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作品レビュー
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1 - 10件目/全17件

  1. 評価:4.000 4.0

    誰もいないところで読むべし!

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    こ、こちら、おひとり様でこっそりと読むことを推奨いたします!
    、、、なぜなら、とにかく吹き出してしまったり、ニヤニヤする表情を堪えきれず、あられもない姿を公開してしまうこと間違いなしだから(笑)

    表紙のイラストとタイトルだけですと、むしろお堅い雰囲気すら醸し出していますが、ひとたびページを開くと、それはもう!ヒーローである王子様の、夢と希望と妄想と欲望に満ち満ちた心の声がダダ漏れしながら、お話は進んで参ります。
    ヒーローの気持ちが今ひとつわからなくてモヤモヤさせられる心配はありません。モヤモヤするのは、ヒロインだけ。

    とはいえ、お値段もお安くはないお話だからでしょうか、ヒーローの男の妄想と、欲望を右手で森に放つ行為の数々をうやむやにしたり伏せたりしていないからといって、ただのブッ飛び妄想ラブコメというだけでもございませんでした。

    たしかに、ヒーローのど直球な欲望に押され気味にお話は進んで参りますが、ヒロインもヒーローも、それぞれが幼い頃から抱える影なる部分を癒し、補えあえる存在であることも自覚しながら愛情を育んでいくので、大変微笑ましく読み進めさせていただきました。

    ヒーローは、もともとは身のこなしも気品高いセクシーな素敵王子という設定でありながら、ヒロインに出会ってからというもの、思春期真っ盛りのごときスケベ王子に見事に転身。ただし、それはヒロインに対してだけというところが、一見ド変態ながらも、愛すべき可愛げのある王子様に思えます。
    ヒーローは、オオカミに変身したり人間姿になったり大忙し(笑)

    ヒロインは、男女の機微に関しては鈍感さ炸裂ながら、そんな所はスケベヒーローだけが悶えるだけで、実は美しい上に、強く優しく、女性たちからも憧れられるほどのチャーミングで好感度抜群な本来の持ち味を発揮して、どんどん周囲と良好な関係を築いてゆきます。

    そんなヒロインの姿に、もっと自分を見て欲しくてちょっと面白くないヒーロー。しかも、ヒロインにベタ甘にモフモフされて鼻の下を伸ばしまくっている美しきオオカミさんが、実は自分であることを明かせず、ドツボにはまるヒーローは、このお話の見どころでしょうね。
    ヒーローがオオカミになれるだけあって、ファンタジーなのですが、そこ以外では、魔物と戦うシーンもございます。

    愛すべきスケベヒーローが楽しめる、良いお出会いでございました。

    • 3
  2. 評価:5.000 5.0

    読み応えあり!

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    安くはないお値段ゆえ、しばらく購入を迷っておりましたが、結果は我ながら良いお買い物をいたしました(๑˃̵ᴗ˂̵)と満足でございます。

    なんといっても、ヒロイン&ヒーローのみならず、主要なキャラが皆それぞれにとっても魅力的。
    それぞれの、サイドストーリーが読みたいと思うくらいでございました。特に、このお話の発端とも言える、ヒロイン姉上がお城で運命の恋に落ちたあたりや、ヒーロー父上と母上の若かりし頃など興味深く感じました!騎士団のちょっとミステリアスで素敵な副団長にも幸せが訪れて欲しく存じます。

    ヒロインもヒーローも、強くて理知的で、でもチャーミングなところもあって、お話にとても引き込まれました。ヒロインの子、マックスが、本当に良い子で、先々ご婦人方をときめかせる素敵な美青年になること間違いなしといった感じでしょうか。

    ヒーローですが、タイトルに、オオカミ騎士団長とありますが、うーん、そこまでオオカミでもないような。。
    口調や大きな体格など、野生的な雰囲気を醸し出してはいますが、実際にはガツガツしているようで、ヒロインのことをとても大切にしていますし、繊細な気遣いができるステキな紳士だと思います。
    そんなこんなで、ヒロイン&ヒーローのいたすシーンというのは、中盤以降から。

    お話は、ヒロインとヒーローの恋の進展と同時に、息子のマックスの生い立ちの謎も明らかになっていきますが、あらゆる方面と絡んでいて、あれ?わたくしの予想、違ってるかも?!なんて、絶妙な絡み具合とぼかし具合には、最後までドキドキいたしました(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

