4.0
安定の面白さ
もうかなり高齢の作家さんなのでジェンダー論とか突っ込みだすとキリがないのでスルーですが、泥臭い男社会を描かせると安心して読める面白さです。
まだ宅配業者のところまでしか読んでないのですが続きも楽しみにしています。
絵に関しては有名な話ですが描いてるのはほとんど有能なアシスタント集団です。
ただ本宮ブランドがブレない長年の絵柄の変化のなさには感動すら覚えます。
- 5
もうかなり高齢の作家さんなのでジェンダー論とか突っ込みだすとキリがないのでスルーですが、泥臭い男社会を描かせると安心して読める面白さです。
まだ宅配業者のところまでしか読んでないのですが続きも楽しみにしています。
絵に関しては有名な話ですが描いてるのはほとんど有能なアシスタント集団です。
ただ本宮ブランドがブレない長年の絵柄の変化のなさには感動すら覚えます。
一話完結のオムニバスで進みます。
作家さんが熱い話を書いているのを知ってたので広告のジミーな感じの(ごめんなさい)主人公がどんな風になるのか気になって読んでみました。
起承転結がしっかりしてて読んでスッキリします。内容はそんなのないわーって感じの部分もありますが、そこには触れずに読んでほしい。
個人的には最初の話が好きです。いじめられていた子が努力して地位を築きいじめていた側に社会的制裁をきっちり取らせるという内容です。いじめられた経験がある人にはぜひ見ていただきたい。今ではなく未来が大事!なんとなく頑張ろうと思えると思います。
絵柄を決して好みではありませんが、何とも人間的魅力に満ちた登場人物に引き込まれました。
以下、ネタバレごめんなさい。
施設内で、たった一人の末期の切望の為に公然猥褻的催事開催。
職の貴賤は無く、彼女の元のご職業も立派な職ではあるものの、医療的機能を要する命の危険がすぐそこにある場所。観客のご年齢・状態を鑑みれば決してすべきではない。言い出しっぺ(しかも事後のデータ報告発表まで願う)施設長さんのお気は確かでしょうか。
しかし、それをさておきお話として、わたくしは同性として桃子さんに惹かれ、憧れました。
彼女の利用者様や同僚へのお優しさや包容力の源は、男性が女性の力を求める心の底にある寂しさや悲しさを理解し慈しみ手を差し伸べる母性であり、それが男性を癒し元気づけ、その女性としての美徳が他の女性達に嫉妬させ敵視させたのだろうなあ。
ただでさえキツイ介護職。職場の半数からボイコットされながらよく勤務をお続けになったなあと、彼女のプロ意識に頭が下がりました。
前職でもおそらく彼女は、最初は蔑まれ好奇な目で視られていた状況を、彼女の努力と、魅力・技・心で崇高な芸術へと昇華させて観客の心を掴み、敬意を得ていらしたのでは。
かっこいい。
シンプルにそう思う作品です。
様々なジャンルの職業に就いている人物それぞれにスポットを当て、その人物の仕事に対するポリシーやスタイル、生き様が描かれてます。
それがそれぞれにかっこいいんです。
正しくグッジョブです。
時には泥臭く、時にはスマート。
職業に好き嫌いや向き不向きや得手不得手はあっても貴賤はない、という事を改めて感じます。
職業別の読み切りなので、気になった職業から入れる読み易さもいいと思います。
どうしても職業=人生になってしまうから人生観もおのずと付随してくるので、その奥深さもじわじわきます。
社会に揉まれた大人が読むには、綺麗事に感じる部分も若干ありますが、私は楽しく読んでます。
今後もたくさんの職業でたくさんの人生を描いて頂きたいです。
本宮ひろ志先生は、かなり男臭い漫画が著名だと思いますが、これは人情味あふれるヒューマンドラマの漫画です。ガフはとても泥臭いけども、そして主人公も地べたを這いするような苦悩を経験した人物が多いけども、とても繊細な心境が描かれていると思います。何事にも屈せず、自分の夢や希望、信条信念などを心に持ち、逆境に耐えながら、幸せに続いていく道へと向かう主人公ばかりで、とても心が洗われる作品です。
作者の漫画は昔からよく見て好きですが、今回もさすがという印象です。
主人公の職場での仕事ぶりや考え方を通して、いろいろな人がそれぞれ熱い思いをもって生きていることを見せてくれています。自分や他人の言動と主人公を照らして読んでいます。自分にしっかり芯を持っていたり、こだわりが強いのは困ることも多いですが、人生を面白くさせている気がします。仕事への思いや日々の生き方について参考になりそうで、これからも楽しみです。
みなさんもご存知のように、この作家さんの作品は「濃い」です。
復讐物(?)というジャンルに属するのかもしれませんが、なかなか捻ってあって面白いです。
個人的に復讐物が好きなので、★4つです。★5つというのは100%完璧な作品に捧げるつもりなので保留にしていますが、100%完璧という作品はないと思うので、私の中では★4つが最高得点です。
表紙の絵にあまり訴求力がないのと、オープンニングがひたすら暗いせいで、読まずに避けたり、最初の1,2回で読むのを止めてしまう人が多いかもしれませんが、ぜひ、じっくり読んでみてください。捻りのあるこの作品の本当の面白さがわかります。
無料分読みました。とても面白いです。続きもきになります。
自分がした事は結局かえってくるんだなとちょっとスカっとした。
絵が苦手な人もいるかもしれないけれど面白いので読んで損ないと思いました。
少年ジャンプと言えば「本宮ひろし」の世代だったので
懐かしく思いながら無料分だけ拝読しました。
長編漫画のイメージが強かったので、
こういったサラッと読める短編は意外な感じもしていますが、
「勧善懲悪・判官贔屓」は本宮作品の醍醐味ではないでしょうか?
昭和・平成・令和と書き続けられる大御所ぶりは健在です。
自分の過去を振り返りながら税務署職員として復讐をしていくのかと思ったら?
新しく関わった人によって少しずつ優しい気持ちや思いやり、笑顔を取り戻すところを小さく描かれている。その小さなところが見たくて読み進めています。