94件
5.0
上田先生は大好きな作者さんなので、購入してみました。
身勝手な攻めに翻弄される受け。
簡単に言えば、そんなお話。
でも、今作もなかなか深いです。
この人と居れば間違いなく幸せになれる現恋人よりも、忘れられなかった元彼を求めてしまう心。
人間のどうにもならない心の奥とか、ズルイ部分とか上手に書かれています。
誰もが経験ある葛藤で、綺麗事を押し付けたいのも、人間臭くて良かったです。
ただ、受けの恋人がいい人すぎて、どうかこの人に幸せになってほしいなと、思ってしまいました。
一度ではなく、二度読んでもらえばもうちょっと深い部分が分かる物語だと思います。
私は、大好きです。
15
5.0
大好きなお話です。
主人公の洋春くんのお隣に越してきたのは、高校時代付き合ってた和秋。
卒業式で、『東京に行くから』と突然別れを切り出されて、洋春くんは不完全燃焼でひどく傷ついています。
そんな彼を癒してくれたのは、夏朗さん。
真面目で優しい彼は、軽くて緩い和秋とはまったく違うキャラですが、静かに温かく愛を育んでくれます。
和秋が戻ってきて、そして隣に越してきたことで、洋春くんの心は大揺れに揺れます。
夏朗さんを大事にしたいという気持ち、
でも和秋にやはり惹かれてしまうという気持ち。
グラングランに揺れちゃう洋春くんですが、ちっとも嫌いになれず、むしろ応援してしまいました。
彼が、夏朗さんを大切に思って、筋を通そうとするところや、
どうしようもなく和秋に惹かれて、抵抗しなきゃなのに、力が入らなくなっちゃうところなど、
なんていうか媚びや計算とはほど遠い表情に、心が掴まれました。
和秋も、一見緩くて軽いのに、一途なところが垣間見られたりして、きゅんとしました。
あと、エッチがものすごく色っぽい！
洋春くん、くせっ毛？でソバカスで、決して美形とはいえないような気がするのに、
かわいくてたまりませんでした。
ベランダで、壁越しに会話するところとか、
SNSに、心情とは違うメッセージを送るところとか、
本当にいちいちツボだったなぁ。
小さなエピソードの積み重ねで、心の動きを伝えてくれるストーリーも、
エッチの色っぽさも、最高によかったです。
おすすめ！
11
14件
が多いコメント
