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作品レビュー
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1 - 10件目/全17件

  1. 評価:5.000 5.0

    正統派甘口系

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    表紙のイラストが明るい印象で綺麗で可愛らしかったことと、正統派甘口ストーリーが読みたい気分でしたので購入(๑˃̵ᴗ˂̵)

    予想に違わず、期待通りの純愛&溺愛ぶりを堪能させていただきました。

    幼い頃の可愛らしい初恋から、離れ離れの年月を経て約束通り結婚し、ますます愛情を育んでゆくヒロインとヒーローのお話。

    このお話のヒロイン、ヒーローともに、まさに優等生きちんと系カップル。
    王様として王妃様として、努力は惜しみませんという好感度抜群のおふたり様。

    最初の頃、ヒロインは、未来の后がねとして修道院で清く正しく美しくと教えを受けてきたこともあり、なかなかヒーローの前で、理性が優ってしまい乱れきることができません。
    そんなヒロインを、ヒーローは愛情深く、ジレる気持ちも持ちながら、気長にほぐしてゆきます。

    ヒーローの愛情に応えるべく、ヒロインも少しずつ、淫らになっちゃう自分を受け入れていき、ライバル登場での嫉妬も味わい、清らかな気持ちだけではいられないことを知り戸惑いながらも、夫婦として愛情を深めていく様子は、大変甘口で楽しませていただきました。

    ヒロインは、淑女として理性的な優等生ではありますが、ただ聡明なだけでなく、めっぽう行動的で、チャーミングな一面をちょいちょい発揮する魅力的な王妃さまでございました。

    ヒロインとヒロインがいたすシーンは、無理のないイチャラブ感。
    ヒーローが、大事にしてあげたいけど、もっといたしたい!もっともっと〜!な、愛情冷めやらぬ気持ちが大変可愛らしく伝わって参りました。

    愛妾候補として登場したライバル?、この方のお話も読んでみたいと思いました。

    清く正しく美しい正統派甘口が欲しい時に、大変良いお出会いでございました。

    • 9
  2. 評価:5.000 5.0

    気持ち良いほどのご執心っぷり!

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    わたくし、大変な甘口ぶりを堪能させていただきました!
    お値段を思えば、サクッと早い展開も納得ですし、美味しいところがうまくまとまっているお話なので、無駄に展開が読めずにジレジレしたり、ハラハラしたりせずに、安心してタイトル通りの国王様のヒロインへのご執心なご様子を楽しませていただくのにちょうど良いかと存じます。
    ヒーローは優れた国王様でもありますが、国王様としてより、ヒロインを大切にするヒーローを楽しむというお話でしょうか。

    甘口な中にも、ヒロインの、素敵なところも良く伝わってきますし、ヒーローのヒロインを大切にしたいと思う様子も味わえました。
    幼い頃に知り合ってから、再び顔を合わせるまでが(ヒロインの方は、しばらくヒーローの正体を思い出せませんが)数年の期間があるものの、ヒーローの方はこっそり配下からの報告でヒロインの身辺を把握していたようですので、全く放置していた挙げ句の結婚の申し込みではなかったといったりしたあたりも、ヒーローの愛情深さや常識的な感覚な国王様でよかった、、、と、好感が持てます。

    主人公お二人がいたすシーンは、なんと二人で高みに登るのは、読み手としましては焦らされた挙げ句(笑)、一度だけなのでございますが、それもヒーローの愛ゆえの忍耐なので、物足りない感はございませんでした。
    その分、ヒロインがお輿入れのためにお国入りしたその場から(ホントにその場!)、ヒーローの溺愛ぶりと、甘すぎる触れ合いのご様子は、たんとございましたこともあって、むしろ満足なくらい。

    脇役の存在も、なかなか面白く効果的で、最初のみの登場でしたがヒロイン兄上や、気配り上手なヒーロー側近とヒロイン侍女のサイドストーリーを想像してしまうほどでした。

    短い時間でサクッと甘味が欲しいな〜という時にぴったりのお話。良いお出会いでございました。

    • 7
  3. 評価:5.000 5.0

    読み応えあり!

