ねこむうさんの投稿一覧

レビュアーランキング 11472位

作品レビュー
投稿 123件 / いいね獲得 94件
話コメント
投稿 2件 / いいね獲得 0件
  • お役立ち順
  • 全ての内容
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる

1 - 10件目/全100件

  1. 評価:5.000 5.0

    無理解との闘い

    ネタバレ レビューを表示する

    強いストレスの連続が発症の一因となる繊維筋痛症になるほどヨシ君のお母さんを追い詰めたのは、無理解な周囲でしょう。周囲が無理解なのは何故でしょう?
    生きづらさを抱える人の身になって考えることが、この国の社会制度には欠けているからに他ならないと思います。
    いま私は生活困窮者の自立センターに係わっていますが、いわゆる知的ボーダーの成人の社会復帰に寄与する社会資源の少なさには頭を悩ます日々を送っています。
    それでも発達障害が広く認知されるようになった昨今は、ほんの少しは環境改善されて行きそうな希望を見出し始めています。
    ヨシ君の小学校の教頭や5年生になって替わった担任、ヨシ君の母親の心配に取り合わない医者等、いちばん苦しい思いをしている親子に寄り添えない教育機関や医療機関には憤りを禁じ得ないですし、障害の程度が軽いと言ってヨシ君親子を除け者にする障害児学級の保護者は、外からは見えにくい障害者間の差別を見せていますが、このコミックを多くの人が読んで、ヨシ君やヨシ君のお母さんの辛さを我が身に引き寄せて考えるきっかけになると良いと思います。

    • 42
  2. 評価:4.000 4.0

    ネタバレ レビューを表示する

    仕事柄、心の傷ついた人をみて、接しています。統合失調症、自己愛性パーソナリティ障害はとても多く、彼らは生きづらさから生活破綻しています。
    これを読んでいると、治療につなげる難しさを今更ながら感じます。
    他人事ではなく多くの人に読んでもらいたい作品です。

    • 12
  3. 評価:5.000 5.0

    不朽の名作です

    30年前の作品ですが、何度読み返しても楽しめる、最高傑作です。
    人間も動物も実物に忠実に描かれ、その丁寧さには初めから心奪われました。
    大学が舞台だけど、恋愛要素ゼロなのもすっきりしていて内容に没頭できました。
    いろんな動物のことがよく分かったし、特にハムテルの家のヒトと動物達の勢力図なんかリアル過ぎて最高に笑えます。
    獣医学部の若者たちの成長も楽しく、時代を問わずに残り続ける不朽の名作でしょう。

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    この作家さんスゴイ!

    「社内探偵」「わたし以外みんなバカ」「ヒビコレ」など、かたおかみさおさんの作品は面白すぎて、次話の配信待ちでソワソワしています。
    「社内…」や「わたし以外…」をまだかまだかと待っていたら、未読だった「ウマノリ…」はどんどん新話が出ていたのですね。
    強烈なキャラクターが自然な感じに描かれて、人の悪意に慣れていない普通の感覚の登場人物たちと自分を重ね合わせて読んでいます。
    かたおかみさおさん、体にお気をつけて、ゆっくりで良いので引き続きお願いします♪

    • 1
  5. 評価:4.000 4.0

    罪を犯した障がい者

    知的障がい者のうち療育手帳を持っているのは25%というデータがあります。
    知的障がい者の親もまた障がいがあることは多く、そういった場合に障がいのある我が子を福祉や医療の制度に繋げる能力に欠けることも考えられます。
    昨今は刑務所や少年院にも、出所後の福祉的な支援は始まっていますが、まだまだ不足しています。
    コミックを通じて、社会の有りように気づいてくれる方が増えるとありがたいです。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    ご自愛を祈るばかりです

    ネタバレ レビューを表示する

    無料で1話読み、ずっと気になっていて、全話イッキ読みした作品です。
    突然の発症と闘病、過酷な入院生活、やさしくプロフェッショナルに徹した看護師さんやドクター、人間性が丸見えになった同室の患者など、リアルかつ淡々と描かれています。
    つらい状況にありながらも作家さんの表現者としてのプロ意識には感動しました。
    コロナ禍となって以来、ご不安も相当なものと拝察します。みんなが作家さんと同じように気を遣って生活できたら、終息も近づくと思います。
    どうぞご無理なさらず、マイペースでのご活躍をお祈りします。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    病院で死ぬということ

    7年前、病院で父を看取りました。
    大正生まれの、人に弱みを絶対見せない父を、いつも支えてくれた看護師さんがいました。手術の後に体力をつけようとして病院の回廊を歩く父を守るため、時々休ませるための折りたたみ椅子を肩にかけて父の横を歩いてくれました。その手術は、執刀医が何も切れずに閉じた、回復の望みがないものでしたが…。
    看取りの仕事にはもちろん技術がありますが、魂の仕事でもあるでしょう。私は介護福祉士から相談支援へと仕事は変わりましたが、人に向き合うことは寄り添うことでもあり、葛藤も大きいです。神経が麻痺しかけることも否めません。
    ×華さんのコミックは、なかなか知ることのできない医療現場の姿を通して、働く人々の葛藤を想像させてくれます。続編を待っています。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    無縁社会のマストアイテムかな

    ネタバレ レビューを表示する

    高齢孤独死には近い場所で仕事をしているせいもありますが、特殊清掃人と接したことはなく、たいへん興味深く読んでいます。
    重いし怖くなっても不思議ではないのに、他のレビュワーさんも指摘するように、×華さんが描くと、柔らかくて体温のあるお話になりますね。

    • 7
  9. 評価:5.000 5.0

    切なくて温かい

    彼氏を突然失った主人公と、彼氏が遺した娘、その娘の母親の3人の登場人物が、生き生きというより生々しく織り成すストーリー。
    人生なんて、相も変わらず理不尽だらけって思えるけれど、この作家さんの表現の特徴とも言える、嘘のない素直さ、きれいごとで済ませようとしない誠実さ、でも他人に寛容な態度に裏打ちされた、清々しい作品です。

    • 3
  10. 評価:4.000 4.0

    教育の問題

    夫が稼ぎ主との自負を妻にアピールして結局のところ奉仕させる、妻は女性差別的な職場で歯を食いしばってでも、家事と両立させようと頑張る。
    日本の美徳とされていたものは、現代社会では悪しき古き習慣となりました。
    かくいう私(正社員です)も、勤めから帰る時間がわからない息子には夕食を用意しない取り決めをしながら、仕事から帰って自分だけの家事(掃除と洗濯)しかしない息子に、ついつい夕食を作ってやってしまっている。
    こんな母親が、妻の労働を理解しようとしないバカオトコを製造してしまうと自戒している。
    教育は怖いぞ。特に母親のあり方は重要。

    • 0
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全100件

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています