5.0
よしながワールドが凝縮されて良い
読後感が清々しく希望が持てます。読んで救われる人もいるだろうな。人生が過酷で、それでも強く生きていく面と、情が複雑に存在して理屈に合わない事をする弱い面と、人の色々な側面が絡み合って、その中心を一本の愛という芯が年月を貫いている気がしました。今側にいる人を大切にしたくなりました。
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読後感が清々しく希望が持てます。読んで救われる人もいるだろうな。人生が過酷で、それでも強く生きていく面と、情が複雑に存在して理屈に合わない事をする弱い面と、人の色々な側面が絡み合って、その中心を一本の愛という芯が年月を貫いている気がしました。今側にいる人を大切にしたくなりました。
衝撃的な娘と友達の出来事を見てしまったお母さん、旦那様に話して見てはいるけど、まだ動揺していて、どう対応すればよいのか動揺している。
さて続きはどうなる?
時代、性別、関係性が異なる、環と周の物語。
時には夫婦、時には友人、時にはご近所さん。共通しているのは、各話の中心が、環と周ということだけ。
それぞれの物語に、分かりやすい派手さはありません。でもそこがいい。悲しい話もあれば、ホッとする話もある。色々な、環と周の物語があります。
私個人は、昭和のご近所さん同士の話が好きです。
どの話を読んでもとても切ない
仇討ちの二人が幸せに暮らせなかったこと
白鳥環が消えてしまったこと
若女将が若くして亡くなってしまったこと
何度思い出しても切ない
それぞれの時代の偶然同じ名前の2人の物語かと思って読み進めていたら、最後のお話と1話目の夫婦が繋がり、なんて壮大な物語なんだと余韻に浸ってしまいました。
ラストの一言が深い。
もしかしたらわたしにもこんな壮大なストーリーがあるのかも知れないと思うと、自分の人生が愛しくなりました。
こんなおもしろいまんががあったなんて、
この作者さんのファンになりました。
きのうなにたべた?の次に好きな漫画
よしながふみ先生お得意の同性愛の話しかと思いきや、壮大な時代背景で描かれた二人の話でした。胸に染みる舞台をみたかのような余韻が残ります。
よしながふみさんの作品って、本当にセリフが多いっていうか、時が多いのですが、苦痛ではなく引き込まれます。
環と周、最初の試し読みから、同性愛者のお話かと思ったら、さまざまな時代の環さん、と周さんのお話でした。
それぞれに物語があり、背負うもの、環境も立場も違いながら懸命に生きる。世界観に入り込み感情移入してしまう場面もあり、短編集だけどそれぞれ深い。漫画のような、小説を読むような、感じでした。いつの時代にも日常、人々の生活はあるんですね。
コレもタイトルと表紙にインパクト感じて惹かれて気になって試し読みしてみたが読み出したらおもしろそうでハマりそうな感じがした