3.0
まだ春ちゃんの章までしか読んでいませんが、ISであることを受け入れ、カミングアウトして生きていく主人公たちに強さを感じました。
ですが、現実的には少数派。
私の知り合いにもISと思われる人がいました。
男性として育ち、性自認も男性。
ですが、女性機能が目立ち始め、同時に男性は機能しなくなり、性別変更と適合手術を受けて女性として生きていくことになりました。
名前も変えて外国へ行き、当時の友人たちとは一切連絡を断ちました。
逆に最初の性別にうまく馴染んで二次性徴の際にISとわかって必死に隠し通した人もいます。
彼らにどれほどの葛藤があったか本人たちにしかわかりません。
本作はISを知ってもらうために書かれていると思うのでISの我が身を肯定する主人公ばかりですが、どちらかの性別を選んで社会に溶け込んでいく人たちを卑屈な描き方には決してしないでいただきたいです。
- 8