5.0
嘘から生まれたまこと
「犬の夫を迎えた娘」
「猫の嫁を娶った男」
国同士の愚かな和平から始まった人と人との繋がりが、愛を育み、二つの国を救うというスケールの大きなストーリーです。
おとぎ話のような導入からの二人の愛のストーリーに、独特の味わいのある絵柄がよくマッチしていて、作品にグイグイと引き込まれていきます。
話数も手頃で購入しやすく、文句なしのオススメです。
壮大な「嘘から生まれたまこと」をお楽しみください。
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レビュアーランキング 217位 ?
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「犬の夫を迎えた娘」
「猫の嫁を娶った男」
国同士の愚かな和平から始まった人と人との繋がりが、愛を育み、二つの国を救うというスケールの大きなストーリーです。
おとぎ話のような導入からの二人の愛のストーリーに、独特の味わいのある絵柄がよくマッチしていて、作品にグイグイと引き込まれていきます。
話数も手頃で購入しやすく、文句なしのオススメです。
壮大な「嘘から生まれたまこと」をお楽しみください。
エベレストの難所K2。そこに至る最後の村に、本名を名乗らず、ただKと呼ばれ日本人と噂される凄腕のマウンテンポーターがいた。
山岳救助のスペシャリストでもあるKは金や情で動かず、ただ山々への深い理解から「登れる」と判断したときだけエベレストに挑む…。
谷口ジロー先生の圧倒的な画力から伝わる「大自然の恐怖」と、人間がいかにちっぽけな存在なのかを知らされる「スケール感」に終始圧倒されます。
谷口ジロー先生の山岳マンガと言えば「神々の山嶺」が有名ですが、こちらもオススメです。
「うまい料理を探し、書き記せ」と藩主から命を受けた食いしん坊の侍の珍道中。
命懸けで「食」に向き合う主人公の熱さが、多くの人の心を突き動かし「人助け」や「料理勝負」に繋がっていきます。
「時代劇」と「グルメ」という有りそうでなかなか無い組合せという意味では、信長のシェフなどの先駆けとも言え、溢れんばかりのパイオニア精神を感じる作品です。
絵にも不思議な魅力があり、作品に良くわからない迫力と勢いを与えています。
個人的には凄く好みの作品です。グルメ漫画がお好みなら、強くオススメしたい作品ですね。
冴えない生物教師が、女子生徒や同僚の先生にモテまくる・・・いわゆる「学園ものハーレム」的な作品です。
この作品の特徴的なところは、登場人物がバンパイア、サキュバス、デュラハン、雪女・・・など、特殊な性質をもつ「亜人(デミ)」と呼ばれる存在だというところ。
この亜人ちゃんたちのキャラが、それぞれ立っていて面白い。
ストーリーとしては、大きなストーリーは無く、それぞれのキャラクターが持ち回りで小さなエピソードを描く「日常もの」です。ラブコメ的な展開が多め。
全体的に、ややシュールな雰囲気のある作品ですが、笑いやラブコメあり、少し考えさせられる部分もありの良作です。
オススメ。
16年不在だった親父が帰ってきた。
とてつもなく怖く、とてつもなく強く、
そして家族を愛している。
突然現れた、恐ろしい親父の美しい生き方に思わず涙がこぼれます。
話数も手頃で、読後感も非常に爽やかです。
是非、成人男性に読んでもらいたい内容です。
「親父とは何か?」
と考えずにはいられない、心を強く揺さぶる名作です。
プロレススーパースター列伝とは、
昭和の頃に人気絶頂だったプロレスを虚実入り交じる内容でコミカライズした怪作で、ある種のカルト的な人気を誇るプロレスマンガです。
こちらは「プロレスの神様」とまで呼ばれたカール・ゴッチ編となります。
なぜかコミックでは未収録だった本作が読めるとは嬉しい限りです。
無敵の実力で他を圧倒する「真のシューター」である一方、「ショービジネスであるプロレスを理解していない」と言われ続けた孤高の天才レスラー、カール・ゴッチ。
その半生を怪しさ満点で紹介する・・・この「うさんくささ」がプロレスの魅力だと思います。
そういう意味では、これ以上プロレスらしさがあるマンガを私は知りません。
タイトルのシャーロッキアンとは、シャーロック・ホームズの熱狂的なファンのことです。
これはシャーロック・ホームズが題材ではなく、「シャーロッキアン」が題材という異色作です。
シャーロッキアンのヒロインが、同じくシャーロッキアンの大学教授と出合い、ホームズのストーリーを通して様々な出合いや成長を重ねる・・・という内容。
ホームズストーリーの解釈がこの作品の大きな魅力ではありますが、
ヒロインと教授との関係も見所の1つで、ヒロインとの出合いを経て、心の傷に向かい合って生きていく教授の姿にホロリときます。
ミステリーではなく、ヒューマンドラマに近い内容と思います。
ホームズ好きなら勿論ですが、ホームズを知らない、詳しくないという人にも読んでもらいたい作品です。
私もシャーロッキアンとまでは言いませんが、ホームズは好きなので
「なるほど!こうきたか!」とか「この話はこの話に繋がるのか!」
など興奮しながら一気に読んでしまいました。
作者のシャーロック・ホームズに対する深い愛情と敬意に満ちた作品ですね。オススメ!
まず、タイトルの読み方ですが「あですがた とりものばなし」と読みます。
星川主馬と澤井鶴助は双子の兄弟。
兄の星川主馬は父親の家督を継いで南町奉行所の与力となり、弟の澤井鶴助は生まれ落ちてすぐに芝居町の役者に養子に出され、今は江戸一番の人気女形。
この二人が江戸の悪を切る!
・・・という時代劇です。
二人が協力して犯罪捜査をするのですが、立場が全く違う二人がそれぞれの立場や技術を生かし犯人を追いつめていくスリリングな展開、作者独特の絵の世界観、これらにグイグイと引き込まれていきます。
話数も手頃だし、オムニバス形式で購入しやすいところもポイント高いです。
ただ、非常に残念ですが、未完のまま2006年以降続きは書かれていないようです。
「配信中」となっていますが、続きが配信される可能性は極めて低いと思われます。
燈小僧との決着や、主馬や鶴助の過去など、気になる部分は多数残っていますが・・・
未完という部分を差し引いても、笑いあり、アクションあり、ミステリーあり、ほろりとくる人情ありのオススメしたい時代劇マンガです。
かつて天才と言われた選手に訪れた「衰え」「挫折」そして残酷な「現実」。
それらに抗うために闘い続け、苦しみの先にある人間としての成長・・・。
「己の限界と闘う」とは何かと熱く問いかけるストーリーに胸を打たれます。
絵はわりと強めの癖があるので、ある程度人を選びそうだなと感じました。
個人的には若い人より、若い頃の気持ちを忘れかけている「大人」に読んでほしい作品です。
オススメ!
とても面白いミステリーです。
主人公を狂言回しとし、悪党たちが妖怪や祟りを演出して完全犯罪を行うという内容。
前半に散りばめた伏線が、一気に収束していくスリリングな展開は、さすがに京極夏彦と唸らされました。
絵は好みもありますが、作品の雰囲気によく合っていると感じます。
ストーリーもオムニバス形式で購入しやすくオススメです。
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