G線上の猫

G線上の猫
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あらすじ

著名な音楽家を父親に持ち将来を嘱望されている高校生・理也。だが、理也には誰にもいえない秘密があった。それはもう一人の自分――?

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0
    by 匿名希望

    2人の方が「参考になった」と投票しています。

    晴れ晴れする最上の読後感!

    ネタバレありのレビューです。表示する

    ※ネタバレ注意して下さい。

    可哀想な捨て猫(的なもの)を見て見ぬ振りが出来ない大学生・池田がアパートの前で拾った高校生・成川には、天才バイオリニストという違う主人格があった。
    周囲が天才成川ばかりしか見ない淋しさの逃げ道になれれば、と合鍵をくれた池田に捨て猫成川は安らぎを感じ始める。
    一方、バイオリンという唯一のアイデンティティーに必死にしがみつく天才成川は、優しい合鍵に心の拠り所を感じながらも憧れの先輩・香坂からの強引な関係も拒みきれなかった。。。

    幼少時からのつらい環境と、そこから救ってくれようとした友人との哀しい過去と、2つの人格と、2つの恋心。アンバランスで不安定な成川の内面に1つの身体。
    つらい生き方を強いられ歪んでしまった成川のふとした真っ直ぐな強さに胸がぎゅっとされます。
    2人の成川に寄り添う2人の攻が池田と先輩になるわけですが、エリート父親の影の強い天才成川が先輩に惹かれる根底がまた哀しくて愛しくて胸がぎゅっとなりました。
    別れた人格を統合する難しさや苦しさについては素人なので詳しくはわかりませんがやっぱり別れや残酷さと背中合わせなんですよね。
    でも、心を別けてしまったつらい出来事でも手離さなかった成川のバイオリンは本人にとっては苦しく哀しいものだけれど、全ての原因だけれど、だからこそ貴くて無くしてはいけないものだと、その道の先にある素晴らしい景色に連れて行ってあげたいと言う佐紀の言葉にまたぐっときました。
    何でしょうね、このキラキラした言葉たちの殺傷力の高さ。感情移入してぐずぐずに弱った心にグサグサ刺さります。
    そして、あんなに不安定だった成川が真っ直ぐな良い顔して歩き出す姿に切ないけれど心が晴れる思い。良いハッピーエンド、、、
    と思いきや、数年後ちゃんと再会してちゃんとハッピーエンドします。
    は〜良いお話でした!

    あ、エロは少ないです。
    あと、スタートの絵柄が古い感じしますがどんどん洗練された今風の絵になっていくので少しの辛抱です。

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