5.0
涙が止まらない
人にとって大事なものとは何か。
腹を割って話せる本当に信頼できる友達、愛する人、何があっても許せる家族。
それを教えてくれるストーリーに中盤からラストまでずっと涙が止まりませんでした。
複雑な生い立ちによって人を信頼できず、表面ばかり繕い、周囲がうまくまわるよう気を使う判美。
義務教育の歳から父親になって高校に通いながら子育てする徹。
あまり一般的ではない過去を背負った二人が出会うことで、互いに前へ進めるよう背中を押し合い、自らも認め、成長していく様は、大人顔負けの力強さを感じました。
二人の過去は軽く扱えるものではなく社会的要素も含まれているので、色々考えさせられることもありました。
でもそれを誰かに押し付けたり投げ出したり、投げやりにすることはなく、ちゃんと向き合って解決させ、自らの手で手に入れようとする努力もあって、素晴らしい作品だったと思います。
高校時代に徹みたいな人と出会えたら毎日が充実しただろうなと羨ましくなりました。
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