4.0
嚆矢であるのは間違いない
色々と、物議を醸す内容もあったのは確か。しかし、この作品が出てこなければ、世に言うグルメなんとかとつくような、食についてあれこれ蘊蓄をたれる人々の様子は随分違ったものになっていたはずである。
特に後半辺りで思想信条的なことをやたら盛り込むところもあったが、食について語る上で文化や歴史や環境や、あらゆることについての姿勢を示すことは避けて通れなかったのだろう。色々と勉強になる、しかし頭から丸呑みしてはいけない、そんな作品。
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色々と、物議を醸す内容もあったのは確か。しかし、この作品が出てこなければ、世に言うグルメなんとかとつくような、食についてあれこれ蘊蓄をたれる人々の様子は随分違ったものになっていたはずである。
特に後半辺りで思想信条的なことをやたら盛り込むところもあったが、食について語る上で文化や歴史や環境や、あらゆることについての姿勢を示すことは避けて通れなかったのだろう。色々と勉強になる、しかし頭から丸呑みしてはいけない、そんな作品。
親がどうかしていたせいで、こうなったというか。誰が悪いということではないんだろうけど、誰も悪くないってことではないと思う。ただ、最近はお家第一の世界ってだいぶ少なくなってきていて、こういうものが伝統を守っている側面を考えるとちょっと複雑な気持ちもする。人間賛歌ばかりになってくると、辛い修業も、後継ぎ修業も、家業を守ることもなくなって、伝統も絶えてしまうんでしょうね。完全に自由になると人間じつは何もできなくなるとはいうけれど、そういう継承にまつわる色々なことを引き受けてでもやりたいという志がある人ならば、一般的な常識を当てはめることなく、愛情なんて二の次であってもいいのかもしれない、とも思う。
母が入院しているとき、様々な専門職さんが病床まで来てくれたが、中でも一番存在感が薄かったのが薬剤師さんだった。外来で薬を受け取る時は結構色々相談したりしていたので、それなりに薬剤師さんを頼りにしていたのだが、病棟に入ってみるとチーム医療の中でなかなか微妙な立場であるのを感じた。
読んでみると、病院薬剤師さんの仕事は大変なんだなあと思う。しかしやっぱり主人公のように、患者の不安な気持ちに寄り添う存在であってほしいなともつくづく思った。
表紙をみればあきらかに自称サバサバ女が悪役なのですが、レビューをみても散見されるように、見方を変えればモデルの彼女も結構なキャラクターだったりするのが面白い。自サバ女を悪く描く方が受けるしわかりやすいし、確かに嫌な女なわけだけど、これだけわかりやすいと実は敵にもなんないというか。本当に厄介な人は、ぱっと見厄介には見えないわけで。
田村先生の、ミステリと言うなかれを夢中になって読んでおりまして、先生の過去作が気になってついつい無料に惹かれて第一話を読んでみました。正直、多少時代を感じさせる絵柄だと思いましたが、今後スケールの大きな展開をしていくであろう予感は十分に感じさせてくれました。そしてここにも、男と女、ジェンダーの壁がそこここに建っていました。
最初性別が分からなかったが、女性でこういった立場で推理をする医師というのもありそうでないのではないか。とはいえ、美人でもなく、天才肌がすぎてあまり共感するところもなく、今ひとつ主人公の魅力が分かりにくいようにも思う。ただ、科学的問題ではなく倫理的問題なので答えはでないと言ってみたり、思いの外冷静な部分もあるのには惹かれる。
ブラック企業に勤めていた主人公。ものすごく落ち着いた態度でファンタジーの世界を生きていく。魔物や魔法、冒険者や聞いたことのない貨幣、パニックになってもおかしくないのに冷めた目で淡々と受け入れていく。まだ夢だと思っているせいもあるが、きっと夢ではないとなったとしても彼は淡々と受け入れそうだ。恐るべしブラック。
子育てに正解はないわけで、でもとりあえず時間がすぎていったときに、なんであんなにいっぱいいいっぱいだったかなあ、今ならもう少し冷静に対処できるのになあと思うことはある。今渦中にある人には、少し客観視できるための、もう渦中を脱した人には懐かしい思いと今渦中にいる人への思いやりを持つための、優しいマンガ。
現実的ではないって分かっていても、やっぱり歴史上の偉人のようなリーダーさえいたらこの状況ももっと何とかなるんじゃないかっていう、コロナ禍でみんながどうしようもない閉塞感に苛まれた中からうまれた作品ではある。まあそれをおいたとしても、強烈なリーダーシップって、ちょっと憧れるかも。
お互いに性格が違ったり名前が違ったりで、まずは元恋人同士だと認識するところからスタート、その後誤解が解けて…という成り行きはタイトルから予想はできたし、めでたしめでたし。しかし、最初のインパクトあるサル呼ばわりについては、そんなことしそうにないキャラクターなのになーとちょっと引っかかり。
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