4.0
事件の匂い
事件の影には、鬱屈した人の気持ちがある。家庭環境は、その中でも、人の気持ちを沈ませる、負の力を秘めている。冒頭を読んでそう感じた。
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事件の影には、鬱屈した人の気持ちがある。家庭環境は、その中でも、人の気持ちを沈ませる、負の力を秘めている。冒頭を読んでそう感じた。
主人公ほのかの冒頭の幸せなシーンから、そこに至るまでの険しい(しかし人として成長できる経験)道のりがホンワカと描かれていて、とても良い。こちらとしても、「カーテンの向こう側」が、よくわかった。
トラウマ的な過去を持つ天才ヴァイオリン少年に、魅力的なヒロイン、熱く温かい恩師、そしてオーケストラ部、という舞台装置を最大限に活かし、作品全体を甘酸っぱい青春が貫いている。名作。
なぜこれだけ、三億円事件モノが多く描かれるのか?というと、事件そのものの魅力に尽きる。このミステリアスさにフィクションを注入し、どれだけ魅力的なエンタメに仕上げられるか、楽しみたい。
堅気と極道の二面性を持つ親分、という点で静かなるドンの作風のプロトタイプ的な雰囲気がある。「ドン」に比べ、両者の区別がやや曖昧であるが、そこに人情というか、昔ながらの任侠を感じる。
ムスリムの考えなど、マレーシアというお国柄が良く出たラブストーリー。日本との共通点を思い浮かべながら、新しい世界を楽しむのが吉。
何故、「るろ剣」シリーズが女性に人気か考えると、絵の美麗さと影のあるニヒルな二枚目主人公、勧善懲悪のストーリーと、ヒット作の要素がふんだんに詰まっているからだと再認識した。
博多弁のリアルさが、ストーリーに活気を与えている。最後まで読んでいないが、おそらく主人公の言葉がどんどん標準語に近づいていくこととサクセスストーリーとが比例していくのでは。
やはり、ドラマ化されるほどの作品だけあり、硬軟織り交ぜたストーリー展開が心地よい。タケミチが三枚目的なキャラクターだからこそ、自分を鼓舞して立ち上がる姿に泣ける。
男の腹黒さと、女の短絡的な浅はかさが好対照。お互いに内面では相手よりも優位に立っており、相手を「利用している」と思っているが、その実、実は深く相手に依存している。案外お似合いの夫婦?
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