ねこむうさんの投稿一覧

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作品レビュー
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1 - 10件目/全41件

  1. 評価:5.000 5.0

    無理解との闘い

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    強いストレスの連続が発症の一因となる繊維筋痛症になるほどヨシ君のお母さんを追い詰めたのは、無理解な周囲でしょう。周囲が無理解なのは何故でしょう?
    生きづらさを抱える人の身になって考えることが、この国の社会制度には欠けているからに他ならないと思います。
    いま私は生活困窮者の自立センターに係わっていますが、いわゆる知的ボーダーの成人の社会復帰に寄与する社会資源の少なさには頭を悩ます日々を送っています。
    それでも発達障害が広く認知されるようになった昨今は、ほんの少しは環境改善されて行きそうな希望を見出し始めています。
    ヨシ君の小学校の教頭や5年生になって替わった担任、ヨシ君の母親の心配に取り合わない医者等、いちばん苦しい思いをしている親子に寄り添えない教育機関や医療機関には憤りを禁じ得ないですし、障害の程度が軽いと言ってヨシ君親子を除け者にする障害児学級の保護者は、外からは見えにくい障害者間の差別を見せていますが、このコミックを多くの人が読んで、ヨシ君やヨシ君のお母さんの辛さを我が身に引き寄せて考えるきっかけになると良いと思います。

    • 42
  2. 評価:5.000 5.0

    不朽の名作です

    30年前の作品ですが、何度読み返しても楽しめる、最高傑作です。
    人間も動物も実物に忠実に描かれ、その丁寧さには初めから心奪われました。
    大学が舞台だけど、恋愛要素ゼロなのもすっきりしていて内容に没頭できました。
    いろんな動物のことがよく分かったし、特にハムテルの家のヒトと動物達の勢力図なんかリアル過ぎて最高に笑えます。
    獣医学部の若者たちの成長も楽しく、時代を問わずに残り続ける不朽の名作でしょう。

    • 2
  3. 評価:5.000 5.0

    この作家さんスゴイ!

    「社内探偵」「わたし以外みんなバカ」「ヒビコレ」など、かたおかみさおさんの作品は面白すぎて、次話の配信待ちでソワソワしています。
    「社内…」や「わたし以外…」をまだかまだかと待っていたら、未読だった「ウマノリ…」はどんどん新話が出ていたのですね。
    強烈なキャラクターが自然な感じに描かれて、人の悪意に慣れていない普通の感覚の登場人物たちと自分を重ね合わせて読んでいます。
    かたおかみさおさん、体にお気をつけて、ゆっくりで良いので引き続きお願いします♪

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    ご自愛を祈るばかりです

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    無料で1話読み、ずっと気になっていて、全話イッキ読みした作品です。
    突然の発症と闘病、過酷な入院生活、やさしくプロフェッショナルに徹した看護師さんやドクター、人間性が丸見えになった同室の患者など、リアルかつ淡々と描かれています。
    つらい状況にありながらも作家さんの表現者としてのプロ意識には感動しました。
    コロナ禍となって以来、ご不安も相当なものと拝察します。みんなが作家さんと同じように気を遣って生活できたら、終息も近づくと思います。
    どうぞご無理なさらず、マイペースでのご活躍をお祈りします。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    病院で死ぬということ

    7年前、病院で父を看取りました。
    大正生まれの、人に弱みを絶対見せない父を、いつも支えてくれた看護師さんがいました。手術の後に体力をつけようとして病院の回廊を歩く父を守るため、時々休ませるための折りたたみ椅子を肩にかけて父の横を歩いてくれました。その手術は、執刀医が何も切れずに閉じた、回復の望みがないものでしたが…。
    看取りの仕事にはもちろん技術がありますが、魂の仕事でもあるでしょう。私は介護福祉士から相談支援へと仕事は変わりましたが、人に向き合うことは寄り添うことでもあり、葛藤も大きいです。神経が麻痺しかけることも否めません。
    ×華さんのコミックは、なかなか知ることのできない医療現場の姿を通して、働く人々の葛藤を想像させてくれます。続編を待っています。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    切なくて温かい

    彼氏を突然失った主人公と、彼氏が遺した娘、その娘の母親の3人の登場人物が、生き生きというより生々しく織り成すストーリー。
    人生なんて、相も変わらず理不尽だらけって思えるけれど、この作家さんの表現の特徴とも言える、嘘のない素直さ、きれいごとで済ませようとしない誠実さ、でも他人に寛容な態度に裏打ちされた、清々しい作品です。

    • 3
  7. 評価:5.000 5.0

    発達障害を知る

    長年、障害児・者に関わる仕事をしていて、専門の勉強もしましたが、これほどダイレクトに発達障害について理解させてもらったのは衝撃的でした。
    当事者と接していれば行動には慣れてきますが、理由を知るのはなかなかに難しいです。
    いつも自分や周囲の人々の想像力には限界を感じるけれど、このコミックは、多くの人が障害を理解するためのテキストとして活用できると感じています。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    副読本クラスの素晴らしさ

    これだけ多様性が謳われる世の中でも、若くてもLGBTQに偏見を持つ人がたくさんいます。頭の柔らかい成長期にこれを副読本として読むと良いんではないでしょうか。
    価値観の差はあって当たり前ですから、尊重しあって、それが無理なら黙っておけば良いだけのこと。それよりシロさんケンジみたいに思いやりある生活を心掛けては如何?と思うので。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    素晴らしき哉!宝石の世界

    質屋、宝石鑑定士、古物商…の世界。
    これまで知ることのなかった商売の裏側が、クールでスピリチュアルなヒロインを中心に次々と展開されます。
    登場人物が、たとえ一瞬の出番だけであっても念入りにキャラ付けされているのは、二宮先生の真骨頂。
    『のだめ』とは毛色がまったく異なりますが、作品の重量感は遜色ありません!

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    静かに淡々と

    ネタバレ レビューを表示する

    勇者たちが冒険(討伐の仕事)を終えたあとに始まる、静かな物語です。
    これまで魔力ものはあまり好きではなく読まなかったですが、この作品はまったく異質で、興味深く読み始めました。
    主人公と周りのキャラクターの魅力はもちろん、平穏に凪いでみえる水面の下に深く激しい流れがある話の運びは、すごい技法だなと、惹き込まれます。

    • 0
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