5.0
さすがです!
さちみ先生の作品は美しくって大好きです。この作品は登場人物も魅力的で特にヒロインの母親がお嬢様育ちの悪気のない天然ぶりを遺憾なく発揮していいスパイスになっています。ラストの方のヒロインを思う母親の言動にはほっこりさせられます。
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さちみ先生の作品は美しくって大好きです。この作品は登場人物も魅力的で特にヒロインの母親がお嬢様育ちの悪気のない天然ぶりを遺憾なく発揮していいスパイスになっています。ラストの方のヒロインを思う母親の言動にはほっこりさせられます。
ギリシャ神話のペルセフォネは弱々しい女神だなぁ、と個人的には思ってますが、このお話のペルセフォネは違いました。
母の期待に応えられないことに悩んでいましたが、ハデスと巡り会うことで、本当の自分と幸せを掴むお話でした。
ロマンスあり、ドキドキあり、笑いがあって、最後はホロリと盛りだくさんのお話で、すごく楽しめました。
さちみりほさんの絵柄もそうなんですが、原作のコミカルなリズムが読みやすいです。
ただ、途中で事件の真相にたどり着くのか!?と言うリズムの悪さと言うか、ちょっとハデス卿の心情があっても良かったのかなと思いました。
今までのハーレクイン小説とは少し毛色が違って私は楽しかったですよ。
絵が好きでこの作者の本はほぼ読破しています。時代物ですが違和感なくその時代どっぷりつかれるタッチで、時々コミカルに描かれる絵はホッコリします。
実はこのヒーローが〇〇で、驚きー!という展開になるのですが、「実は…、本当は…」という展開が好きな方におすすめ致します。
ペルセフィネがお転婆なお嬢様だけど、意外と賢くて強い。スマート知的な侯爵も、居ても立っても居られなくなってヒゲを剃ってペルセフィネをパーティーに迎えに行く可愛いところもあり好感の持てる2人です♡他の登場人物もみんな魅力的で心が温まります!
ストーリーは恋愛ものだけど、結婚後もラスト1話で問題解決したり他の要素もあり楽しめます。
ロマンスだけでなく、アドベンチャーっぽい部分もあって楽しく読めました。
ヒロインが最初は母親の影響で自分に自信が持てないのですが、事件に巻き込まれ、匿ってくれたヒーローの言葉で自分らしさと美しさに気が付き、どんどん頼もしくなってゆきます。もともと気は強い方なのか、しっかりしたコです。
ヒーローは過去にもめげず、家に降り掛かる不幸の裏を探る侯爵。身分を隠していたのでギャップがあり、優しくカッコよくて、素敵です。
この作家さんの作品は個性的で大好きです。今回は絵が少しだけ今までより可愛らしくなったかも?なのでサスペンス要素もありますがロマンチックな雰囲気はずっと続きます。
少しバタバタはしてますが、その分登場人物も人間らしくて、良かったと思います。