KUMA123さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全51件

  1. 評価:4.000 4.0

    気持ち悪くて怖いです

    恩人の娘を生まれ故郷の島に連れて行くと約束した主人公…。
    文明と隔絶した不思議なその島に着いた主人公の周りで、次々と人が殺さ〇ていきます。

    島人の異様な不気味さがよく描かれて、文明が欠落したような島全体の雰囲気も心を不安にさせます。
    また、特に、山頂近くに一人で住む宮司の薄気味悪さは秀逸で、皆さんに是非お勧めしたいです。
    次々起きる殺〇事件もそれぞれ衝撃的だし、島と島民の運命も心に残る印象的な出来栄えになっています。

    ただ、終盤に明かされる「殺〇の謎とき」は納得のいくものではなく、それまでの気持ち悪さや怖さがかなり強力だった分だけ、消化不良です。
    読者が「奇想天外の謎解き」を自然に受け入れる為には、そこに至るまでの伏線がとても大切だと思うのですが、本作品にはそうした工夫があまりない気がします(それで、☆を一つ減らしました)。

    ともあれ、気持ち悪さや怖さという点では良くできていると思うので、ホラー好きな人にお勧めできる作品だと思います。

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  2. 評価:4.000 4.0

    上手な絵で惹かれるけどお試しが少なくて…

    ボディガードは皆、顔が獣の獣人で、世話をする対象の「お嬢様」だけ、お試し2話まででは、しゃべりもしないただの本物の猫です。

    獣人の絵がとても上手で、特に獣の顔がどの角度から見ても表情もデッサンも素晴らしく、見ててあきません。
    首から下の人間っぽい体も大変魅力的に描かれていて、続きが読みたくなります。

    でも、お試し2話だけでは話の筋も背景も全くわからず、50pt課金してまで続きを読むか決心がつきません。
    課金するかの判断として、「お嬢さま」といわれる「ただの猫」とボディガードとの関係や背景が分からないのは致命的ですね。
    せめて、あと何話かお試しにしてくれるか、課金を35pt位にしてくれたら、続きを読むのですが…。

    ともあれ、絵がとても魅力的で、獣人をこんなにリアルに描けてる漫画はなかなかないと思うので、
    お試し分だけでも、見てみる価値はあると思います。

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  3. 評価:4.000 4.0

    純和風のモンスター退治

    古都・宮古野市に「眷属」という妖怪が現れて、人を殺(あや)めて暴れます。
    朱雀・青龍・玄武・白虎の力を授かった4人の若者が、「眷属」退治の為、神器を駆使して闘います。

    モンスターものは、映画「エイリアン」の造形を基にした様な西洋風の漫画が多いのだけど、この作品は純和風で新鮮です。
    「眷属」の出現も、宮古野市を守る祠を人々が壊したのがきっかけで、陰陽道を背景に、様々な設定や説明がされています。
    猫・鮫・蛇など、動物の姿を基に、多彩に変貌した「眷属」達が登場します。
    この怪奇を警察がきちんと認知して、神器使いの若者達と協力して活躍するのも特徴です。

    大風呂敷をすぐに広げて「世界の存亡」とか「人類滅亡」とか言い出す漫画も結構ある中(しらける事もありますね)、この作品は、古代平安京を模して造られた宮古野市の由来に始まって、この街に限って話を進めているのが、かえって好印象です。

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  4. 評価:4.000 4.0

    分かりやすい物語、戦闘場面も見やすい

    幼い頃に四肢を失う程の事故に遭いながらも無事だった主人公達が、知らない間に手や足に、ナノマシンの集合体=ARMS(凄い戦闘能力を持つ)を移植されていて、謎の組織=エグリゴリに狙われ追われて、戦う物語。
    ARMSを発動した肉弾戦の他、銃器や爆弾などの使用も豊富で、見ごたえのある戦闘場面になっています。絵が上手で読みやすいです。
    話も、主人公=高槻涼が幼い頃からサバイバルやトラップ作りの訓練を受けていたり(親が何かを知っていたらしい)、様々な謎を秘めながらも分かりやすく、高槻涼が思いを寄せる幼馴染のカツミの行方など、楽しく読める作品になっています。

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  5. 評価:4.000 4.0

    真に迫った怖くて気持ち悪い作品

    ある日突然、動物たちが人面になって、人間に襲いかかる物語です。

    獣が人間化するのは、古くは100年前に、既にウェルズが小説「モロー博士の島」を発表していて、映画化も何度かされているので、
    この種の作品は、荒唐無稽なこの設定を、どこまでリアルティ豊かに表現するかが要(かなめ)と思うけど、そういう意味で、この漫画は十分成功していると思います。

    人やジンメン化した動物達がどんどん殺戮されるので、人によっては読むのがキツイと思いますが、
    自衛隊のヘリをはじめ、銃器での戦闘もふんだんに盛り込まれ、ジンメンとのやり取りも鬼気迫ります。

    ただ途中から、「死んでいい命なんかない」とか「皆の犠牲でここまで来られたんだっ」とか、もちろんそれらは意義ある大事な主張だとは思うけど、この同じセリフが紙面のの半分も占めるほど何度も何度も繰り返し出てくるので、私はちょっと読むのが疲れてしまった。

    また、画面だけでジンメンの恐怖を十分に感じさせる作者さんだからこそ、あまり壮大に(悪い言い方なら大風呂敷を広げすぎて)ジンメンの謎を理由づけるのは、かえって物語の興を削ぐ気がしました。謎解きを入れないと納得しない読者さんもいるだろうから、少しは必要だろうけど、映画「エイリアン」の一作目みたいに、画面に溢れる迫力だけで圧倒させるだけの方が、恐怖が凝縮されるんじゃないかと…、それだけの力量の作品だと思います。

