5.0
とても気持ちの満たされる読了感
最終章くらいになってくると、主人公やストーリーの意味?が明確になってきて、やっとああ、これは、主人公の後悔、贖罪からの再生のお話しなんだなって思いました。
紙媒体で読めば、その辺はもっとわかりやすかったのかな?
1人の少年の死が、周りの人達にもたらした悲しみや後悔がそれぞれの人生に与えた影響が丁寧に描かれていて、それが本当に心に刺さります。
正直、読んでいて辛くなったり、心が沈んだりする場面も多いです。
簡単に共感できる状況でないのに、登場人物の心の動きに、読んでいると気持ちが持っていかれてしまう。
こういう丁寧な描写、ストーリー展開は、この作者ならでは。
まるで、文学作品、良質な小説のような趣きがあります。
読んでとても心が揺さぶられ、最後満たされました。
この作品を読んだ後、どんな作品を読んだら満足できるのかと読了後の今思っています。
とにかく、まだ読んでない人には是非読んで欲しい作品です。
題名がまた、この作品を上手く表していて、それだけでも秀逸。
- 8