5.0
壮大で儚く美しい物語
後半のどこからだろう…ハーガスの死辺りから涙がボロボロ。すべて読み終えた後も胸がぎゅっとなっています。
多喜子と女宿の恋は最初から最後まで美しすぎた。周囲が嫉妬できないくらいの深い愛で儚すぎる。
帝と妃の恋って感じで完璧。伝説、永遠です。
女宿はもちろんずっとカッコよかったけれど、真っ直ぐで多喜子を想う気持ちがいちばん深かった虚宿と、めちゃくちゃ美しくカッコいい斗宿をもっともっと見ていたかった〜!思い違いかもしれないけれど虚宿「虚」の意味も何だか分かった気がする。
敵味方関係なく各々のキャラクターの愛と正義が丁寧に描かれていて、虚宿を殺めた紫儀でさえ許せないのに辛かった。
玄武の神座宝が護られている雪山の扉の場所。
多喜子と女宿が初めて出逢った場所だけれど、柳宿が命を落とす場所でもあるんだよなとか、最後の最後まで朱雀青龍との繋がりが綺麗でした。
渡瀬悠宇先生、天才。
朱雀青龍みたくゲラゲラ笑える場面は少ないけれど、玄武開伝は宝物。おそらく巻頭カラーも多かったようなので、完全版出版して欲しい…(ii)
いや〜この気持ちをどうしたらよいのか分からないけれど、二人は永遠なのである。
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