3.0
女子の憧れ
"ザ昭和"感満載のセクハラ、パワハラの課長に目をつけられていた由良は、大人しく控えめで身長も低い可愛い女性なのでしょう。
本人も何度も呟いているけど、本社に推薦されるほど優秀とはとても思えない。「気配り上手で、穏やかな雰囲気から商談が上手くいく」とありましたが、外資系企業でそれは通用しないです(笑)。
確かに日本的な細やかで行き届いた配慮やアイデアは賞賛されるけど、コスパや企業イメージにどれほどの効果があるかシビアに値踏みされる。
作者は外資系企業の内情をご存知ないのだと思いました。由良の立ち位置や能力が、日本的な視点で描かれているところが残念。
それでも、良い同僚同期に素敵な女性上司、やりがいのある仕事と恵まれ過ぎていて…羨ましい。しかも誰もが認める男性と相思相愛。まさに女子の憧れそのものの展開。安心して読めて良いのではないでしょうか。
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