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21 - 30件目/全149件

  1. 評価:5.000 5.0

    よくまとまっていて最後まで飽きさせません

    私は、この漫画がとても気に入っています。
    電子版で全72話の小品ですが、よくまとまっていて、最後まで飽きさせません。

    内容は、祖母の葬式で辺鄙な村を訪れた親戚一行が、恐ろしい怪奇に遭って村に閉じ込められるというものですが、
    恐ろしい怪奇も、読み手がギリギリ不快にならない程度に抑えられていながら(それでも、とても怖い)、次々と異なる「恐怖」がやって来て、安心して楽しく怖がり続ける事ができます。
    「陸の孤島」に閉じ込められたということで、サバイバルの要素も加わり、生き残りをかけて緊張感が高まります。

    後半になって怪奇の謎が明らかになり始めますが、これも、ホラーとして十分納得できるもので、違和感はありません。
    最後の最後まで意外な展開があって、メンバーの何人かは死んだり異世界に取り残されたりするのもホラーの定番ですが、不自然さは全くなく、全体を通して面白く、満足して楽しめます。

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  2. 評価:5.000 5.0

    カッコいいラスボス

    猫(特にオス)のナワバリ争いの習性を、任侠世界みたいな話にしてあります。
    飼い猫も登場するけど、野良猫がメインの物語です。

    流れの猫のラスボスはとにかく最強で、誰も手が出せません。
    この町で一番強いオス猫=ロイも、ラスボスにはかないません。
    顔は怖いけど心は優しいラスボス…、一匹狼です。
    面倒見が良くて、仲良しのアヒルさんやチビ猫ちゃんをいつでも見守ってるし、弱い猫を見ると放っておけなくて、すぐ助けます。
    こういうヒーローってよくあるけど猫って所が新鮮です♪
    町猫の大将=ロイも、結構カッコいいですね。

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  3. 評価:5.000 5.0

    個性あふれるトリガーたちが魅力的

    カリスマ国王に支配された近未来独裁国家の日本…。
    凶悪犯罪撲滅の為、各都道府県に一人ずつ、銃殺許可証所有の「トリガー」が配置されます。

    嫌な奴が消されるとスッキリするけれど、「自分も撃たれちゃったらどうしよう~」って思ったりもします。
    各トリガー独自の裁量で、かなりメチャクチャに人が撃たれたりしてるんですよね…。
    典型的な英雄トリガーもいるけれど、老人や女性や、ノイローゼのトリガーまでいて、選考過程はどうなってんのか…、独裁国家はやっぱり怖いですね。

    東京や千葉や、各都道府県ごとにトリガーの活躍が描かれていて、次は何県のトリガーだろうと興味が湧くし、各トリガー達が皆個性的で、物語も皆それぞれ違って面白く、飽きさせません!

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  4. 評価:5.000 5.0

    幅広い層を魅了する、深みのある優れた作品

    「鬼門街」と呼ばれる街で、怒りや憎しみや…負の感情を抱いた人の前に鬼が現れて「地獄行き」と引きかえに取引を持ちかけます。
    母を惨殺されたマサトは不良達に瀕死の暴行を受け、豪鬼と取引をして鬼の力を手に入れます。

    鬼憑きを含めた不良達の暴力や格闘などを基調にして、
    理不尽な暴力や、それに対する正義の怒り、常に変わらぬマサトの善良さや優しさや家族愛などが、
    混沌とも言えるこの世の過酷な現状を交えながら、淡々と描かれています。
    肉弾戦をメインとした格闘シーンは迫力があり、(不謹慎ではありますが)鬼憑き達による恐ろしい暴力や犯罪行為も非常にリアルで、全編を通し読む者の心を惹きつけます。

    単なる格闘漫画ではなく、罪を犯した鬼憑き共の心の闇や、自らも鬼に魂を売り渡したマサトの、彼らを裁く事の是非や苦悩、家族や知人への想いなど、奥深い描写が多数あり、
    マサトをはじめ、豪鬼や広瀬先輩など、登場人物も大変魅力なキャラとして描かれていて、
    様々な人が様々な角度から堪能できる、優れた作品になっています。

    紙の本の第一巻あとがきに、作者がこの作品を書くきっかけとなった事件(さぞ辛かったろうと思います)についてと、理不尽な暴力撲滅への思いが書かれてあって、
    そうした願いで作品が書かれるのは、とても大切な事だと思うし、
    一読者として、作者の願いが少しでも実現するようにと、思いました。

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  5. 評価:5.000 5.0

    一途で可愛いミヨ姫様

    ミヨは周囲も認める陸の許嫁。でも、陸はミヨが狸だからって冷たくしたり、適当にあしらったり。
    狸だっていいじゃん、こんないい子はなかなかいないよ! と思う私でした。
    片思いの彼女(百香)がいるから仕方ないのかな…とも思うけど、ちゃんとミヨと結ばれて欲しいです。