    あえて申し上げれば、わたくしの理解力が足らないのかもしれないのですが、関わる登場人物がそれぞれの思惑から化かしあい、それぞれがどこまでをわかっていて、どこまでを秘密にしているのかこんがらがってしまって、ちょっと振り回されてしまいました。

    読み応えがあり、とても良いお出会いでございました。

    • 3
  3. 評価:5.000 5.0

    正統派甘口系

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    表紙のイラストが明るい印象で綺麗で可愛らしかったことと、正統派甘口ストーリーが読みたい気分でしたので購入(๑˃̵ᴗ˂̵)

    予想に違わず、期待通りの純愛&溺愛ぶりを堪能させていただきました。

    幼い頃の可愛らしい初恋から、離れ離れの年月を経て約束通り結婚し、ますます愛情を育んでゆくヒロインとヒーローのお話。

    このお話のヒロイン、ヒーローともに、まさに優等生きちんと系カップル。
    王様として王妃様として、努力は惜しみませんという好感度抜群のおふたり様。

    最初の頃、ヒロインは、未来の后がねとして修道院で清く正しく美しくと教えを受けてきたこともあり、なかなかヒーローの前で、理性が優ってしまい乱れきることができません。
    そんなヒロインを、ヒーローは愛情深く、ジレる気持ちも持ちながら、気長にほぐしてゆきます。

    ヒーローの愛情に応えるべく、ヒロインも少しずつ、淫らになっちゃう自分を受け入れていき、ライバル登場での嫉妬も味わい、清らかな気持ちだけではいられないことを知り戸惑いながらも、夫婦として愛情を深めていく様子は、大変甘口で楽しませていただきました。

    ヒロインは、淑女として理性的な優等生ではありますが、ただ聡明なだけでなく、めっぽう行動的で、チャーミングな一面をちょいちょい発揮する魅力的な王妃さまでございました。

    ヒロインとヒロインがいたすシーンは、無理のないイチャラブ感。
    ヒーローが、大事にしてあげたいけど、もっといたしたい!もっともっと〜!な、愛情冷めやらぬ気持ちが大変可愛らしく伝わって参りました。

    愛妾候補として登場したライバル?、この方のお話も読んでみたいと思いました。

    清く正しく美しい正統派甘口が欲しい時に、大変良いお出会いでございました。

    • 9
  4. 評価:4.000 4.0

    本当は純情ヒーロー!

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    別作品のスピンオフでございます。
    こちらは、主にヒロインが暮らす王宮内でお話が進んで参ります。

    ヒロインは幼い頃に、とある事件から両親を亡くすという過去を背負ってはいますが、重たく悲壮感漂うというより、ヒロインの何事もわきまえて控えめな暮らしぶりと、従兄弟にあたる国王様が、大切に見守ってきたがゆえの、穏やかな空気感を感じるお話でしょうか。

    ヒロインは、自分の立場が理解できているがゆえに、引っ込み思案を決め込みあまり目立たないよう引きこもりがちに暮らしてはいますが、実はめっぽう行動的で、明るく芯のしっかりした好感の持てるご令嬢でした。
    ヒーローへの気持ちに気がつけば、恥じらいながらも素直に気持ちを伝えますし、しっかりしつつも男女の機微には天然ぶりを発揮して、ヒーローをドキドキさせる自覚なしの可愛らしさもあり。

    一方、ヒーローは男前な上に、腕がたつ騎士で、国王様からの信頼も厚く、どこか飄々とした余裕アリアリな大人の男性。
    なのですが、どうやら年の離れた可愛らしいヒロインに余裕あるように思われたいのに、ちょこちょこヒロインにデレてそのスタンスが崩れてしまう様子。ヒロインへの初恋をこじらせ気味な自覚あり。
    終盤、ヒロインと晴れて結婚したあたりから、余裕ある飄々ぶりはどこへやら、ヒロインをデレデレと溺愛するヒーロー。あなた、なんだか最初と別人みたいですわよと( ̄∇ ̄)

    その上、女性経験豊富なモテモテなイメージで売っていたヒーロー?が、なんとヒロインと結ばれるまで、純情にも未経験を貫き通していたというのはツボでございました(//∇//)
    そのくだり、思わずエッ!?と二度読みしてしまいましたよ。

    ふたりがいたすシーンは、途中までというのも含め、少ないのですが、愛情に溢れているので、あまり物足りなくもございませんでした。

    ヒロインの両親が亡くなった事件が、ヒロイン成人と共に動き出し、ヒーローとヒロインの関係もそこから穏やかに育まれ、無事に事件も解決に向かうという流れを、ストレスなく楽しませていただきました!
    あえて申し上げれば、ヒーローがヒロインと再会し、気持ちを深めたというあたりがもう少しじっくり書かれてあればよかったなと。

