5.0
モノローグが少ししつこいかなと。
髪の毛先一本、鼻筋に至っては多少のパースの崩れよりも人物の感情を最優先に描いてらっしゃる作品です。
とても繊細なタッチだと思いますので、それを大切にしてほしい!と思いました。偉そうにすみません。
特に、029話-15話2のモノローグのしつこさが気になりました。熟読しているためですが。笑
例えば
「新名さん 何か一瞬さみしそうな顔してなかった…?」
というみちのモノローグ。不要かなと思います。
ここまで読んでいる読者ならば新名に何があったのかということ、即ち新名とみちの真反対の状況は伝わります。大変繊細なタッチで表情や空気感を出していらっしゃるので、そんなモノローグは無くても良いかと。むしろその方が余韻が残ると思います。
新名の
「吉野さん嬉しそうだったな」
はその後の 「本当のこと言えなかった」で十分伝わります。
最後の新名の「男として必要とされている自信が欲しかった」、そこまで具体的表現をしないと読者は分からないのでしょうか。
「自信が欲しかった」だけで十分かなと思います。
『男として〜』という言葉が入ってしまうと、夫婦間の必須のコミュニケーションというより、交際相手が体目当てなのかどうか、みたいな議論が生まれてしまいそうです。これは本当に私の感覚でしかないのですが…。
たくさん書きましたが、大好きな作品です。
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