5.0
宝石と仏教と秀逸なギャグシーン
SNS等で鬱漫画だの読む地獄だのと語られる事が多い本作。
確かに表面的な部分だけを見れば、主人公・フォスフォフィライトにとって、そしてフォスに感情移入している読者にとっては悲惨(悲痛)としか言いようがない展開が続くのだが、決して陰鬱な気分になるだけの鬱漫画などではない。
本作を読み進める前に仏教と宝石について多少の予備知識を入れておいた方が、より世界観に没入しやすいかもしれない。
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SNS等で鬱漫画だの読む地獄だのと語られる事が多い本作。
確かに表面的な部分だけを見れば、主人公・フォスフォフィライトにとって、そしてフォスに感情移入している読者にとっては悲惨(悲痛)としか言いようがない展開が続くのだが、決して陰鬱な気分になるだけの鬱漫画などではない。
本作を読み進める前に仏教と宝石について多少の予備知識を入れておいた方が、より世界観に没入しやすいかもしれない。
前作の前日譚。
舞台は大正時代。今作のマスターは姉妹で、双子人形が活躍します。
財閥家で女中奉公をしている主人公・菊。本来は明朗闊達な性格の持ち主だが、お国訛りが抜けない事を恥じており、なかなか周囲と打ち解けられずにいた。
そんな中で偶然出会った翠星石に発破をかけられ、本来の性格を取り戻していく。
一方、遙雲閣という12階建てのタワーで昇降機ガールをしている妹・華。
初恋の相手が菊に恋をしている事を知り、傷心のまま上京。姉と離れて帝都での生活を満喫していたが、遙雲閣でとあるトラブルに巻き込まれた事と、蒼星石が眠る鞄を拾った事で、菊や坊っちゃんと行動を共にするハメになる。
そして、ローゼンメイデンに執着し、特に真紅に恋い焦がれている様子の財閥家の坊っちゃん。
病弱な自分は役立たずな存在である、と感じている。菊や華、双子人形達と行動していく内に心境に変化が起こるのだが……
主にこの3人と翠星石・蒼星石で帝都に起きている問題や「ゼロドールの夢」の謎を解決していく中で、それぞれが成長していくというストーリーです。
主人公の(翠星石のマスター)奉公先が"あの"結菱家だったり、ツンデレ銀様の"お姉様っぷり"を堪能出来たりと、前作ファンには嬉しいシーンや展開が多いです。
もちろん、今作から入った方も充分楽しめる内容だと思います。
無料分が多かったので何となく読んでみたら大当たりでした。
薬師の少女・コレットと冥王ハデスのゆっくり温かな恋愛模様と、お茶目な神々との交流などで人間的に成長していくコレットが非常に魅力的。
そして、コレットの登場で冥府や天界にもポジティブな変化が起こる。
とてもハートフルで心温まる作品なので、多くの方にご一読いただきたいです。
・キャラの描き分けに難あり
とても繊細で美麗な絵柄だが、男性キャラクターの引き出しが少ないのか、どれも同じ様な人物に見えてしまうのが残念。(中性的な美男子、硬派な美男子、中年、子ども、モブ顔)
絵を見て直感的に読み進める事が出来ず地味にストレスが溜まる。
・設定に難あり
フィクション作品にリアリティを求めるのは無粋だが、史実を扱うのであれば、実在人物に対する敬意を払った改変を望みたい。
また、SF展開に無理があり過ぎて、性別逆転設定に意義があったのか疑問。
さくらももこやうすた京介の作品が好きな方は必読です。
少し古い作品ではありますが、時代を経ても面白さは全く色褪せない。
電子書籍だと装丁の遊び部分が分からないのが残念。
表紙と漫画で絵柄・画力が違い過ぎて戸惑いました。
フルカラーかつ、無料分が多いのは評価ポイントですが、それにしても画力があまりにもお粗末なのはいただけない…
ストーリー展開は悪くないので、もう少しイラスト面も頑張ってほしい。
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