    表紙のイラストもイメージに合っていましたし、とても良いお出会いでございました。

    • 2
  5. 評価:3.000 3.0

    ほんのり甘口

    ネタバレ レビューを表示する

    読後、まず思ったのは、お話としては、とても面白うございました、が、ヒーローとヒロインのラブ要素と言いますか、あーん、甘口さがもっとあったら最高でしたのに〜!
    ということでしょうか。
    熱く愛情を表現する部分はほとんどなく、ほんのり甘口といった感じでございます。

    ヒーローもヒロインも、置かれた立場や状況を理解するあまり、自分を律し過ぎていてなかなか近づかない距離に、焦ったくなりました。
    お話なのだから、もう少し常識的すぎず、行動に勢いがあってもよかったのに〜。

    ヒーローの正体に、ヒロインが一向に気がつかないのはお決まりだろうなぁ( ̄∇ ̄)、と苦笑しつつ、本当に最後の最後まで明かされなかったのは、いつ?いつ正体が明かされるの?!と、ものすごくジレジレいたしました。ジレすぎて疲れてしまいました。
    ヒーローの正体が明かされてからが怒涛の展開ですが、そこに至るまでが長すぎて最後のドラマチックであろう部分があっという間に終わってしまった感じでしたので、せめてヒロインだけには正体が知らされて、甘口要素が盛り上がったりしていたら、わたくしとしましてはもっと満足感が得られたかと存じます。

    お話の登場人物は、ヒロイン兄上がステキでございました。婚約者もいらっしゃる設定のようですので、この兄上のお話があればよろしいのに!

    そして、ヒーローが正体を明かすまで、王位継承権第一位で、ろくでなしの上に、ヒロインを追い回すライバル、、、ほんと、憎たらしすぎました(ㆀ˘・з・˘)

    ヒロインとヒーローがいたすシーンは、一度だけ。しかも双方、初めて同士ゆえに、盛り上がり過ぎてもおかしいですが、その分愛には溢れておりますが、地味めでございます。

    お話はおもしろうございましたが、期待していた甘口要素が少なかったので、☆3の辛口とさせていただきました。

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    面白うございました

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    受け入れやすいファンタジー要素が程よく、とても楽しく読ませていただきました。

    美しいだけでなく、言葉遣いは終始丁寧、ほんわかした雰囲気を振りまきつつ、実はとっても賢く(腹黒?)、やたらと高い生活力を活かして、物腰柔らかなようでいて、グイグイとヒロインの懐に入り込むヒーローがよかったです。

    ヒロインも、人間味溢れていて、好感が持てるちょっとウブで可愛らしい魔女でした。
    ヒロインが魔法使いですから、もちろんお話のいたるところで魔法が使われておりますが、なんでもかんでも魔法でどうにかしているわけでなく、何かを守るためだったり、助けるためだったりと、魔法を使う意味のあるところにだけ、魔女の力が発揮されているところが、無理のないファンタジーとして捉えられました。

    壮大なスケールの魔法だけでなく、魔女の呪いと言っても非道な罰というより、尻の穴にそよ風を感じる魔法など、クスッと笑っちゃうような魔法の力は、なんだか本当にありそうで楽しゅうございました。
    魔法の言葉もステキなフレーズで好ましゅうございました。

    ヒーローとヒロインのいたすシーンは少ないので、ちょっと物足りないのですが、お話に書かれていないところで、きっとこのヒーローは、物腰柔らかいふりして、めっぽうガツガツいっちゃってそうで、そしてヒロインもそれに文句を言いながら受け入れてそうだなと想像がつく感じでしょうか(//∇//)

    無理なくファンタジー要素を楽しめましたし、良いお出会いでございました。

    • 2
  7. 評価:4.000 4.0

    お医者さんゴッコに勤しむヒーロー

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    東洋医術を学んできたと思しきヒーローのお屋敷内は、なんだかシノワズリー な雰囲気を感じさせ、お食事や小道具なんかが、読んでいて想像するのが楽しゅうございました。

    なんと言っても、ヒーローが、大変いい男でございます!
    申し分の無いはずの出自のヒーローにも関わらず、不当な少年時代の逆境を見事に自分の道を切り拓く糧にして、幼い頃から恋しているヒロインに正々堂々と求婚するべく努力してきた彼に、大切にされるヒロインは羨ましい限り。