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    安くはないお値段ゆえ、しばらく購入を迷っておりましたが、結果は我ながら良いお買い物をいたしました(๑˃̵ᴗ˂̵)と満足でございます。

    なんといっても、ヒロイン&ヒーローのみならず、主要なキャラが皆それぞれにとっても魅力的。
    それぞれの、サイドストーリーが読みたいと思うくらいでございました。特に、このお話の発端とも言える、ヒロイン姉上がお城で運命の恋に落ちたあたりや、ヒーロー父上と母上の若かりし頃など興味深く感じました!騎士団のちょっとミステリアスで素敵な副団長にも幸せが訪れて欲しく存じます。

    ヒロインもヒーローも、強くて理知的で、でもチャーミングなところもあって、お話にとても引き込まれました。ヒロインの子、マックスが、本当に良い子で、先々ご婦人方をときめかせる素敵な美青年になること間違いなしといった感じでしょうか。

    ヒーローですが、タイトルに、オオカミ騎士団長とありますが、うーん、そこまでオオカミでもないような。。
    口調や大きな体格など、野生的な雰囲気を醸し出してはいますが、実際にはガツガツしているようで、ヒロインのことをとても大切にしていますし、繊細な気遣いができるステキな紳士だと思います。
    そんなこんなで、ヒロイン&ヒーローのいたすシーンというのは、中盤以降から。

    お話は、ヒロインとヒーローの恋の進展と同時に、息子のマックスの生い立ちの謎も明らかになっていきますが、あらゆる方面と絡んでいて、あれ?わたくしの予想、違ってるかも?!なんて、絶妙な絡み具合とぼかし具合には、最後までドキドキいたしました(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

    あえて申し上げれば、わたくしの理解力が足らないのかもしれないのですが、関わる登場人物がそれぞれの思惑から化かしあい、それぞれがどこまでをわかっていて、どこまでを秘密にしているのかこんがらがってしまって、ちょっと振り回されてしまいました。

    読み応えがあり、とても良いお出会いでございました。

    • 3
  4. 評価:4.000 4.0

    誰もいないところで読むべし!

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    こ、こちら、おひとり様でこっそりと読むことを推奨いたします!
    、、、なぜなら、とにかく吹き出してしまったり、ニヤニヤする表情を堪えきれず、あられもない姿を公開してしまうこと間違いなしだから(笑)

    表紙のイラストとタイトルだけですと、むしろお堅い雰囲気すら醸し出していますが、ひとたびページを開くと、それはもう!ヒーローである王子様の、夢と希望と妄想と欲望に満ち満ちた心の声がダダ漏れしながら、お話は進んで参ります。
    ヒーローの気持ちが今ひとつわからなくてモヤモヤさせられる心配はありません。モヤモヤするのは、ヒロインだけ。

    とはいえ、お値段もお安くはないお話だからでしょうか、ヒーローの男の妄想と、欲望を右手で森に放つ行為の数々をうやむやにしたり伏せたりしていないからといって、ただのブッ飛び妄想ラブコメというだけでもございませんでした。

    たしかに、ヒーローのど直球な欲望に押され気味にお話は進んで参りますが、ヒロインもヒーローも、それぞれが幼い頃から抱える影なる部分を癒し、補えあえる存在であることも自覚しながら愛情を育んでいくので、大変微笑ましく読み進めさせていただきました。

    ヒーローは、もともとは身のこなしも気品高いセクシーな素敵王子という設定でありながら、ヒロインに出会ってからというもの、思春期真っ盛りのごときスケベ王子に見事に転身。ただし、それはヒロインに対してだけというところが、一見ド変態ながらも、愛すべき可愛げのある王子様に思えます。
    ヒーローは、オオカミに変身したり人間姿になったり大忙し(笑)

    ヒロインは、男女の機微に関しては鈍感さ炸裂ながら、そんな所はスケベヒーローだけが悶えるだけで、実は美しい上に、強く優しく、女性たちからも憧れられるほどのチャーミングで好感度抜群な本来の持ち味を発揮して、どんどん周囲と良好な関係を築いてゆきます。

    そんなヒロインの姿に、もっと自分を見て欲しくてちょっと面白くないヒーロー。しかも、ヒロインにベタ甘にモフモフされて鼻の下を伸ばしまくっている美しきオオカミさんが、実は自分であることを明かせず、ドツボにはまるヒーローは、このお話の見どころでしょうね。
    ヒーローがオオカミになれるだけあって、ファンタジーなのですが、そこ以外では、魔物と戦うシーンもございます。

    愛すべきスケベヒーローが楽しめる、良いお出会いでございました。

    • 3
  5. 評価:5.000 5.0

    面白うございました

    ネタバレ レビューを表示する

    受け入れやすいファンタジー要素が程よく、とても楽しく読ませていただきました。

    美しいだけでなく、言葉遣いは終始丁寧、ほんわかした雰囲気を振りまきつつ、実はとっても賢く(腹黒?)、やたらと高い生活力を活かして、物腰柔らかなようでいて、グイグイとヒロインの懐に入り込むヒーローがよかったです。

