3.0
合わなかったが、好きな人はたぶん好き。
無料分だけ読みました。
魔獣の住む場所と人間の住む場所の境に壁があって、なぜか1ヶ所隙間がある。
その隙間直近の地(辺境)で魔獣から人々を守り続けてきた老騎士が、引退して旅に出る。
グルメとちょっとしたバトルを繰り返しながらののんびりした旅ですが、次第に大きな政争(かなんか)の渦のなかへ…… というところで、24話です。
独特の世界観設定とストーリーを掴みづらいスタートで、序盤があまり引き込まれませんでした。
我慢して読んでいると、少し面白くなってきましたが…… グルメシーンがわざとらしく入るのが余分な感じ! テンポの良い話ではありませんので、せっかちな私にはちょっと向きません。
ツッコミ所も多すぎて、余計入り込めないです。
・辺境の壁の隙間 ⇒ なぜ塞がんでそのまま
・辺境嶺をしつこく狙って攻めいる内地嶺 ⇒ マンガ内で 『魔獣が入り込んでくるの大変って知らないから』 とか言ってますが、それだけでは納得感ない…… 知らなさすぎじゃない? よっぽどバカなの? それとも国滅ぼしたいサイコパス?
・異世界の食べ物がイチイチ異世界で、余計グルメシーンが邪魔に。うまそうと思ってもどーせ食えんものにそこまで関心ないんですが。
どう見てもフグなら 『フグ』 って言っときゃいいのに、なぜわざわざ別名つけるの。
うっすいこだわりだな。
・バトルシーン、割かしつまらん。
『どう見ても相手が強いんだけど、ラッキーでなんとかなりました』 を何回繰り返すのか。そこは老騎士の知略と経験を活かしてほしい。なろう的チートじゃないように見えて、やはりチートなんだよな…… 幸運(orご都合主義) 的な面で。
つまり、序盤さえ我慢すれば読めないことはないものの、全体的に合わなかったし引き込まれるポイントも全く無かった、ということです。
もうちょい人物描写を濃くして共感できるようにするとか、旅中の小話をありがちなものでおさめずに、めっちゃいい話にして引き込ませるとか……
何かないと、この長そうな話を最後まで読もうという熱意はわかないかな。
話のテンポ遅い原因になってる、グルメ、ヒューマンドラマ、バトル、全てにおいて中途半端で、ダラダラ感しかない。
けど、原作のほう激賞してる人もいるの知ってるので、たぶん、合う人にはめっちゃ合って好きになるんだろうな、と思います。
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