4.0
良く出来た話
舞台は花魁の咲き乱れるオンナの園、吉原の山田屋。
物語は時代を交差しながら女郎達それぞれにスポットをあてて進んでいく。
どの女性にもストーリーがあり、考えさせられる。
今の世の中では想像もできないような宿命を背負って繰り広げられる展開は、どれも心に響いたし、最終的にそこかよと思もわせたラストも納得のオチ。
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舞台は花魁の咲き乱れるオンナの園、吉原の山田屋。
物語は時代を交差しながら女郎達それぞれにスポットをあてて進んでいく。
どの女性にもストーリーがあり、考えさせられる。
今の世の中では想像もできないような宿命を背負って繰り広げられる展開は、どれも心に響いたし、最終的にそこかよと思もわせたラストも納得のオチ。
無料分を読んでからの全話読み終えました。他の方のレビューにもあるように絵が似てて、この人は誰だったけ?と思うこともあるけど、見慣れていくとちゃんと特徴が描かれてわかりました。時代が前後するときもあるけど、全話通すとなるほどねーコレからあの話に繋がるのかーと。切ない話が多いかな。ちょっと泣けちゃう。
絵が可愛い。でも、花魁たちの顔の見分けがつかない。まだ、無料分読みはじめだけど、安達祐実主演で映画化されたものですよね。優しいお金持ちに身請けされれば女郎も幸せになれるのかもしれないけど、不幸なままで終わっていった女性たちがほとんどだったんだろうなと思うと、今の時代に生まれて良かったとつくづく思う。
花魁、、、
家が貧しくて、売られた女の子が18才から28才までの10年間、金持ちのおっさんと行為をしなければならない。好きな人ができて葛藤したり、苦しんだり、、。女性が人間と扱われなかった時代。主人公の女性は代わっていきますが、全体に関係していてまとまりのあるお話です。
昔は行きたくなくても家族に売られて遊郭で働かされていた時代。恋も仕事も命がけだったんだろうとおもいます。
いつでも廓から家に帰れるわけでもない、もしかしたら死んで帰れないかもしれない。とんでもない時代だと思うがみんな生きていくために涙を流した人が何人いるんだろうとせつなくなる。
一見美しい世界の悲しくて切ない女性たちの姿が描かれていて、目が離せなくなります。
胸が苦しくなる。のに、もっと読みたくなる。
何となく女同士のドロドロした世界を想像していたけれど、情に結ばれた仲間や姐さんたちとの関係も素敵です。だからこそやるせないのですが。
歴史には詳しくありませんが、実際にこんなことがあったんだろうなぁと思えるリアルな作品。読んで幸せを感じるようなないようではないですが、絵も上手だし話も良くできていると思います。
主人公が変わっていきつつも繋がっているかんじもうまいと思う。
吉原が舞台なので仕方ないけど、悲しい話が多い。
だけど読んでしまう。。。そして泣ける。
霧里の話は本当救いがなくて悲しすぎたー
朝霧は両思いになったけど結局死んじゃうし、
せめて八津は年季あけて幸せになっていてと願わずにはいられない。
最初は「キャラの書き分けがイマイチで、誰が誰だか見分けつかないなー」と思いながら適当に読んでいたけど、どんどん引き込まれてしまった。切なくて悲しくて、ロマンチックで現実的なストーリー。各キャラがどんどん掘り下げられて、言葉の背景が見えたときにまたジーンとくる。
作者さんの絵も、少し線が固い気がしますが、遊郭というテーマでも、明るい性格のキャラがいたりして、あまり湿っぽくはありません。ただ、キャラの描きわけに慣れていなかったのか、たまに混乱しました。女の子の集団の世界を描くのがお上手な先生とおもいます。