雌だけど女じゃないさんの投稿一覧

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作品レビュー
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1 - 10件目/全16件

  1. 評価:5.000 5.0

    歴史考察が素晴らしい。

    男女逆転という大胆な発想で物語が進んでいくものの、史実として記録に残っている情報を上手く組み合わせており、違和感なく物語が織り成されている。
    また、本作中の歴史として、男と女の数がおおよそ半々だった時期と女の方が多くなっていた時期とがあるのだが、その推移による登場人物たちの思惑や策略、苦労などが細やかに描かれていて、そういった部分でもとても読み応えがある。

    また、個人的には、この作品は、類稀な、嘗てないタイプのフェミニズム漫画といえると感じる。
    社会的役割が男女で逆転したときにどのように社会が成り立つようになるのか、社会的役割とは別に男と女それぞれに変わらない部分がなんなのかなどを、作者なりに深く考察した結果なのかも知れない。

    • 251
  2. 評価:5.000 5.0

    ドラマより先にこっちでやんしょ!

    これ読んでると、腹減ってきますwww
    それと、食べ物や食材に対しての愛情が節々に感じられる作品です。
    食育食育ってぇそんな世の中になってるでやんしょ?
    けど、その食育を気にする大人の皆さんは、食べ物をどれだけ愛していやんすか?
    ある意味で大人の食育だと思います、この漫画。

    最近は漫画原作のドラマやら映画やらが増えてますが、おせんの実写映像化はあまりにも原作の雰囲気と違いすぎたことで有名なようです。
    この作品がなにを語りてぇもんなのかをちぃとでも知りてぇってぇ御方は、是非とも、この漫画も読んでおくんねぇ!
    お味は保証するでやんすよ!

    • 12
  3. 評価:5.000 5.0

    ヒトとか人間とか

    割とガチで"ヒト"と"人間"の違いがどこにあるのかを考えさせられるようなところがある作品だと思う。
    そして、初めの内は子供たち視点に重きを置かれて話が進んでいくので大人が悪者みたいに感じるが、この大人たちが実は子供の延長線上にいて、大人たちもまた"ヒト"と"人間"の境で苦しんでいるのが見えてくるようになる。そこもまた、面白い。
    主人公のエマという少女の視点も、ハッとさせられることが多いかも知れない。彼女の有り様は、己の感情にも目的にも真っ直ぐで直向きで頑固ですらある。なんとなく、"HUNTERXHUNTER"のゴンを彷彿とさせるところがある子で、それもなんだか見ていて面白かった。

    • 6
  4. 評価:5.000 5.0

    自分にとっては初めての新選組漫画

    ナレーションの言葉選びがひたすら優しくて、詩的で、当時の耽美的な少女漫画の世界を澄み切った調子で反映している。そして、それが主人公の夢見がちな、それでいて夢見がちなまま変わらず生きていけるだけの芯の強さを、素直に、涼やかな夏の雨上がりのように透き通った爽やかな空気感で表現していて、美しい。
    木原敏江氏の作品の中にも色々あるだろうが、オレはこの作品が一番好きだ。打ち切り同然の終わり方になってしまったとの後書きでの言だった気がするが、当時の読者は余程見る目がなかったのだろうとすら思っている。

    • 3
  5. 評価:5.000 5.0

    久々に大ヒット

    皆さんは、今までにただの一度も、自分自身になにかしらの変態性を見出だしたことはなかっただろうか?
    この漫画には、ありふれたものから狂気性のもの、偏執的なもの、サイコパス的なものまで、ありとあらゆるタイプの変態が出てくると言っても過言ではない作品である。
    また、それと同時に、ジビエ的飯テロがてんこ盛りだし、残念な美人や残念なイケメンの奇行など、色々な見所がある。
    ここら辺まではある意味でネタバレになるのかも知れないが、物語の核心からは外れていると信じたい。

