4.0
80話まで見ての感想
走馬灯(株)に立ち寄ると、何日いても食事、お風呂などは無料で、自分の今までの人生が一年=1巻×年齢数のDVDで見られる、という不思議な話です。そこで自分の実の母親を知ったり、自分を事故に合わせた犯人が分かったり、家族の本当の気持ちが分かったりと、色々なドラマがありすごく面白いです。
作者さんの発想力に脱帽です。
ただ、良い終わり方は少なく、後味が悪いものが多いです。
特に第1話目(子供がしぬのは辛過ぎ、最後も怖い)と、田舎に婚約者の彼女を連れて里帰りをする話(手遅れにならず、〇〇を救えたら良かった)、タクシー運転手の話(可哀想すぎ)、双子の姉妹の話(救いがない)がいやな気分になりました。
一点、作者さんに珍しくミスを見つけました。石丸丈一郎の若い時、裁縫の縫い目は右手の右にあるべきところ左にある点です。これでは縫えない。
また「お聞きになられますか」の様な二重敬語が頻繁に出てくるのが少し気になりました。
基本は数話毎の短編なので読みやすく、面白いのでおすすめです。
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