こぐまんがりんさんの投稿一覧

レビュアーランキング 55986位

作品レビュー
投稿 21件 / いいね獲得 7件
話コメント
投稿 1件 / いいね獲得 1件
  • お役立ち順
  • 全ての内容
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる

1 - 10件目/全16件

  1. 評価:5.000 5.0

    中弛みなくスリリング、バランスも良い作品

    タイミング良く、毎日一話ずつなら全巻無料で読めるにも関わらず、次の日を待ち切れずに有料で読み進めることがよくありました。
    登場人物も皆個性が強くて、それぞれのスピンオフが見たいほどに魅力的。過去に揉み消された事件が少しずつ明らかになってくるが、誰がクロかシロか、敵か味方か、最終段階まで解らない。中弛みもなく、スリリングな展開で、でも緊張ばかりでなく、適度にほっこりできたり笑えたり、バランスのよい作品です。強くお勧めしたいです。

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    人の生と死の交差点で垣間見えるもの

    死役所では、自身もすぐに冥土にいけない事情を抱えた職員たちが、死者たちの旅立ちのサポートをしている。
    色んな状況でそこに来ることになった死者たちの抱えるそれぞれの思い。人生の交差点とも言える。
    自分の死に関する真実と向き合い、また、そこでのつかの間のふれあいによってもたらされるお互いの気付き。
    時には残酷な場面も出てきてしまうが、単に奇をてらったりホラー的な刺激を売り物にした作品でなく、奥深い。
    人の身勝手さや浅はかさが見え隠れする中、溢れんばかりの愛やほっこりあたたかくなることも。是非ご一読頂きたい。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    色んな要素が織り成す錦のような作品

    これは皆がよく知るミステリアスなかぐや姫とそれに翻弄される男たちの話でありません。
    時代もの、サスペンス、探偵もの、SF ファンタジー、アクションもの、辛口の恋愛、色んな要素がほどよく配されて織り成す世界は、さながら美しい錦のように読む人を魅了します。
    男性も、かつてのかぐや姫のお話のように翻弄されるだけでなく、結構したたかで存在感があり、今の時代にぴったりのお話を楽しめます。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    ユニークな設定が楽しい

    この町には何故か戦国武将の生まれ変わりの犬たちが集まっている。しかも、皆、前世の記憶を保ったまま。このユニークな設定がまず面白い。
    武士として、男としてのプライドもあり、でも、現世の犬の体がもつ本能も逆えず、悶々とすることが一瞬あれば、次の瞬間に可愛いと撫でられてでれでれと役得を享受する彼ら。なかなかハートウォーミングな作品で楽しめる。
    ここでは、信長は次は犬畜生に生まれ変わるだろうと言ってしまった為に犬になったらしい。時々、次生まれる時はハシビロコウかもなんて言ってしまった私は本当にそのようになるのか戦々恐々である。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    イッキに元気をもらう

    昔、私を見るとなぜか自衛官をイメージするらしい友達がいた。女なのに、匍匐前進しそうだとかあれこれ言われた。当時、起床後五分間で歯をみがき着替え、食事を済ませて化粧もして表に出ていたが、何故そう見られるのか不思議だった。おまけに理不尽にも耐性もあり筋肉もあった自分は、これを読む限りでは何より適職であったかも知らない。
    多くの迷いを持ちながら強くなっていく普通の人が多い候補生の中で、一番自衛官向きに見える野太さを持ったイッキに似ていた。
    でも、今はだららんとしてしまうことも多いおばさんである。イッキを見ると、しゃんとせねばと思う。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    甘やかすだけでなく

    ネタバレ レビューを表示する

    ナギサさんは元々別の業界でバリバリに働いていた人だけあって、家事を仕事にしてもバリバリにこなす。本当は現場担当に仕事を教え込むトレーナーだからプロ中のプロ。沢山の人が思っているように、うちにも来てほしい。でも、主人公みたいに必死で働いている人のサポートならやりがいもあるだろうけど、緩い私がこんなに散らかしてたら現場担当と交代されちゃうかな。
    すんなり収まるかなと思ったけど、ひと悶着。優しいだけでなくびしっと人をしつけられるナギサさん。大人の男性らしさが顔を出すあたり、リアリティがあってよかった。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    ときに天然は最強の武器になる

    主人公のサチコは生真面目で行動的、仕事のできる女性。だが、天然であるがゆえに世間との感覚のズレがあり、それがあるときは私たちを笑わせ、あるときは普通実現不可能なことを彼女にやりとげされる助けとなり、またあるときは彼女の女性としての危機を寄せ付けない強力な武器となる。彼女は叩く必要のない石橋をちょっと叩いてみるかもしれない反面、任務を全うする為、或いは美味しいものを求めて真面目に突っ走ってなんとなく飛んでみたら後ろには深い谷底があり、それに全く気がついていない本人以外はゾッとするようなキャラである。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    子供が寝たあとの至福の時間の共有

    主に子供が寝たあとの一番ほっとする時間のお酒と料理は束の間自分自身に戻れることを許されるシングルパパたちのささやかで大事な時間。
    私の場合、子供が寝たあとのコーヒーが染み渡るように美味しかったのを思い出す。
    彼らはゲイカップルでないのでパートナーといってよいのか難しいところだが、こういう時間の共有が正反対の二人の絆を強くしていっている。
    毎回美味しそうなお料理で、同じものを作って久しぶりにビールでも…という気にさせられる。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    かるたに通じる集中力と熱量を感じる作品

    映画を一本見たあとに読み始め、途中で止められなくなり一気に最後まで読みました。
    作者ご本人がかるた上級者かと思うほどの情報量を含む作品で、編集さんがかるたに詳しいといっても、うちあわせや色んな取材等に凄く時間がかかっただろうと思います。イメージだけでたいした調べものなしにさっさと書き上げられたものとは違う臨場感や説得力があります。
    売れるのも納得の作品です。

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    サラサラ感のある不思議な個性

    まず、絵が動いていない。人物も相当無表情…だが、表情の乏しい人が醸し出す何かのようなものがある。これしか描けないのか、あえて狙ってそうしているのかわからないけれど、それが不思議な空気を醸し出してこの作品の個性になっている。淡々と、ばっさりと、色んなものを削ぎ落としていく。人の煩悩も、いやらしさも、何もかも、一度濾過されてサラサラになる感じ。
    読んでいる人が感情移入しにくい。人物の中に踏み込んで共感することを許さない。我々はあくまで客観的に、冷静に傍観者でいるしかない。でも、妙に惹かれるものがある。ストーリー自体はよくあるのかもしれないけれど、絵に気を取られている間にその辺のことはうやむやになってしまうなかなか凄い作品である。

    • 0
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全16件

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています