしまったと思う。
21話で完結は寂しすぎる。二人がしっかり両想いになるか、それに近い許した関係になるところを、続編で良いから描いて欲しい。この色気満載のストーリーは大好きである。
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