    ヒロインも、人間味溢れていて、好感が持てるちょっとウブで可愛らしい魔女でした。
    ヒロインが魔法使いですから、もちろんお話のいたるところで魔法が使われておりますが、なんでもかんでも魔法でどうにかしているわけでなく、何かを守るためだったり、助けるためだったりと、魔法を使う意味のあるところにだけ、魔女の力が発揮されているところが、無理のないファンタジーとして捉えられました。

    壮大なスケールの魔法だけでなく、魔女の呪いと言っても非道な罰というより、尻の穴にそよ風を感じる魔法など、クスッと笑っちゃうような魔法の力は、なんだか本当にありそうで楽しゅうございました。
    魔法の言葉もステキなフレーズで好ましゅうございました。

    ヒーローとヒロインのいたすシーンは少ないので、ちょっと物足りないのですが、お話に書かれていないところで、きっとこのヒーローは、物腰柔らかいふりして、めっぽうガツガツいっちゃってそうで、そしてヒロインもそれに文句を言いながら受け入れてそうだなと想像がつく感じでしょうか(//∇//)

    無理なくファンタジー要素を楽しめましたし、良いお出会いでございました。

    • 2
  6. 評価:4.000 4.0

    お医者さんゴッコに勤しむヒーロー

    ネタバレ レビューを表示する

    東洋医術を学んできたと思しきヒーローのお屋敷内は、なんだかシノワズリー な雰囲気を感じさせ、お食事や小道具なんかが、読んでいて想像するのが楽しゅうございました。

    なんと言っても、ヒーローが、大変いい男でございます!
    申し分の無いはずの出自のヒーローにも関わらず、不当な少年時代の逆境を見事に自分の道を切り拓く糧にして、幼い頃から恋しているヒロインに正々堂々と求婚するべく努力してきた彼に、大切にされるヒロインは羨ましい限り。

    ヒーローの、もうちょっと自分の地位を盤石にしてからとか、ヒロイン実家の家業への援助がヒロインへの枷にならないよう曇りなき状況にしてからとか、男としてのプライドが、ヒロインとヒーローの関係をお話の中盤くらいまで微妙にすれ違わせておりますが、その向かった先が「お医者さんゴッコ」なのですから、ニヤニヤしつつ楽しく読ませていただきました。

    ヒーローは、ヒロインの病を治療する名目で、再会早々に、淫らなあんなことこんなことをして、堪能いたします。しかしながらその内、ヒロインにお触りするだけで満足できなくなるも、治療と言った手前、ヒロインを自分のものにしているようで、手中におさめられていないことに葛藤しながら、どツボにはまり悶々とするヒーローの図は、なかなか萌えさせていただきました。

    かたやヒロインは、医師になったヒーローに病を治療してもらうはずが、いやらしい治療内容に戸惑いつつも、ヒーローの手練手管に歓びを感じてしまい、そこからヒーローへの恋心にようやく気がつけたものの、ヒーローの心の内など知らないため、こちらはこちらで悶々と。

    状況に耐え切れなくなったヒロインが、恋心をぶつけてからは一変。甘口なおふたりを楽しませていただきました。
    もちろん、ヒーローの医師としての優秀な知識と技術を、宮廷医師として王太子夫妻のためにちゃんと活かしていますので、宮廷医官というタイトルは一応伊達ではありませんでした(笑)
    王太子夫妻のための愛のお薬だったり玩具だったりを、機密だからとヒロインでお試し遊ばすヒーロー。あの手この手で生真面目な顔してヒロインにお触りしたい必死さが、微笑ましゅうございました(//∇//)

    ヒロインの「眠り病」のことだけは、結局そういうことだったの?と、少しもやもやしましたが、良いお出会いでございました。

    • 3
  7. 評価:4.000 4.0

    じわじわくる魅力にほのぼの胸キュン

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    読後、しみじみと、ほんのり胸があたたかくなるような気持ちになり、フワンと自然にお話の主人公お二人や、館に仕える人たちみんなが絆を深め、大切に思いやりながら、幸せに満ちた素敵な伯爵一家を作り上げていくのだろうなと、微笑ましい思いにさせていただきました。

    お話の中では、いろいろな出来事がゆっくりと、少しずつといった時間の流れの間に起こっているのだとわかるのですが、展開が早く、ヒロインとヒーローの互いの心の動きが、かけ足気味で近付いたり、遠のきそうになったりと、あっけない気分になってしまいました所が、なんだかもうちょっとだけ切なさやじれったさを味わいたいように思い、そこがもったいなく感じました。

