5.0
せつない......
吸血鬼モノというだけで読み散らかすワタクシですが、このお話は成就しないというポイントを見事に満たしていて合格です。吸血鬼はこうでなきゃ‼
勿論人間サイドから観たらアンハッピーエンドなので読み手の好き嫌いがあるかもですが、好きな子には生きていてほしいという吸血鬼のポリシーに反する想いを強く持った吸血鬼は彼女が生き続けることに安心して散ったのではないかな。多分彼女は桜が散る季節になると切なさと懐かしさと愛しさになんとなく足を止めて花片の行く先をみつめるのではないかな。
そんな余韻に浸らせてくれる作品でした。
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