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作品レビュー
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1 - 10件目/全18件

  1. 評価:1.000 1.0

    この罰当たりが!

    漫画に限らず、創作において現実の事件や風習を(それと明言せずに)下敷きにするのはよくあることで、それ自体はまあ、別に問題ないんじゃないか、と私は思っている。

    しかし、いくら何でもこれはまずいだろ。
    本作の奇祭「ボド祭り」の造形は、明らかに、というかあからさまに、宮古島の祭り「パーントゥ」をパクっている。
    姿形ばかりではない、「泥を塗る」という祭りの内容までパクった上で、幼稚なホラー設定を勝手に付与している。
    いいのかこれ?
    いやいやいやいや、いいわけない。
    祭りというその土地の神聖なものに対して、よりにもよってホラー漫画の低レベルな悪役みたいに描いて泥を塗る(まさにね)など、あっていいはずがない。
    ていうか自分の漫画に出てくる祭りの内容くらい少しは自分で考えろ、阿呆か。
    これがイスラム教だったら冗談抜きで制作者サイドの人間は暗殺されているし、日本だって訴訟起こされたら負けるぞ。
    宮古島の関係者、誰か訴訟やってくれ。

    私は特に、というか全く信心深い人間ではないが、宮古島の人々が本作を知ったときの心中を察すると、怒りを禁じ得ない。
    本当にね、こんなことやってると、罰が当たると思うよ。
    頑張れパーントゥ、この作品の制作者全員に罰を与えてくれ。

    • 9
  2. 評価:1.000 1.0

    感情が死んだ

    ネタバレ レビューを表示する

    ギャグ漫画からゾンビ漫画にシフトチェンジする話。

    私はこういう漫画や映画を「ジャンル崩壊系」と呼んでいる。
    例えば、という例を挙げること自体がネタバレになってしまうので、漫画の具体例を出すのは避けて映画にするが、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」なんかがそうである。
    ちなみにあれも、この漫画と同じで、途中からいきなりゾンビ映画にジャンルが変わる。

    この手法はサプライズを得やすい代わりに、一定のリスクがある。
    上手く決まれば、いい意味で「騙された!」という爽快感をもたらすのだけれど、基本的に人は「そのジャンル」を望んで足を踏み入れているわけだ。
    例えば、「ラブストーリーかと思ったらホラーじゃん!」という作品があったとするが、そもそも、ラブストーリーを手に取る読者はラブストーリーが読みたいと思っているわけである。
    その先行した願望を超えて、「でも、面白かった」と思わせられれば成功だけれど、「いや、ラブストーリーが読みたかったんですけど」と白けられてしまうリスクは常にあるよ、ということだ。
    だから、先の例で言えば、本来ホラーを読みたい人に読んでもらえるのがいいわけだけれど、ホラーを望む読者は一見ラブストーリーに見える作品を手に取らない、というジレンマが生じる。
    「いや、これ実はホラーで」というのはネタバレになるからもうアウトなのだ。
    そういうわけで、色々と難しい手法だと思う。
    それだけに、ジャンル崩壊系の作品を楽しめたときには、他では得られない種類の感慨があったりするのだけれど。

    まあ、色々書いたけど、本作はそういうことを論じられる次元にない。
    私は書くことがなかったから、書いただけだ。

    本当に酷い。
    序盤は一応ギャグ漫画の体裁なのだが、申し訳ないけれど、これがもう、形容の仕様がないくらいつまらない。
    それがただ、ギャグに片足を突っ込んだ状態のまま、これまた絶望的につまらないゾンビ漫画に移行する。

    私は読んでいるうちに自分のあらゆる感情が死んでゆくのを感じたし、だから、ジャンルが崩壊しようが何しようが、サプライズもクソもなかった。
    サプライズというのも感情であるから、感情の死んだ読者となった私には、もはや何も感じられなかった。

    • 6
  3. 評価:1.000 1.0

    焼きプリン

    ネタバレ レビューを表示する

    先に言っておくが、私は本作にムカついているので現在いささか機嫌が悪く、かなり性格の悪いことを書く。

    登場人物をわざわざプリンだとかババロアだとかで表現しているのがアイデンティティーなわけでしょう。
    離婚というシリアスな物事をゆるい絵で描いてみたよ、と言いたいわけでしょう。
    だったらコメディとして機能していなければしょうがないと思うのだが、はっきり言って絶望的につまらない。

    こういう系の漫画に対して私が感じることは大体いつも同じだ。
    大人はもう少し自分の人生に責任を持て。
    夫がクズのような人間だった。
    はいはい、気の毒ですよ。
    しかしだ、何かを自分の意思で選んで失敗した責任を、全部誰かのせいにして生きてゆけるほど、私たちの人生はイージーモードではない。

