4.0
心の機微
10代の多感な時期の心の機微を絶妙に描いています。どんどん読み進めたくなって課金してしまう、、、
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10代の多感な時期の心の機微を絶妙に描いています。どんどん読み進めたくなって課金してしまう、、、
登場人物のどれかにぜったい型がハマると思います。
男には望んでもないのに必要以上に性的な視線を注がれ、女には敵視されるひばりちゃん。
その子に好かれてると勘違いする親戚のお兄さん、そしてその彼女は自分とは正反対のひばりちゃんにコンプレックスを刺激される。
その彼女を密かに思い続けているがプライドが邪魔して素直になれない友人男性。
皆が皆、自身の都合のいいようにひばりちゃんを曲解してしか見ていない。
ひばりちゃんはそのどれもをうっとおしく思っている。
最後は解き放たれてほっとしました。
作中は常にどこか不穏な雰囲気が流れていて、
この子は救われないのだろうなと感じる
「男に媚びを売る女」に対する目、周りの行動はなんだかリアルだなと思います
どん底から這い上がってハッピーエンドとか期待してる人は読まない方がいいです
結末だけを楽しむものでは無いかな
どんな感情の時に、読めばいいのか分からないほど、救いのない話。
この先生らしいけれども、後味が悪すぎて読んだことを後悔しました。
読むなら、それなりの覚悟をもって読んだほうがよい作品です。
1人の少女を誰もが女として見る。
男に媚びる女だと。
彼女の本当の顔に気がついても、結局誰も彼女を助けないことを選んだ。
見て見ぬ振りをして終わらせた。
最悪なのは、いとこの男はそれすら気づかなかったこと。
今日のことを思い出さなきゃいけないと、完は言われたけど
罪悪感や後悔すらおぼえてほしくない。
今の年になると、とくに共感しません。思春期の子供が自分と重ねて感情移入するか、似すぎていて嫌悪するか。この漫画家さんの絵はきれいで好きですし、ストーリーとしては読ませる漫画だと思います。
リアルな人と人との関わり方。そしてラストも。
漫画らしい劇的な流れからのハッピーエンドを望まれてる方にはオススメはしません。ただ泣き落としさせるような、悲しいでしょっていうシンプルな内容でもありません。
この作品もヤマシタ先生だから書ける絶妙な世界でした。