第6話 パレ・ガルニエ

あらすじ

▼第1話/シュワルツカッツ▼第2話/ビッグバン▼第3話/渇望▼第4話/病棟のジゼル1▼第5話/病棟のジゼル2▼第6話/パレ・ガルニエ▼第7話/脆うげなエトワール▼第8話/初舞台▼第9話/和馬が残したもの ●主な登場人物/宮本すばる(この物語の主人公。小3の頃は病気で苦しむ双子の弟・和馬のために、その日の出来事を病室で踊っていた。弟の死後、本格的にバレエを始める)、宮本和馬(すばるの双子の弟。脳腫瘍が原因で、9歳で亡くなってしまった)、日比野五十鈴(「パレ・ガルニエ」の社長。人生に対するうんちくがあり、すばるに色々と助言する) ●あらすじ/すばると和馬は双子の小学3年生。すばるの誕生日、クラスメイトの真奈たち3人が、すばるにプレゼントを持ってきた。だが、彼女たちの本当の目当てはすばるではなく双子の弟・和馬。けれども和馬は入院していて状態が良くないため、すばるは会わせるのを渋る。それでも強引に病室へ行った真奈たちが見たのは、脳腫瘍が原因で記憶障害を起こし、言葉すらほとんど解さなくなってしまった和馬の姿だった。そんな和馬の意識をなんとか取り戻させたいすばるは、その日の出来事を躍りで伝えようと、毎日病室で懸命に舞い踊っていた(第1話)。 ●本巻の特徴/踊りの面白さに目覚めたすばるは、バレエ教室を開く真奈の母親に勧められたこともあって、バレエを本格的に習いたいと思うようになった。しかしすばるの母は「和馬がこんな時に」と取り合ってくれない。これまでの我慢が限界にきてしまったすばるは、和馬の前でつい「和馬なんていなきゃいいんだ」と口走ってしまった。数日後、和馬は必死の治療もむなしく、わずか9歳で亡くなってしまう。自分が言った一言のせいで和馬は死んだと、激しい自責の念にかられるすばる…。それから数年。場末のキャバレー「パレ・ガルニエ」のショータイムに、天才的な中学生ダンサーが現れた…。『め組の大吾』で小学館漫画賞を受賞した曽田正人、待望の新作登場! ●その他の登場人物/呉羽真奈(すばるの幼なじみ。すばるの存在に脅威を感じ、ライバル心を燃やしている)、真奈のママ(呉羽バレエスタジオを経営し、娘の真奈や、すばるたちを指導している)、サダ(「パレ・ガルニエ」のダンサー。主に女役を務める)

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