4.0
依存と現実逃避の成れの果ての姿
セルフネグレクトとはなんぞや?
自傷行為か?
と思って読み進むと、3話とも角度は違いますけど、全ての主人公において共通して言えるのは依存と現実逃避です。
女が一人で生きていくのは当たり前ですが大変です。でも、家族が居たり、シングルマザーの人たちに比べたら何にも大変な事はないんです。
ある程度は自分の意思でなるようになるんですから。
ですが、この人たちの奥念は、精神の病です。他人と関わることができなくなり、自分の殻に閉じこもってしまった。
どこかで自分と向き合い、打開策を見出さなくてはならなかった。
弱い人間、病気の人間でも、生きて行くことができるのは、日本だからです。
ですが、助けてと声をあげられる事が出来なかった人は、結果的にこんな風になってしまうんだよ、と、自分も自戒して生きていかなくちゃな、と考えました。
人の不幸は蜜の味、的な話のマンガよりも、重い題材です。
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