[小説]俺が生きる意味

あらすじ

愛憎入り交じる、生き残りを懸けた物語。「斗和くん、何読んでるの? 試験前なのに余裕だね」人生最後の平穏の日。人類が生態ピラミッドの頂点から転がり落ち、人間が捕食される側にまわった日の学園生活は、青葉萌由里のそんな言葉からはじまった――。放課後、萌由里とその親友である赤峰寧々音から同時に別々の場所へ呼び出しを受けた。それが自分への告白であると気付いた斗和は、返事をするために移動を始める。そのときだ。ピィンと弦を弾くような耳鳴りが聞こえ、世界が一瞬、暗転したように感じた。自身がどこか、高い所へ上っていくような錯覚を覚える。夢から覚めるときの感覚に似ているような気がした。それは単なる錯覚だったのかもしれない。耳鳴りが消え去った後も、教室や自分自身にもなんら変化はなかった。いや、何かが違う。どこかおかしいと思った。漠然とした不安が渦巻いているような気がする――そう、この予感は正しかったのだ。第5回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞『キミとは致命的なズレがある』で異彩を放った赤月カケヤ、待望の新作!イラストを担当するのは、表情豊かなキャラクター描写が好評のしらび。※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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  1. 俺が生きる意味1 放課後のストラグル
    俺が生きる意味1 放課後のストラグル
    しらび / 赤月カケヤ
    必要ポイント:600pt

    愛憎入り交じる、生き残りを懸けた物語。「斗和くん、何読んでるの? 試験前なのに余裕だね」人生最後の平穏の日。人類が生態ピラミッドの頂点から転がり落ち、人間が捕食される側にまわった日の学園生活は、青葉萌由里のそんな言葉からはじまった――。放課後、萌由里とその親友である赤峰寧々音から同時に別々の場所へ呼び出しを受けた。それが自分への告白であると気付いた斗和は、返事をするために移動を始める。そのときだ。ピィンと弦を弾くような耳鳴りが聞こえ、世界が一瞬、暗転したように感じた。自身がどこか、高い所へ上っていく

  2. 俺が生きる意味2 放課後のリゾルト
    俺が生きる意味2 放課後のリゾルト
    しらび / 赤月カケヤ
    必要ポイント:600pt

    悲惨な世界に活路は存在しないのか!?平穏な日常は唐突に崩壊した。生徒たちは突如として出現した見えない壁によって、“人喰いの化け物“が徘徊する学校に隔離されてしまった。いつ殺されてもおかしくない状況でも、彼らは生き残るために団結し行動する。そして生まれた結束、安心感、友情、愛情。それぞれの想いが交錯する。だが、それを嘲笑うかのように化け物たちは圧倒的な恐怖を振りかざし、微かな希望さえも打ち砕く。しかし、ひとり、またひとり、と仲間が殺されていく状況下であっても、彼らはそれぞれの『大切な人』を守るため、化け物た

  3. 俺が生きる意味3 水迷宮のデモニアック
    俺が生きる意味3 水迷宮のデモニアック
    しらび / 赤月カケヤ
    必要ポイント:600pt

    あの凄惨な事件は始まりにすぎなかった。――あの惨劇から、もう二週間が過ぎていた。 見えない壁によって学校に閉じ込められ、化け物たちに襲われるという凄惨な体験。多くの生徒たちが食い殺され、命を落とした。斗和は親友を失い、淡い恋心を抱いていた女の子までもが無惨な死を遂げた。だが、学校で死んだはずの生徒たちは昏睡状態に陥っていたのだ。それを受け、斗和は『原因不明の昏睡状態になっている患者は、化け物のはびこる世界で死んだ人たちだ』と主張するも、誰も信じることはなかった。自身の無力さを感じ、活力のない斗和。彼を元気

  4. 俺が生きる意味4 水迷宮のヘリテージ
    俺が生きる意味4 水迷宮のヘリテージ
    しらび / 赤月カケヤ
    必要ポイント:620pt

    絶望のなか、少年は起死回生の反撃を試みる。 師匠の言っていたとおりだった。『斗和。君は必ず、鬼と呼ばれる存在と出会うだろう。鬼とは人の姿をして、人を超越した存在。化け物をも超える強さを誇るモノ。いいかい、斗和。鬼と出会ったら、絶対に倒そうとしてはいけないよ。ひたすら逃げるんだ。君では絶対にそいつを殺すことはできない』 鬼という存在。もしもそれが実在するのなら、化け物を素手で殺すことも可能だろう。彼らは古より最強の種として描かれてきた。特に人を好んで殺す鬼を『殺人鬼』と――。 だけど俺は奴に宣戦布告をした。

  5. 俺が生きる意味5 都心楼のディザイア
    俺が生きる意味5 都心楼のディザイア
    しらび / 赤月カケヤ
    必要ポイント:660pt

    真理に近づくために、斗和は力を求める。 およそ二千年前、世界大災害が起こって多くの生命が死滅した。 そのときの影響で日本人の祖先に突然変異が起こり、いわゆる個人色と呼ばれる髪と瞳が様々な色彩を持つ今の日本人が生まれたとされる。少なくとも、斗和はそのように教わっていた。 しかし、斗和は見えない壁の空間――クオリア界の存在を知った。人の魂を喰らう幻想生物がいることを知った。非物質の世界。認識と精神だけで構築された空間。それが実在するのなら、この世が五分前につくられた可能性も否定できない。そして神の存在も――。

  6. 俺が生きる意味6 新世界のレゾンデートル
    俺が生きる意味6 新世界のレゾンデートル
    しらび / 赤月カケヤ
    必要ポイント:660pt

    何も心配はいらない。未来は私たちの――。高校、水族館、百貨店と繰り返された惨劇により、現実世界では集団昏睡という異常事態が厳然と傷跡を残していた。その惨劇を生み出した首謀者は、摩響たち『神悠言』が神と崇める存在。奴らが世界滅亡を前に娯楽として始めた余興だったのだ。その理由を知り、戦う敵を定めた斗和たちは世界滅亡の予言書を見せてもらうために神悠言の本部を訪れる。そこで知る見えない壁を作り出していた人物の正体。元凶の1人を巡り、滅びの未来を救うためそれぞれの想いが交差する。そしてついに、現実世界すべてで人食い

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