    例えば、ギャンブルに大金をつぎ込むことを選んで失敗した。
    それって、そこまで同情されるか?
    「自業自得だ」ってならないか?
    結婚なんて、自分の人生を賭けた一種のギャンブルだろう。
    誰に強いられたわけでもない、義務でも何でもない、ただ、一人の相手に、自分の人生というチップを賭けて、そして、負けたんだろ。
    それが相手だけのせいなのか。
    競馬で負けて、責められるべきは馬なのか。
    私は何も、全てお前の責任だ、と言いたいわけではない。
    人生には不運もある。
    だが、運・不運に左右される物事を引き受ける覚悟がなければ結婚なんてすべきではないし、それに敗れたなら、百歩譲って、責任は二人のものであるべきだ。
    一方だけを悪者にするのはフェアじゃない。
    相手がどんなに酷い人間であってもだ。
    繰り返す、そのクズに賭けたのはお前だぞ。

    離婚直前、イケメンの医者になっていた初恋の人、じゃなかった、ケーキに出会って…という終盤の展開は冗談抜きで吐き気がした。
    ご都合主義だから、ではない。
    可哀そうな私にはこれくらいいいことあってもいいわよね、という腐った被害者意識が透けて見えるからだ。
    いい加減にしろ。
    お前なんか焼きプリンにしてやる。

    • 62
  4. 評価:1.000 1.0

    もううんざりだ

    もうこういうのを「サイコパス」と呼ぶのをいい加減にやめよう。
    「サイコパス」という言葉を安直な売り文句に使う作品に、私はマジでうんざりしている。
    リアリティーもクソもない、漫画チックな異常性をホイホイ適当に放り出して、何でもかんでも「サイコパス」の大安売りだ。
    空がいつも赤く見える?
    何だその設定は。
    そんなもん、ただの色覚以上だろ。
    冗談抜きで、私は頭にきている。
    断っておくが、私は別に言葉狩りをしたいわけではない。
    曲がりなりにも、ものを作って発信する側の人間が、何の知識もなく、誤った情報を垂れ流す怠惰さと傲慢さに、強烈にムカついているだけだ。
    例えば、肺ガンは同じ空間にいると伝染する病気だ、と描いた作品があったなら、どうですか。
    ふざけるな、と思いませんか。
    言わせてもらえば、この漫画のような「サイコパス」の描き方というのは、それと何も変わらない。
    情報として、決定的に、致命的に、間違っているからだ。
    私は漫画であれ何であれ、書物という情報発信には、一定の敬意を払いたいと思っている。
    だからこそ、自らが情報を発信していることにまるで無自覚な恥知らずを、心の底から軽蔑する。

    • 10
  5. 評価:1.000 1.0

    カモン貞ちゃん

    卒業式の日に憧れの同級生に告白した主人公が、その同級生から井戸に突き落とされ、「ここから這い上がれたら全てをあげる」みたいなことを言われる話。

    何がしたいのか知らないが、私はこういう「とってつけたような何となくの異常性」みたいなものが大嫌いで、申し訳ないが、全てがどうでもよかった。

    だいたいなあ、おそらく大多数の読者の意見を代弁して言うけど、「憧れの同級生」、不細工すぎるだろ。
    そりゃ人には好みというものがあることは否定しないが、そういう心理的なレベルの話ではなく、あくまで作中では客観的な美人として描かれている人間が明確に不細工だというのは、漫画としては致命的である。

    主人公が突き落とされたのが井戸だけに、私はいつか貞子が出てきてこの作品の全てを混沌に落とし込んでくれることを期待したが、当然そんなことは起こるわけもなく、ただただ退屈な時間だけが過ぎていった。

    • 4
  6. 評価:1.000 1.0

    知りたくなかった!貴様の存在をな!!

    誤解を恐れずに言えば、私は猟奇事件が大好きである。
    とにかく異常なほどに興味を惹かれる。
    (これは多分、生まれて初めて本当に好きになった映画が「セブン」だったことが影響していると思う。)
    私のような読者ほど、本作を読んで、怒りが込み上げてくると思う。
    インターネットで適当に拾った事件の概要にふざけた絵をくっつけて、それが作品であるかのような顔をする、ふざけるなと言いたい。
    やるなら、真面目にやれ。

    信じられないのは、この低レベルな事件紹介を、終始「茶化して」やっていることだ。
    今まで色んな実録事件モノの漫画を読んできて、安っぽい野次馬根性や興味本位を煽るような作品に何度も苛立ちを覚えてきたが、そのような作品群ですら、本作に比べれば数段マシである。