    あと、個人の好みな訳だけど、主人公はじめ主要メンバーが悲しい結果になる事が多く、ハッピーエンドが好きな私はちょっと切なかったです。

    …とまあ、いろいろ文句を並べましたが(それで星を一つ減らしました)、ホラー好きなら(かなり気持ち悪いけど)読んで損のない良質の作品だと思うので、皆さんも楽しまれたらいいと思います。

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  6. 評価:4.000 4.0

    深海という、特殊環境での恐怖

    私は「水深6000mという特殊環境に閉じ込められる恐怖」に興味があって、この漫画を読みました。

    主人公のダメ社員ぶりにはイラつきましたが、
    3年前の事故の詳細を隠された上、機器の数値異常、原因の分からぬ死亡事故、3年前の生存者の発見や会社の非情な施設の切り捨てなど、見ごたえがあり、
    深海という特殊環境に対応した設備の描写などは、もう少し欲しかったけれど、概ね満足しています。

    ただ、ホラー目的で読む人には、不満が残るかもしれないと思いました。
    太陽に縁のない深海の恐ろしい怪奇現象を、地上の古代宗教(太陽崇拝)に結びつけるのは、無理があると思います。

    せっかく、漫画でも珍しい深海を舞台にしているのだから、せめて、例えば深海6000mから更に最深の海底火山の火口に希少鉱物のサンプル採取の為にケーブルを降ろしたら、そのケーブルを伝って正体不明の何かが這い上がってくるとか―深海に縁のある怪奇にしてくれたら、もっと良かった気はしました。

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  7. 評価:4.000 4.0

    話が進むと面白くなる

    「今際の国のアリス」のスピンオフという事で読んでみました。
    「今際の国のアリス」と同じ世界という設定らしいけど、趣も話も全く違っています。

    初めの10話位は惰性で読んだ感じですが、その後面白くなってきます。
    食べ物その他、様々な意味で追い詰められてきて、人々の本性がむき出しになって争いや追い出し&逃げ出しが始まり、平たく言えば、そういう人間劇場です。

    各自1枚ずつ持たされたトランプの謎や、東京に行くという行動や、初めから人格異常に見える人の暗躍などは、無理に作りすぎている気もして、ぐいぐい惹き込まれるって感じじゃありませんが、それなりに楽しめるレベルの作品になっていると思います。

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  8. 評価:4.000 4.0

    超人的なレインが中世西欧的な世界で活躍

    剣と魔法が支配する中世ヨーロッパ的世界が舞台です。

    大国ザーマインで先王を倒して王となったレイグルが、小国サンクワールに攻めてきます。
    サンクワールは、部下の裏切りで出陣中の愚王ダグラスが殺害されますが、平民で傭兵上がりの上将軍レインの活躍で、ダグラスの娘シェルファが跡を継ぎ、
    レインを慕う人々と共に、王土を守って戦います。

    戦いの場面では剣が主力で、魔法は霧で視界を奪うなど、荒唐無稽ではない自然現象に順ずるものに収まっています。
    軍隊の陣形や、挟撃・伏兵など、戦法に基づいた闘いが説明と共に詳しく描かれて、国盗りや陰謀・同盟など、中世ヨーロッパ風の世界が味わえます。

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  9. 評価:4.000 4.0

    鬼憑き同士のトーナメントの始まり

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    父親までが襲われ意識不明になってしまったマサト、復讐を誓い、過酷な運命に立ち向かっています。

    豪鬼を地獄へ連れ帰しに来た鬼が返り討ちにあってボコボコにされ、「今に、お前達の上に恐ろしい業=カツマが降りかかるぞっ」なんて捨て台詞を吐いて逃げて行くから何かと思ったら、
    「業=カルマ」とは、日本で一般的に使う「業(ごう)」ではなくて、鬼憑き同士が戦うトーナメントの事らしいです。
    鬼憑き同士のバトルという意味では、この第二部の方がお楽しみも多いとは思いますが、第一部の様々な奥深い内容が、皮相的になった感は否めません。

    とはいえ、豪鬼やマサトや広瀬先輩他、魅力的なキャラは健在で、マサトをはじめ鬼憑き達に決闘を強要する謎の人物は陰陽道を使うなど、新たな勢力の存在を示唆するようで、今後の展開が見逃せない内容になっています。

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  10. 評価:4.000 4.0

    気持ち悪くて怖くて、うなされました。

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    表紙の絵を見て可愛いファンタジーと思って、紙の本全3巻買って読みましたが、
    とんでもなくて、不気味で怖くて読んでる途中で昼寝をしたら、悪夢を見てうなされました。

    デラ神殿と数個の村とそれを囲む森が舞台で、話の展開は殆どなくて不思議な世界が淡々と描かれていますが、
    まずその森に意思があって、森に悪意を持つ人間を「消して」しまいます(死なせるって事ですね)。
    神殿に居る人々は皆、中世ヨーロッパの寺院の屋根にある化け物みたいな不気味な顔で、おまけに何人かの正体は石像で、時々石に戻ってるし、死ぬとひび割れて崩れます。
    神殿自体も人を「消して」魂を集めて隠していますが、その魂が蛭そっくりで、それを巫女達が食べてます。
    まるで邪教の館みたいで、そこかしこに気味の悪い異世界へ通じる穴があいてるし、一番底には大巫女になりそこなった人間がブヨブヨの魔物になって堕ちています。

    不気味すぎて私的には星2~3の気持ちですが、悪夢でうなされる位だからホラーとして優れているんじゃないかと思って、星4の評価にしておきます。

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全ての内容:★★★★☆ 1 - 10件目/全51件

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