    ヒロインが、殻に閉じこもるように過ごしている所は、お話の要になっている「お手紙」のやりとりからも伝わって参ります。
    が、一方で、ヒーローは、強面な上に周囲からも表情に乏しく怖がられているという、筋金入りの頑ななまでに割り切った考えを持ちながら結婚したというわりには、あっけなく、むしろ潔いくらいに意固地である部分を猛省し、しかも、自分がいけなかった点や、ヒロインの気持ちを理解し、心から思いやろうとする所に戸惑いを感じてしまい、ちょっと冷静な目でヒーローの気持ちの移り変わりを読み進めるといった感じになってしまいました。

    どっこい、ラストに近づくにつれ、なんだかそんな戸惑いも、あ、このヒーロー、実はとっても素直で、愛情深く、真面目で可愛らしい方なんだわ!と、思い直しまして、ヒロインにぴったりな良いお相手に巡り会えてよかった!という気持ちに!これこそが、このヒーローの魅力だと納得。じわじわやられた気分(笑)

    ヒーローの分厚いお手紙も、そんな素敵さに溢れていて、あたたかい気持ちにさせていただきました。

    まぁ、頑なぶっていますが、実はとっても良い人なヒーローは、ヒロインに無体を強いることもなんだかんだでしませんので、いたすシーンは回数は少ないです。
    ですが、心を通わせ合ったらば、なかなか情熱的な旦那様に変身!イキイキ、ワクワク愛に溢れた時間をお楽しみ遊ばしたいご様子すら伝わって参ります!
    ようやく大満足の今宵、明日からは毎日のように熱い夜を過ごすことでしょう(//∇//)と、予感させておいて、お話はハッピーエンドで終了。くぅ〜っ!
    挿絵がなく残念ですが、良いお出会いでございました。

    • 3
  8. 評価:5.000 5.0

    完璧超人な執事どのの溺愛ぶりが痛快

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    安心して甘口を楽しめる、好きな作品のひとつでございます。
    何と申しましても、何でも華麗にかつ完璧にこなしちゃう美しき執事(のちに伯爵位を賜ります)であるヒーローが、ヒロインであるお嬢様を、ひたすらに終始丁寧な語り口でもって、大切にしているところがツボでございます。

    ヒーローは、出自もよろしく、自分で自分のヒロインへの執着ぶりを理解しているからか?、これといった困った歪んだ愛情のぶつけ方もしませんし、残念要素の見当たらない素敵紳士!
    ただ、国王様にまで気に入られる程の奇才にも関わらず、その能力をヒロインに関わる事にしか発揮しない、、、というところが、唯一の残念なイケメン要素でしょうか。

    ヒロインは、ご令嬢らしく実に素直で可愛らしいおっとりさもありながら、時折り芯がしっかりしたところも垣間見られますが、大好きなヒーローのためならば、大胆な行動力を発揮するも、毎度それがトラブルのもとになってしまい、襲われそうになるわ、娼館で働かされそうになるわなどなど、かえってヒーローを振り回してしまうとんでもな危機的状況に陥りますが、そこは必ずヒーローがカッコよく救い出し、その都度、二人の距離は近付いていくので、ハラハラしつつも安心して読み進められます。
    ヒロインだけでなく、ヒーローの心の葛藤なんかも、途中書かれてあるので、想い合う気持ちはブレなく伝わってきますし、多少すれ違ったりしても、無駄なく程よいドキドキ感を味わえ、わたくしとしては好ましゅうございました。

    ところで、このヒーローは、一分の乱れも見せない完璧執事にして、子供時分からヒロインのいる伯爵家でお小姓として過ごしてきたのに、一体いつの間にヒロインを蕩かす程の手練手管を身につけたんざます?!と、途中ツッコむも、閨のテクニックにおいても、いつか手に入れたヒロインといたす時に備えて、奇才を発揮したのね(//∇//)と、一人で納得(笑)

    叶うならば、まだまだこのお二人ならいろいろやってくれそうなので、続きのストーリーや、ヒロイン姉上のその後なんかも読んでみたいものです。
    イラストもお話も好ましく、ポイントのわりに、大満足なお出会いでございました。

    • 2
  9. 評価:4.000 4.0

    本当は純情ヒーロー!

