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2人の医師の成長物語です
若い医師が、馴染みのなかった分野の医師に出会い、つまずきながらも成長していく物語です。自信を持てるようになってくるにつれ、周りの医師からの信頼も得ていくのですが、同時に周りの人から病を理解してもらえない患者を救済していく物語でもあります。
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若い医師が、馴染みのなかった分野の医師に出会い、つまずきながらも成長していく物語です。自信を持てるようになってくるにつれ、周りの医師からの信頼も得ていくのですが、同時に周りの人から病を理解してもらえない患者を救済していく物語でもあります。
総合病院の中に新しく作られた部署で、どこの科にも所属せず総合的に患者を見て、その患者に必要な治療法を見つけ出す事を仕事とした医師のストーリーです。
医師は患者の病をだけを見るのではなくて、患者自身をみる。病院や怪我の事だけでなく、なぜ怪我をしたのか、普段の生活や何気ない会話から本当の原因を探り適切な処置を行えるよう手配する。
患者からしたら理想の医者だなと思いました!!
こういう科が本当にあればいいのに!!!
難病で病名が確定するまで若干時間がかかりました。いくつもの科を巡ったのも今となったら思い出ですが。
医者は、理数系の成績がいいとついなれてしまう職業ですけど、以前行ってた大学病院には、コミュ障かしゃべると死ぬのかって感じの内科医ばかりでした。外科医は手先が器用であって欲しいし、内科医は対話ができる人であって欲しい。
結局は人なんですよね。
かなり夢物語でした。
昔、テレビで見た『GM〜踊れドクター』ってドラマを思い出しました。東山紀之さん主演の、総合診療医が主人公の医療ドラマです。
結構、「これって何科に行くべき??」って悩むことってあるので、そういう時に入り口的にかかれるとこあるのは助かるかなぁ、って。
昔、喉が痛くて熱とかもあって近所の内科に行ったけど、全然良くならなくて、これはおかしい、大きい病院行った方がいいなと思って総合病院の内科に行ったら、「耳鼻科に回します」って言われて耳鼻科に回されたら「即入院」って言われたことあるのね。
扁桃炎だったんだけど。内科でも回してくれるとこならいいというか、そこの内科は総合的にも診てくれてたのかな。
話を聴くには訓練が必要ですからね!
必要な情報を得るための質問の方法だけでなく、聴く態度や姿勢、非言語的なコミュニケーション方法を使って相手との間にいかにラポール形成できるかご大切になるかと。知識だけでなく経験も引き出しにして、適切な診療科へ結びつける総合診療は大事でしょうね。話を聴くっていうのは疲れます。友人や家族との雑談とは違いますから、神経を払って注意深く、相手を観察しながらとなると大変です。医療従事者はみんな傾聴、の技術を学びます。現場でできるかどうかは別としてですね。
確かに具合が悪くなって病院に行っても、何科に行けばいいのか分からないほど多くの標榜が病院の受付近くに書かれてますよね。だから地元のクリニックに行ったら、こんどは「うちでは診られないから、専門医に診てもらって」と言われ、うちの親は「医者なんだから、全部診られるんじゃないの?専門医って通いにくいし、予約など面倒だから嫌だ」と言います。それには私も同感してしまうのですが、全般を診る先生とその部位専門の先生では専門医のほうがより細部まで診てもらえると思ってしまいます。
でも患者としては何故その症状が起こったのかがとても気になります。理由は、治療しても原因がわからないのであれば再発も有りうるからです。
でもこの作品を読んでいると、いい病院は患者を見ることが大事なんだなと思いました。通院するときは、たとえ3分診療の先生であっても患者の普段を知ろうとする先生がいいと思いました。
タイトルのとおり、なんでも治せる総合科のお医者さんの話です。いろいろな病名がでてきます。あと患者さんも様々です。専門医が気づかない見落とした病気を次々と治していく。そんなストーリーにドラマがそれぞれ展開していく。淡々と描かれているので、気軽に読めます。現代の医療のあるべき姿ともいえるし、町医者のかかりつけ医レベルならやっていることは近いような。けっこうおもしろいのでおすすめです。
総合診療、実際にあるのでしょうか?
総合病院で、科は違うけど原因は同じだった、という病気にかかった時に、科同士の連携が取れておらずちゃんとした治療が受けられなかったことがあります。
それに、患者さんがたくさんいるからか、必要最低限の会話しかしません。
徳重先生のように、色んなことを聞いてくれて、そこから何かを気づいてくれるような先生、科、があればいいなと思いました
総合診療科とは一般的にあるのでしょうか。まさに「なんでも看られるお医者さん」。
でもこんな先生こそ地方医療に関わって欲しいな。都会ならいくらでも病院はあるけど、地方では総合病院か一軒か、もしくは隣市まで行かなければならないところもある。
なんでも診察できる先生が地方医療機関にいたらどんなにいいだろうかと思った。
医療物のドラマやマンガは数あれど、総合診療医というのは初めて読みました。
豊富な経験や医療知識を活かして、自分がヒーローになるのでなく、患者にとって最善の医療に繋げる。縁の下の力持ち的なポジションですが、細分化された大病院では欠かせない医師だなと思います。人間力がまた素晴らしい。派手な作品ではないですが、佳作です。