5.0
死の裏にある人生
それを描いた作品。
死という人生の終わりに際して、その人の生きてきた道を紐解いていくのですが、本当に十人十色で、つらいなあと思うことも多々。
死役所で働く側にもそれぞれの過去があり、犯罪者という点から面白いものが見られる。
一言で言うなら、他人の人生を覗き見できる作品でしょうか。
シムラさんの過去が明かされたので、現在に至るまでがとても気になります。
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それを描いた作品。
死という人生の終わりに際して、その人の生きてきた道を紐解いていくのですが、本当に十人十色で、つらいなあと思うことも多々。
死役所で働く側にもそれぞれの過去があり、犯罪者という点から面白いものが見られる。
一言で言うなら、他人の人生を覗き見できる作品でしょうか。
シムラさんの過去が明かされたので、現在に至るまでがとても気になります。
こんな人本当にいるの!?から、こういう人いるいるー!というエピソードまで幅広く描かれている作品。
女って怖いな…と思いますが、必ず何かしらの報いを受けているので、後に引き摺らずに爽快感を感じます。
読んでいて楽しい。
最新話数まで読みましたが、とにかく引き込まれる。心理描写が上手い。
不倫のお話(最大のテーマはレスですが)は、不倫をした側が悪く描かれることが多いし、された側に感情移入して、した側を憎むことが多い。でも、このお話は一人に肩入れすることがなかった。
初めはみちの苦しさに引っ張られ、陽は最低な旦那に見えました。誠が登場し、悩みを打ち明け合って、みちが心揺らいでいくのも当然。一生懸命なのに伝わらないもどかしさ、空回りする虚しさ、満たされない気持ちが、みちの泣き顔から痛烈に伝わりました。
誠も精一杯できることをやった。いつも相手を思いやって、相手のためになることをして。一縷の望みをかけて用意した結婚記念日、ご自由に、と楓に言われたシーンは、全てを否定されたようで私までつらかった。
二人には手を取り合ってほしいと思ったけど、それでも心の中から消えない配偶者の存在。ひたむきな愛情が見えて、心が痛みました。
そして、読み進めるうちに陽ばかりが悪いようにも見えなくなった。少し気分じゃないなあというときに、相手から求められ、期待され、応えようとしてもできず…それが何年も続いたら?ますますプレッシャーを感じて応えられなくなるに違いない。みちと陽は、小さな積み重ねでレスに至ったのでは。
楓の気持ちも分かる。余裕がないと些細なことでも苛立つし、抑えても言動の端々にそれが出る。八つ当たりだけど、誰かを傷付ける言葉を吐き出したくなる。安心できる空間でくらい、誰にも気を遣わずに過ごしたい。一番近い人だからこそ思いやりを忘れるのはありがちで、結果として蔑ろにしてしまう。
三島さんのような、愛されることに慣れていない、愛に自信のない女性が、優越感に浸りたくて不倫に走るというのも、理由としてとても腑に落ちる話でした。
私は未婚なので、他の投稿者様のような悩みはありません。共感できる部分も少ないでしょう。
ただ、親の不倫相手とのやり取りや写真などを見てしまった過去があります。当時おぞましいと思いました。行為が気持ち悪いというのもありますが、家族より他の女が大事で、愛されていない子供だと烙印を押されたようでした。
今でも許せないし結婚もしたいと思えないけど、少しだけ救われた気がします。本当のところで夫婦に何があったのか、当事者の感情がどうだったのか、私は知り得ないから。
完結まで見守ります。
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