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1 - 2件目/全2件

  1. 評価:3.000 3.0

    現実と空想の狭間

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    精神科で働く作業療法士です。
    登場してくる患者さんは「あー、こういう方いたなー」と言いたくなるような方々ばかりでした。
    ただ、やっぱりどこか大衆向けな感じが否めません。私の知っている精神科の10倍以上「お綺麗」な感じなのです。
    まぁ、私の働く病院は「最終地点」「最も天国に近い場所」と呼ばれる程、全国の病院からも入院拒否される(された)患者さんが集まってきて出来たようなので、その通りなのかもしれませんが・・・。
    あと、精神科の看護師さんって本当に「精神」というものに興味を持って仕事をしている方は結構珍しいです。こういった方々が多くいらっしゃる病院は幸せだな~といつも思います。私の周りは「楽そうだから」「給料がいいから」という方もいますし、酷いと「色んな科を回って、上手くいかなくて、最終的に辿り着くのが精神科」なんて言い方をされる方もいるのです。結構キツイ性格の人もいます。反対に、ゆるりと色々なことを受け流す、マイペースで飄々とした人もいます(ちなみに医者はこのタイプが多い気がします)。
    何が言いたいかと言うと、この作品は精神科の一面を知って頂く良い取っ掛かりにはなるけれど、現実にはここに書かれた以上にもっと歪んだ人間模様があるのだということです。それは患者さん達だけではなく、医療スタッフもです。
    そういった点ではこの作品は題材に反して爽やかで、読みやすく出来ているのですが、どこか物足りない気持ちにさせられてしまう、というのが裏側を知るものとしての意見です。

    • 8
  2. 評価:4.000 4.0

    サブキャラの人間模様もいい

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    小さい頃に読んでいたのですが、番外編までは読めていなかったので再度読んでみました。
    作者様特有のポエティックな表現や乙女思考(?)が炸裂しているモノローグが多いので、そういったものが苦手な方はダメかも・・・(私はすきですが)
    儚げなのに芯が強くて、死というものをものすごくシビアに見つめている満月ちゃんの真っ直ぐさはとても危うくて美しくて、連載当時怖いくらいだったのに、それでも魅力的に映ったことを覚えています。特に英知くんの真実が読者に初めて明かされるシーンの横顔は本当に忘れられない。満月ちゃんにしか出来ない表情だと思います。
    ・・・と、ヒロインについて書きましたが、個人的にはこのお話はサブキャラが凄くいいと思っています。
    めろこちゃんは最初「どういう名前・・・?」と思っていたら後々謎が解け。ハイテンションで恋に一途なキャラなのに、前世はかなりキツくて、しかも満月ちゃんも無関係ではないという。本当に幸せになって欲しいキャラです。
    いずみくんは前世でも死神として生まれた時も、一面的に大人過ぎたんだなぁ、と思うと切ない。でもやっぱり子どものうちに亡くなってるせいか、若干ちょろかったり(笑)
    個人的に推したいのはまどかちゃんと那智くん。あと大重さんと若王子先生カップル。
    整形カミングアウトしたり、不正を知って降板したり、まどかちゃんは性格はキツいし最初は小狡いことしてた(初対面で精神攻撃して嫌味言ったり)んだけど、すごく真っ直ぐで正直で魅力的。素直じゃないけど優しいとこもあって、そこに気づける那智くんはいい男!満月ちゃんを、「業界に入って初めて本当の笑顔で話してくれた子」と見ているあたり、やっぱり出来る子だなぁ。
    大重さんは最初少女漫画的にびっくりの大人な恋愛を繰り広げてましたが(笑)、本当はずっとピュアな少女のままだったんだよね。若王子先生がずっと誤解したままだった「メモの主」だってことに気づいてくれて、本当に良かった。
    満月ちゃんとタクトの年齢差は連載当時からとても気になってまして、今もやっぱり「うーん・・・」ってかんじですが(笑)、サブキャラたちの人間模様だけでもとても魅力的で深いのでおすすめです。欲を言えばもう少しサブキャラ達に焦点を当てて貰えたらよかったな。

    • 0
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