5.0
取材力がすごい
こちらの作者さんの
「子供を殺してください」という親たち、を読んですごい取材力だなと感動したので、こちらも迷わず読み始めました。
タイトルと同じ問題を本で読んだこともあり、興味があったこともあり。
犯罪者や精神疾患の人に対して、共感まではいかなくとも理解が深まる作品です。
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こちらの作者さんの
「子供を殺してください」という親たち、を読んですごい取材力だなと感動したので、こちらも迷わず読み始めました。
タイトルと同じ問題を本で読んだこともあり、興味があったこともあり。
犯罪者や精神疾患の人に対して、共感まではいかなくとも理解が深まる作品です。
私の兄弟も療育手帳を持っています。私の親は子どもの発達障害と知的な遅延を受け入れることができず、「やればできる」みたいな捉え方をしていました。そのこので色々なことが拗れてしまいました。大変でした。
兄弟は私が大人になってから勉強して…精神科を受診、必要なケアを受けられるようにしました。今もその途中です。
まずは、親なんですよね。そして、本人が自分の特性を理解して、そして周囲の人に理解してもらうこと…。
この漫画、とても勉強になります。たくさんの人に読んでもらいたい作品です。
この話を読んでから、今まで出会ってきた自分には理解できなかったタイプの人達も、実は私にはわからない問題で悩んでいたのかな?と思えるようになった
ボーダーラインってすごく難しくて、本人の力ではどうしようもない
周りが手を差し伸べられる余裕があればいいけど、仕事になるとそれは難しい環境の方が多い
もっと社会に余裕があれば解決することってあるんだろうと思うと問題提起のために、是非ドラマ化して欲しい
見た目普通、明らかな知的障害まではいかない。
そんな子供は地域に必ず居ます。
知的障害ではないから普通クラスに、でも勉強もついていけない。
健常、障害どちらつかずの子供達です。
そんな子供らの思考の短絡さが凄くリアルです。
ヤンキーや極悪な輩とはまた違う怖さがありますね。
今、犯罪を繰り返してしまう「累犯犯罪」というものが問題になっています。近年の研究によって、受刑者のうち累犯者については軽度の知的障害や発達障害を抱えている人が多いことがわかっています。私も大学で少年犯罪を勉強していたので、このマンガはとても気になっていました。
このマンガはその問題を少年院や少年鑑別所を訪問している精神科医の視点から見つめているものです。少年たちが訓練する事で協調運動ができるようになったり、共感性をもてたりしていくと、応援したくなります。
このような社会問題を知っていただくために、ぜひ読んでいただけたらなと思います。
著者の宮口先生は児童精神科以外にも幅広く研究されご活躍されています。
普通学級に通えるボーダーな知的障害の子供が感じる生き辛さ、大きくなっていくうちに深めていってしまう孤独孤立、社会に受け入れてもらえず自分も受け入れられるキャパが狭い…
そしてそんな状況で起きてしまう悲しい事件。
頑張りたくても頑張れない、どう頑張ったら良いかが分からない、どう表現したら良いかが分からなくて犯罪をおこしてしまった子供達が描かれています。
考えさせられる作品なのでおすすめします。
教育という社会システムを、本質的に考えさせられる一冊。IQという生まれつきの資質に、教育という磨きが加えられて人格を形成されていくことに異論を唱える者はいないと思う。しかしかしながらそこに、負の家庭環境という要素や教育的ミスマッチが加わると、恐ろしい結果をもたらすことになることを再認識させられる。
「学生時代のあの子は、もしかしてケーキが切れない子だったのかな」なんて思いながら読んでます。
自分の子が何かが違うと感じたら、親がそれを認めて行動にうつすことが大切なのかなとも。。なんとも難しいことですが。
考えさせる作品です。
門倉恭子のくだりを読みました。この子、親としてどころか社会の中でやってくの無理だろ、と思いましたが、更生プログラムの助けを経て、ラストでは無事立派なお母さんになってて感動しました。知能指数は低くても、いいお母さんになりたいという強い意志と素直さで、言われた事を頑張って受け入れて実行していったんですね。社会福祉が、助けを必要とする人に対して有効に機能している好例が見られて、とてもスッキリとした気持ちになれました。
一時期話題になっていたので、読んでみました。今まで知らなかったことばかりで、少年犯罪について新しい知識が増えました。犯罪をおかすことは決して許されないことだけど、何らかの事情があって犯罪にはしってしまうこともあるのだと分かりました。とても考えさせられます。