3.0
初めは面白かったです
主人公の霊媒師=斎(いつき)は他の漫画と違って、呪文など一切唱えず、「ハッ」とか「ケッ」とか言いながら手を振る恰好をするだけでお祓いした事になって、地獄とか天国という言葉も出てこなくて「上に行きな」「下へ行きな」「潰すよ(消滅させる意味らしい)」とかいうだけで異色です。
初めの10話位までは、怨霊や悪霊にまつわる背景や人間模様が詳しく書かれて、そうした異色なお祓いも新鮮で楽しかったのですが、段々、単なる怪談話「ここには昔お墓があった」とか「あんた、後ろに悪いモノが憑いてるよ」といっただけの話になって来て、そうなると異色の「ハッ」「ケッ」というお祓いの仕方も味気なく感じられ、ちょっとつまらなくなりました。
この作家さんは絵はあまり上手な方ではない気がしますが、幽霊や怨霊の絵はとても気持ち悪くて、私は感心しています。
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