    ヒーローの、もうちょっと自分の地位を盤石にしてからとか、ヒロイン実家の家業への援助がヒロインへの枷にならないよう曇りなき状況にしてからとか、男としてのプライドが、ヒロインとヒーローの関係をお話の中盤くらいまで微妙にすれ違わせておりますが、その向かった先が「お医者さんゴッコ」なのですから、ニヤニヤしつつ楽しく読ませていただきました。

    ヒーローは、ヒロインの病を治療する名目で、再会早々に、淫らなあんなことこんなことをして、堪能いたします。しかしながらその内、ヒロインにお触りするだけで満足できなくなるも、治療と言った手前、ヒロインを自分のものにしているようで、手中におさめられていないことに葛藤しながら、どツボにはまり悶々とするヒーローの図は、なかなか萌えさせていただきました。

    かたやヒロインは、医師になったヒーローに病を治療してもらうはずが、いやらしい治療内容に戸惑いつつも、ヒーローの手練手管に歓びを感じてしまい、そこからヒーローへの恋心にようやく気がつけたものの、ヒーローの心の内など知らないため、こちらはこちらで悶々と。

    状況に耐え切れなくなったヒロインが、恋心をぶつけてからは一変。甘口なおふたりを楽しませていただきました。
    もちろん、ヒーローの医師としての優秀な知識と技術を、宮廷医師として王太子夫妻のためにちゃんと活かしていますので、宮廷医官というタイトルは一応伊達ではありませんでした(笑)
    王太子夫妻のための愛のお薬だったり玩具だったりを、機密だからとヒロインでお試し遊ばすヒーロー。あの手この手で生真面目な顔してヒロインにお触りしたい必死さが、微笑ましゅうございました(//∇//)

    ヒロインの「眠り病」のことだけは、結局そういうことだったの?と、少しもやもやしましたが、良いお出会いでございました。

    • 3
  8. 評価:5.000 5.0

    ジレジレする甘口の補給にはこれ!

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    特に捻りの無い、安心&安定の王道なストーリーのラブコメと言えるお話でございましょうが、わたくし、とってもお気に入りの作品のひとつでございます。

    ヒロインは、周囲のみんなから愛されて可愛がられ、見目も愛らしく、行動的でなかなかのしっかり者の姫様。
    なのに、大好きなヒーローの前でだけ恥ずかしがるあまりに、つい天の邪鬼な態度ばかりとってしまうがゆえに、なかなか本心が正しく伝わらず、すれ違ってしまうという、、、
    ヒロインの気持ちは、なかなか直球でヒーローにだけ伝わらないものの、ヒーロー以外にはわかりやすく溢れる恋心がダダ漏れなので、そこが、ヒロインの可愛らしさでもあり、焦れったい気持ちにもさせられます!

    一方で、少し物足りなかった部分は、ヒロインの想いがしっかりと通じるまで、ヒーローの気持ちがあまり表に出ていないところ。
    おそらく、ヒロインが幼い頃から憎からず思ってはいて、成長するにつれ大切な女性へと変化していたのだろうとは想像がつくものの、ヒーローの心の動きや、恋心のようなものを読み取れるエピソードが多少なりともお話の中にあれば、なお両片想いの胸キュン要素が味わえたのではなかろうかと。
    ヒーローが、なかなかに無口で真面目なお方だけに、余計にヒロインへの気持ちがわかりづらく(ㆀ˘・з・˘)

    ところがどっこい!
    このヒーロー、普段はストイックそうなのに、閨の中ではなんだか、喘ぎ声がとっても饒舌?なのでございます(//∇//)
    いたしている最中に、あまり男性に声をあげられすぎても戸惑ってしまいそうですが、このヒーローくらいなら、まぁ!なんて情熱的!と、ヒロインへの愛情を感じましたし、とっても気持ち良さげなご様子が伝わって参りまして、より濃厚で甘いシーンに、わたくし結構好ましゅうございました!ですので、お話の中で愛し合っている回数としては少ないかもしれませんが、愛情溢れる感じには大満足(//∇//)

    イラストもきれいで、大変良いお出会いでございました。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    なんて魅力的なヒロイン!