    本筋自体も、史実と絡めるなどして設定が創り込んであり、読み応えはあるはずだ。
    キャラクターの多くは存在からしてフィクションではあるものの、そのキャラクターたちが暮らしてきた故郷やその文化、風習、それらは確かに実在する、若しくはしたものである。作者さんがそんな世界を描き出すためにしている取材や文献読解、事実や肉声による裏付けなど、下準備の行程に惜しまず注がれる力には脱帽するばかりである。
    胸毛、腕毛、下ネタ、ウ●コネタなどが満載な内容が平気な皆さんならば、すぐにこの作品の面白さに馴染めるはずである。

    • 3
  6. 評価:5.000 5.0

    言わずと知れた奇作

    この作家さんは、絵は下手だが話の内容は面白い、ということで有名らしい。しかし、個人的には、この人の絵は、下手であるのとは全く違って感じられる。
    作中では様々な犯罪者が登場するのだが、それらの表情の描かれ方には、えも言われぬ味わい深さがある。描かれ方はあまりにも非現実的なのだが、あそこまでいくとその表情がいっそ生々しい。そのエグみまでもがあらわになっていて、人が"その本性をあらわす"ということがどういうことなのかを視覚で殴るようにして見せ付けてくる。そこは、どんなに表の顔が穏やかだろうと美しかろうと同じにエグい。
    そういったエグみがお好きな人には、是非ともお薦めしたい。

    • 2
  7. 評価:5.000 5.0

    読ませるオムニバス

    自分的にはこの設定は大好きだ。
    オムニバスで、2話ずつくらいで切りのいいところで話が終わってくれるので、ちょっと読んで楽しむのに非常に向いている。

    また、"世にも奇妙な物語"であの世の描写が出てきたとき、こういう不思議な感じがあるのではないだろうか?
    特に、バカリズムさんがネタ作りと助演をこなした、死んで辿り着いた者に来世の生の"物件"を紹介する事務所が出てくる話。ああいう感じの、あの世とこの世の違いが曖昧になったような世界観が、この漫画にはある。
    そういう雰囲気が好きだ、癖になる、という人には、特にお薦めしたい。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    色々と泣ける

    いい意味でも悪い意味でも。
    怪獣と化している子供の、しかも複数の子供の相手を一手に引き受けたことがある人なら深く頷き涙を流すしかないような場面が沢山出てくる。ワンオペ育児経験者なら尚更だろう。
    世の自称イクメンたちには特に読んで欲しい作品だろうが、そうでなくても広く多くの大人に読んでもらいたいと思う。こういう助け合いで生きていくのが、世の中にもっと普通の選択肢としてありふれればいい。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    ファッション好きなら一読して損なし

    ファッションとひと口にいっても、そこに絡んでくる仕事は沢山ある。まず、大きく分けて、宣伝・広告役、そして、ものつくり役。
    作中では、まずはその2つの視点を、主人公たちの成長を見守る形で見せていってくれる。
    そして、そこから更に細分化した話へと進み、ファッションというものの世界の広大さを見せてくれる。
    ファッションの業界について、分かりやすく多角的に描いている作品だと思える。
    ファッション用語が地味に学べるのも、面白いところである。
    また、主人公たちが他の登場人物たちから投げ掛けられる言葉から、ファッション業界のある領域ではどんな魅力や長所を持つ人材が求められているのかを知ることもできる。そういった部分も、必見だ。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    すべての「親」にお薦めしたい。

    一見するとただの桁違い高齢出産ネタのソフトSFに思えるかも知れないが、これは普通に出産・子育て漫画として捉えていいと思う。
    ある意味で、理想の赤ん坊の迎え方を描いているものなのかも知れない。少なくとも自分は、もし自分が親になるのなら、この漫画の主人公夫婦のようなスタートを切りたいとすら感じる。
    本当に、性別問わず、これから親になろうと思っている人、今現在親をやっている人、昔親だった人など、すべての親に読んでみてもらいたい作品。

    • 0
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