第二言 花嵐〈はなあらし〉(2)(2)
あらすじ
目には見えない力、呪いやまじない、占いが、現実に存在していると認められるようになった日本。呪力を持つ言語「篭目文字」を操る一族の若き当主となった篭目八尋花(かごめやすか)。そして、八尋花の傷をすべて引き受ける身代わりとしての存在、「配偶」に選ばれた月彦(つきひこ)。危うく儚い関係のふたりが、自身を縛りつける呪われた血の宿命に抗う幻想奇譚。
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