    ミヨに横恋慕するちょっとマヌケのゴンスケも、人のいい狸で可愛いし、陸の家の隣の金長神社の(幽霊の)金長様も好好爺です。
    出てくるキャラで本当に嫌な奴っていなくって、穏やかな気持ちで楽しく読める漫画です。
    私の周囲はお稲荷様が一般だから、狸様の話っていうのも新鮮です。

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  6. 評価:5.000 5.0

    猫にまつわる怖い話

    犬木加奈子の漫画は昔よく読んでたけれど、今改めて読んでみると、この人はホラーの天才だと思います。
    絵があまり上手といえない初期の作品も、物語性がよくて、ぐいぐい引き込まれるし、
    金魚みたいな独特の目の絵柄はユーモラスで、ほどほどの怖さを堪能させてくれます。
    各話とも、他の漫画に見られない個性あふれる作風で、飽きさせません。

    この作品は、猫にまつわる怪談でホラーが中心ですが、不思議なダークファンタジーの要素も入っています。

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  7. 評価:5.000 5.0

    飽きさせない発想の学校の怪談

    犬木加奈子の漫画は昔読んでたけれど、改めて今読んでみると、この人はホラーの天才だと思います。
    絵があまり上手といえない初期の作品も、物語性が良くてぐいぐい引き込まれるし、
    金魚みたいな目の独特な絵柄はユーモラスで、ほどほどの怖さでホラーを堪能させてくれます。
    各話とも、他の漫画には見られない個性あふれる作風で、飽きさせません。

    この作品は、学校を舞台にしたホラーです。

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  8. 評価:5.000 5.0

    シュールな発想とギャグで包んだ奥深い内容

    突然の謎の海面上昇で海に沈んだ街の中を、高校生の春生(はるお)が引きこもりの兄=夏生(なつお)と二人で、バスタブに乗って漂流します。

    海の中は巨大なサメが沢山で(なんでこんなにいるんでしょう、謎ですね)、人が喰われて死体だらけ、そうしたシュールな非日常をギャグで包んだ人生劇場です。
    人々の喜怒哀楽や、危機で浮かび上がる人としての本性が、小さな逸話ごとに、切り取るように印象的に描かれています。

    注目すべきは、顔も体形もかなり気持ち悪い引きこもりの兄の夏生です。
    ハッとする程の純粋さや誠実さ(時には大人の思いやりも!)が、セリフも少ない数コマの表情で浮き彫りにされ、読むにつれ、非常に魅力的な人物へと変貌していきます。
    童貞卒業したさに春生に偽の告白をされたデブでブスのクラスメートの、春生に対する純情や献身も見ものです。

    地下トンネルに海水が流れ込んで発生する渦巻のシーンは、ポーの短編「大渦巻」を彷彿させるし、海中を泳げば下には沈んだ街並が見え、さながら空を飛んでいるようです。

    現実の人間社会では適応できずに孤立してしまう兄の夏生の、最終話で見せる行動=姿は感動的ですらあり、コロナ禍などを含め様々な事情で悩み苦しむ私達に、一粒の光さえ与えてくれるようです。

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  9. 評価:5.000 5.0

    ブラック企業運営のダンジョン採掘物語

    ファンタジーゲームにそっくりな世界に転移する話はよくありますが、
    この漫画は、ダンジョン(=鉱山)で魔物と戦いながら魔石(=鉱石)を採取するブラック企業の話になっていて、びっくりです。
    亜人間も沢山いて、彼らは皆ブラック企業の会社員で真面目に仕事にいそしんでいるけれど、この異世界に転移してしまったニノミヤキンジ(名前がいいですね)だけは、あの手この手の裏技を使って会社の目を盗み、金を儲けて楽しようと頑張っています。
    深く考えず、単純に楽しく読めます。

    私の気に入りはワニ男のワニベ君で、ニノミヤに見込まれて相棒になりますが、真面目で心優しく、不器用な所がまたよくて、ニノミヤといい対になって物語を盛り上げています。

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  10. 評価:5.000 5.0

    可愛いエスターと素敵な伯爵の物語

    貧民育ちだけど笑顔を絶やさないエスターは、半人間半吸血鬼の「ヴァンピーノ」で、人込みに隠れたヴァンパイアを見分ける事ができます。その才能を見込んだヴァンパイアハンターのヴァレンタイン伯爵に「吸血鬼狩りに協力して欲しい」と求婚されて、豪華な屋敷で彼との新しい生活が始まります。

    絵が綺麗で、エスターはとても可愛いし伯爵はカッコよくて素敵だし、エスターのドレスもおしゃれです。
    身分違いの結婚にエスターはとまどって「吸血鬼退治の目的だけの結婚」と思い込んでいるけれど、伯爵は本当にエスターが好きなのです。何とか伯爵の役に立とうと奮闘するエスターと、自分の想いが伝わらなくてもどかしい伯爵のやり取りが微笑ましいです。
    それに、エスターの双子の兄アルジャーノンも、吸血鬼がらみで行方不明になってます(本人は貴族の養子になると言って姿を消したけど、本当はどうなんでしょう…)。このアルジャーノンを探すことも話の大きな目的になっていて、謎があり、楽しい展開になってます。

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