5.0
ギャグセンスが好き。
凛々蝶のツッコミのセンスに惚れて、コミックスを買ったのを思い出しました。
少年少女の恋は、時に『永遠のボケとツッコミの物語』になることがある……って感じの話を、ある作家がどこかに書いていた記憶があって、これもきっとそうだと(笑)。
……この話の場合、一方は成人男性ですが。
でもこの作品、泣かせるんですよ。
何だかひりつくような感覚とか、身近な人を喪う悲しみとか。……この手にあるものを失わないようにする為に、自分が何をするか、何が出来るか考える。
不意に心を鷲掴みにされて、涙が止まらないこともありました。
原作者は最終巻の公刊後しばらくして、持病の悪化により、鬼籍に入られたそうです。
彼女が文字通り“命を削るように”描き続けた作品なのかもしれないと、読み返す度に心が震えるような思いです。
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