無料配信を機会に読みました。
悲しい運命で強く結び付けられた二つの種族。古狼は一年間自分の血を分け与え生死を共にし、情を通わせる存在となった飴菓子を、自身の成長の最終段階として喰らわなければ死が待っている…。その切ない試練を乗り越えた糸巻は、「飴菓子は嫌い」と言いながら、観賞用飴菓子を商う人間と付かず離れず生活をしています。飴菓子や古狼の存在から離れず、何を思いながら生きているのか…。放っておけない作品です。
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無料配信を機会に読みました。
悲しい運命で強く結び付けられた二つの種族。古狼は一年間自分の血を分け与え生死を共にし、情を通わせる存在となった飴菓子を、自身の成長の最終段階として喰らわなければ死が待っている…。その切ない試練を乗り越えた糸巻は、「飴菓子は嫌い」と言いながら、観賞用飴菓子を商う人間と付かず離れず生活をしています。飴菓子や古狼の存在から離れず、何を思いながら生きているのか…。放っておけない作品です。
なんていとおしいお話なのかなと。
しかし驚きました。個人的に、究極の「愛」の終着点は「食らう」ことだと自論を展開していたのですが、同じような感性に出逢えるとは。そしてその難しい、共感を得づらいテーマを、これほど美しく儚い物語にしてしまうとは。これはもう、センスの塊ですね。
みどりちゃんの結末には驚きました。ずっと自分の飴菓子をひたむきに想い続けていた彼の執念というか、いっそ狂おしいほどの囚われぶりがとても好きでしたが、あれはあれでいいのかな、と思えます。彼の待っていた飴菓子は別の道を行き、互いに別の対を持つのに絆を結び合っていく、複雑でもの悲しくて、ひどくいとおしくなる、個々の成り立ち方がとても胸に響きました。
あの後、彼の飢えは終わりを告げたのでしょうか。何故、彼は飢え続けなければならなかったんだろうか。一度読んだだけではまだ結論が出せなくて、また時間を置いて読み返してみたいなと思っています。
いい作品を、ありがとうございました。
とにかく切ない😢⤵️⤵️最初はよくわからなかったけど、切ないしかないけどなんか見てしまうかんじでした。
綺麗な絵と対照的な残酷な描写。食べても食べなくても死んでしまう。一緒の時間を過ごさないと食べられないけど、時間を重ねるほどに切なさが増していく。悲しい体験を乗り越えた先の世界がまた救いがなくて…何が正解なのか分からない。
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5.0