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    とてもたくましく、魅力的なヒロインでしたので、彼女は次はどんな風に乗り切るのかしら?!と、どんどん先を読み進めてしまいました。

    作中、ヒロインは知識と機転をきかせて、いろいろなお料理が登場いたしますが、家庭的で、読み手にもとてもイメージしやすく、込められた気持ちも相まって、それがなんともまた美味しそうで、楽しゅうございました。
    あまり堅苦しい気張ったようなお料理ができるというより、育ってきた家庭の台所で自然に知識と腕前を磨き、知恵と才能を発揮させられるヒロインは、違和感なく好感が持てます。

    また、なかなか波乱万丈な環境で育ったヒロインでございますが、悲愴感は感じさせず、その中できっと前向きに努力してきたからこそたくさんのものを得て、自分の状況に応じてそれを活かしながら歩んで行こうとする姿は、読んでいてとても気持ちよく清々しい気分にさせていただきました。

    ヒロインは、ヒーローへの恋心をわりと早い段階から、自分なりに分析し、気持ちの変化を認めているのですが、一方で、いくら恋愛経験が少なく興味がなかったからといって、ヒーローの愚直一辺倒な鈍感ぶりには、あなた、ヒロインのことそれ絶対好きですよね?!とツッコミたくなることしばしばでございました。
    もう、ホントは自分の気持ちに気がついていて、いろいろな葛藤から、気がつかないふりをしていたっていうオチとか?!なんて、変に想像をたくましくしてしまいましたよ。

    結局、ヒーローは友人にヒロインを奪われてしまうかもしれないという状況によって、ようやく自分の気持ちに気がついて、あれよあれよと言う間に一気にヒロインを我が物にして幸せにひたりますが、ちょっとそこに至るまでの過程に焦らされ過ぎたからかあっけなく物足りない気分に、、、

    せめて、もう少し早い段階で何かのきっかけで、ヒロインへの恋心には気がついていたものの、手中におさめる機会を掴めない焦ったさの方を味わいたかったかなと。

    実直で、フットワークの軽いヒーローですから、想いが通じてからはヒロインを大切にし続けるだろうと思われますが、お話のメインは気持ちが通じるところまででございますので、主人公おふたりの恋人同士としての甘口シーンは少なく、いたすシーンもかなりあっさりめで、そこはちょっぴり物足りなく存じます。
    あたたかい気持ちにさせてくれる良いお出会いでございました。

    • 0
  10. 評価:3.000 3.0

    なんだかパンチが、、、

    ネタバレ レビューを表示する

    作者様の他のお話が好ましゅうございましたことと、表紙のイラストが可愛らしかったので読んでみることにいたしました。

    読後、ん〜、全体的になんだかパンチが足りず、物足りなかったなぁ(。-_-。)、、、
    と不完全燃焼のうちにおしまいになったような感じでございました。お値段がもう少しお手軽でありましたら、これはこれで納得のお話だったかなと。

    ヒーロー&ヒロインともに、嫌味なくきちんとしていて良い人なのですが、むしろ周囲の脇キャラたちが、一癖あるような面白さがあり、そちらの人たちでまた別のお話にしていただきたいなぁと思いました。

    主人公おふたりが、すれ違うことになる理由と、ヒーローが態度を覆して激しくヒロインを溺愛することになる原因が、えっ!?それ?!それだけ?!と、ちょっと期待し過ぎてしまったからなのか、ものすごく物足りなく存じます。
    もう少し、あっと言わせていただきたかった(ㆀ˘・з・˘)

    あと、ヒロインお父上の屈折した思いを、何年も引きずってしまうことになる原因が、わたくしの理解力が足りないからなのかもしれませんが、なんとな〜くこういうことをおっしゃりたいという事でいいのかしら?と、うまく読み取れず、余計にホントにこれが全ての発端??と、いろんなものがすれ違うことになる理由に物足りなさを感じてしまいました。

    その上、ヒーローがヒロインを溺愛する態度を隠さなくなってからの甘口ぶりが、まさか、これを偽りの溺愛だったとか後で言わないよね!?と、最後に真実を明らかにするまで、変に半信半疑になってしまって、せっかくの甘口シーンにのめり込めず(苦笑)
    これだけは、ちゃんと正真正銘のヒーローの愛情からだったのでよかった、、、。

    あまりにヒーローの思惑がわからずに、不信になりすぎてしまって、途中、最後の方を先にちょっとだけ読んで納得してから、読み進めるというズルをしてしまいました。
    ヒーローの溺愛ぶりは、甘々でございました。もう!そんなにあっさりと愛情を表現するなら、最初からヒロインを思いのままに溺愛してあげればよかったのにぃ〜(ㆀ˘・з・˘)
    なんて、これではお話になりませんね(苦笑)

    少し物足りなく思ってしまったお出会いでございました。

    • 1
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