3.0
最初は、テンポも良く、のりも良く、サクサクと読んでました。
ゲームに異世界転生した主人公がなぜ平民になりたいか、その為の悪女を否定しなかったこれまでの演技、そして本来ならば貴族にとって極刑である平民落ちも、異世界では普通に平民であった彼女に取ってはお手の物!なストーリーも、解りやすく面白く、次々とやってくる平民生活存続を危うくする、ゲーム攻略対象の男性達とのやりとりも、コメディ要素ありで楽しく読み進めていました。
…が!突然に割り込んだかのような転生前のトラウマ?、前世の家族との不和や苦しみで、シリアスストーリーモードになってしまい、ヒロインの独白も重すぎます。
始まりから前世の家族のことをモノローグか何かでちょっこと折り込んであったならともかく、流れは「頑張れ、平民としての平和生活!」なのに、急に「辛かった前世を乗り越えて幸せになれるか?」の展開でヒロインが苦悩するのは、違和感があり、面倒で読むのをやめました。
最初のノリで、攻略対象との平民維持を掛けた対決!?で、お話が進んでいけば良かったのにと思います。
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