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    別作品のスピンオフでございます。
    こちらは、主にヒロインが暮らす王宮内でお話が進んで参ります。

    ヒロインは幼い頃に、とある事件から両親を亡くすという過去を背負ってはいますが、重たく悲壮感漂うというより、ヒロインの何事もわきまえて控えめな暮らしぶりと、従兄弟にあたる国王様が、大切に見守ってきたがゆえの、穏やかな空気感を感じるお話でしょうか。

    ヒロインは、自分の立場が理解できているがゆえに、引っ込み思案を決め込みあまり目立たないよう引きこもりがちに暮らしてはいますが、実はめっぽう行動的で、明るく芯のしっかりした好感の持てるご令嬢でした。
    ヒーローへの気持ちに気がつけば、恥じらいながらも素直に気持ちを伝えますし、しっかりしつつも男女の機微には天然ぶりを発揮して、ヒーローをドキドキさせる自覚なしの可愛らしさもあり。

    一方、ヒーローは男前な上に、腕がたつ騎士で、国王様からの信頼も厚く、どこか飄々とした余裕アリアリな大人の男性。
    なのですが、どうやら年の離れた可愛らしいヒロインに余裕あるように思われたいのに、ちょこちょこヒロインにデレてそのスタンスが崩れてしまう様子。ヒロインへの初恋をこじらせ気味な自覚あり。
    終盤、ヒロインと晴れて結婚したあたりから、余裕ある飄々ぶりはどこへやら、ヒロインをデレデレと溺愛するヒーロー。あなた、なんだか最初と別人みたいですわよと( ̄∇ ̄)

    その上、女性経験豊富なモテモテなイメージで売っていたヒーロー?が、なんとヒロインと結ばれるまで、純情にも未経験を貫き通していたというのはツボでございました(//∇//)
    そのくだり、思わずエッ!?と二度読みしてしまいましたよ。

    ふたりがいたすシーンは、途中までというのも含め、少ないのですが、愛情に溢れているので、あまり物足りなくもございませんでした。

    ヒロインの両親が亡くなった事件が、ヒロイン成人と共に動き出し、ヒーローとヒロインの関係もそこから穏やかに育まれ、無事に事件も解決に向かうという流れを、ストレスなく楽しませていただきました!
    あえて申し上げれば、ヒーローがヒロインと再会し、気持ちを深めたというあたりがもう少しじっくり書かれてあればよかったなと。

    表紙のイラストもイメージに合っていましたし、とても良いお出会いでございました。

    • 2
  10. 評価:4.000 4.0

    ほのぼのながら、ぷっと吹き出したくなる

    ネタバレ レビューを表示する

    深刻過ぎず、軽薄過ぎでもなく、とは言えやっぱりコメディタッチ寄りで、明るく気楽に読みたいならば、とってもおすすめでございます。

    コメディタッチなお話の場合、わたくしとしては、登場人物たちの言葉遣いがイメージに合わなかったり、あまりに軽すぎだと感情移入しにくく苦手意識を持ってしまうのですが、こちらは、可愛らしくフランクでありながらも、親しみのある丁寧さ加減が好ましゅうございました。

    ヒロインは、ほがらかで、恥ずかしがりながらもきちんと気持ちを行動などで表現しようとするところは素直で愛らしく、逆に本当におかしい、嫌だと思うことは突っぱねることのできる強さもあり、ちょっと突っ走り気味な直球で想いを口にするヒーローを、常識的に対応する調整役としてもぴったりのご令嬢でございます。とってもよい子。愛らしい上に、おっぱいも大きい!
    ヒーローの無茶振りなんかも、結局あれよあれよと受け入れてあげちゃうなかなかの度量の持ち主だけど、そこは、ヒーローへの愛情と信頼もあってこその寛容さからなので、安心してほのぼのした気持ちにさせていただきました。

    ヒーローは、王子の生まれにありがちな影もありつつ、そのためにお堅い雰囲気をまとわせつつも、芯の部分はひねくれることなく、心を許した相手には、駄々をこねたり甘えたり、情熱家な本音を見せるところは、キュンとさせられるポイントでございました。しかも、王子としてのたしなみなのか?、どうやらなかなか武芸の腕もおありとは!しかも衣装などのセンスも良いときた!
    どっこい、ぷっと吹き出してしまうような小っ恥ずかしいセリフもオブラートに包むこともなく、ヒロインへしれっとずばっとストレートに口にしたりして、終始慌てさせますが、変態というより、むしろ誠実さ100%からのものなので、こりゃヒロインも、なんだかんだで受け止めてしまうわと、ヒロインに対してだけの熱烈愛情表現をあたたかく見守る気持ちで読ませていただきました(//∇//)

    ヒロインの元婚約者や、いけ好かない美人従姉妹もちょろちょろと穏やかではない事件と絡めて登場しますが、そこはヒーローが鮮やかにサクッと撃退してくれます。
    また、ヒーロー兄の王様と、王妃(ヒロイン親友)のお話があれば是非とも読みたいものです。
    お話は良いお出会いでございましたが、イラストのヒーローが、イメージに合わず☆−1で。

    • 2
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