5.0
読み進めると、止まらない
主人公は柄本つくし、親友の風間陣、そして生方千加子。この三人を通して聖蹟サッカーのメンバーの葛藤と成長が描かれています。
目立つ選手だけでなく、目立たない脇役が実はチーム全体を支えていたり。聖蹟の変幻自在のフォーメーションは、そんな一人一人の個性が生み出したものだと。
それぞれの人生の進む道の途中で、たまたま同じ聖蹟サッカー部という電車に乗り合わせただけ。そこは、とても居心地が良かった偶然であり奇跡。そして、それぞれの目的地に向かって分かれて行くんだと。
それって名言だと思う。
ボールを蹴っていれば、また逢える。
つくしが「好き」を見つけたことの尊さと、同じ明日は二度とやって来ないという経験が、根底にあって。
サッカー戦術、戦略の話も面白いけれど、大人になる手前の何に夢中になってもいい十代の熱い思い。
後半になって聖蹟の脇役キャラだと思っていたメンバーの存在意義や重要さが描かれて、サッカーシーンがどんどん面白くなってゆき。
中弛みせず最終話まで怒涛の展開。
臼井軍曹の鬼トレーニング
水樹キャプテンの天然ボケぶりがツボ
最後まで読んで、風間くんのことが好きになった。
「読むと元気が出る」
もう一度初めから読みたくなった。
コミックも買いたくなるくらい、良かった。
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