1.0
少女漫画のガワをしたなろう小説
絵柄が綺麗だけれど内容が薄い。パーティーで能力を認められず虐げられていた主人公が、ハーレムパーティーを作ってチートするなろう小説を少女漫画にした感じのストーリー。
話が進む度に主人公の邪悪なまでの陰気さや自分勝手なところが目につきます。
「親に縛られず自由に暮らしたい!」と宣言する割に、「自分の家系が経営している企業に就職すればまず受かる」とコネ入社する気満々なダブルスタンダード具合には呆れました。そこは自分の力で家とは関係ない企業に入りたいと思うところでは……?
姉に対しても、「このままで本当にいいと思ってるの…?」等と話しかけていますが、期待を一身に背負って一杯一杯な姉にそんなことを言っても追い詰めるだけなのに無神経だと思いました。妹が出来ない子な分姉が過度に期待されているので、本当に姉の心配をしているなら主人公は自分の力を周囲に明かして、能力相応の責任を負うべきではないでしょうか。「姉と仲良くしたいが自分は自由に生きたいので強いことは周囲に隠します。強い敵と戦ったり親や周囲からの期待を背負うのは姉がやってください。本当は自分の方が強いけど」というのは腹が立ちます。グループ活動で1人だけ何もしない人を目のあたりにしたような気分です。もう読みません。
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