    私は道徳心とか倫理観といったものが、通常の人間に比べて大幅に欠落している自覚があるが、その私ですら、この漫画のあまりの無神経さには吐き気を催した。

    「知りたくなかった」とタイトルにある。
    が、私には知りたくない事件などない。
    そのくらいの覚悟は持って生きている。
    しかし、この漫画の存在自体は、心の底から知りたくなかった。

    • 11
  7. 評価:1.000 1.0

    より有意義な時間の過ごし方の提案

    酷い。
    作画もストーリーもキャラクターの造形も構成も何もかも、稚拙と表現するのも躊躇われるくらいにレベルが低い。

    何がムカつくって、これ多分、設定以外にほとんど事前に話を考えていない。
    「一晩で24人の生徒が死んだ」という設定だけ作って、そこから何かグダグダやっているだけ。
    こんなものに騙されるほど読者も馬鹿ではない。
    ちゃんとしろや。

    当然、「何があったのか」が焦点の漫画であるが、何があったのかも、これから何がどうなるのかも、どうでもいい。
    マジで、死ぬほどどうでもいい。

    これを読むなら、「一晩で24人の生徒が死んだ。何があった?」という大喜利でもやって遊んだ方が、よほど有意義な時間の過ごし方かと思われる。

    読んだこと自体を忘れ去りたいと願いたくなるような漫画であった、ということを明記しておく。

    • 8
  8. 評価:1.000 1.0

    お前ら貞ちゃんをナメんな

    一応、「貞子」の名を冠したホラー漫画。
    制作者サイドに一応、「リング」原作者の鈴木光司の名前もある。
    が、何もかもに「一応」という断りを入れたくなるほど、漫画の内容は「リング」とは全く違う。
    どうやら「リング」のかなり後年に制作された「貞子」という映画を漫画化したものらしい。
    ふーん。

    まあ、色々と酷い。
    特に構成は滅茶苦茶で、話があっちこっちに飛ぶのは、映画のカットバック的な演出を踏襲しているのかもしれないが、あまりに稚拙すぎて、何が何やらわからない。

    だいたい、わざわざ漫画化するような映画とも思えない。
    こういう「とりあえず作っとけ」的なメディアミックスは、本当に寒いし、はっきり言って怒りを覚える。

    「リング」の貞ちゃんは、何であれ、日本のホラー界が生んだ一大アイドルである。
    こんなに有名になった個人のお化けっていうのは、日本の歴史上、「四谷怪談」のお岩と、貞子くらいなんじゃないの?
    そして、映画における貞子は、ホラー映画における幽霊の表現方法を変えた。
    これは功罪と言った方がいいのかもしれないが、「リング」以降、それこそホラー映画の幽霊は「貞子系」ばっかりになった。
    この影響は、邦画はもとより、海外にもいくばくかは及んだと思う。
    そう考えると、マジで凄い。

    貞ちゃんはそういう子なんだぞ。
    それをどいつもこいつも適当に扱いやがって。
    鈴木光司もいい加減にしてほしい。

    この漫画に関わった人間全員、呪いのビデオを見ればいいんだ。

    • 7
  9. 評価:1.000 1.0

    少年よ、緊迫しろ

    ある日、唐突に「50年前」の村に迷い込んだ少年が、兄と連絡を取りながら脱出しようとするのだが、という話。

    方向性としては「サイレン」というホラーゲームみたいな感じを狙ったのかもしれないが、信じられないほど面白くない。

    何しろ緊迫感のなさが異常である。
    タイムスリップ、どうやら村は間もなくダムの底に沈む、村では訳のわからないかくれんぼをやっている、袋をかぶった変な男が歩いている、などなど、ヤバイことだらけなのに、何ひとつ、ヤバい雰囲気がない。
    「お前らもっと緊張感を持ってやれ!」と私は、上司が部下に感じるような苛立ちしか覚えなかった。

    漫画を読んでいると、ときどき、商品として流通していることが信じられないような作品に出くわすが、本作もそのひとつであった。

    • 12
  10. 評価:1.000 1.0

    もういい

    申し訳ないけれど、「こういうの」は、もういい。
    今日もこの世のどこかで起きているっぽい、現実的っぽい、酷く不幸っぽい話を、「これが現実だよね、現実って残酷だよね、リアルだよね」と言わんばかりに丸投げする作品には、本当に飽き飽きしているし、心底うんざりしているのだ、私は。

    言っておくが、私は「嫌な話」は全く嫌いではない。
    「ブラッドハーレーの馬車」も「ミスミソウ」も「闇金ウシジマくん」も素晴らしい漫画だと思う。

    何でこんなにムカつくのか、正直、自分でもよくわからない。
    多分私は、人の傷や痛みにろくに向き合ってもいないくせに、それをわかった顔で描こうとする大人が、許せないのだろう。
    描かれる対象が子どもである場合は、特に。

    • 28
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