4.0
お見事!
とあるバーを訪れる客達が主人公の物語。
そこには、一瞬人形かと見紛いそうになる綺麗なバーテンダー更がいる。
全てを見透かしているかのような瞳で微笑する更のそれは、それでいてその実とても優しい微笑みでもあった。
毒づいた者・迷いのある者・おごりがある者…等々、彼女が作る最高の一杯は彼らの心を浄化し迷いを断ち、気持ち新たに歩み出させる。
彼らの心に寄り添い、カクテルの由来・カクテル言葉・それにまつわる物語・作り方などを話すことでそれらをなすのは実に見事だ。
25話まで読んだが、どこかこの世のものとは思えない、まだ若そうな彼女のこれまでの人生が気になる。しかしそんなものを描いてほしいと思うのはナンセンスか…。
オムニバスの短編ゆえか、設定に若干無理があるストーリーがあったため星を1つ減らした。しかしどの物語もカクテルとの合わせ方はよく考えられていて✨お見事!✨としか言いようがなかった!
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