5.0
主人公に迷いがあるのがいい
連載初期から好きで読んでいました。
強く惹かれたのは、主人公に迷いがあるところ。過去のジャンプのヒット作の主人公というと、周りをグイグイ巻き込んでいく圧倒的なカリスマ性があって、自分のやりたいことに向かって迷いなく突き進んでいくのが魅力だったと思います。
「オラわくわくすっぞ」しかり、「海賊王に俺はなる」しかり。
でもこの漫画の主人公・炭治郎は、ときに悩みながら成長していく心優しい男の子です。真面目で頑固すぎるんだけど、そこがまたくすっとわらえます。
本来なら敵である鬼にも、炭治郎はときに優しいいたわりを見せます。
鬼を退治する鬼滅隊だけでなく、鬼ひとりひとりにも心がある、その背景がきちんと描かれているのもこの漫画の魅力です。
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