4.0
感情移入出来るような出来ないような
中学生の主人公の両親が離婚する話。ヒロインの梓の同級生の男の子の両親もまた同じタイミングで離婚します。
私の両親も似た時期に離婚しているし、今は私も結婚して子どもがいる身なので共感出来るかなぁと思ったんですが……淡々と進んでいくので私も「ふーん」という感じで特に感情を揺さぶられるまではなっていません。読み手側がそれぞれの立場で色々と感じる事が出来て、その感じ方で価値の決まる作品だと思います。
梓が「私はお父さん達のかすがいになれなかった」という気持ちはよく分かりますが、それは年を重ねていけば薄れていくよ、と伝えたい。
子どもにとって親はいつまでも親で、多感な時期こそ父親母親それぞれの役割りが必要なんだけど、その頃に夫婦仲が冷めきっているというのはリアルだなぁと思います。
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